概要
この作品で描かれる恋愛のメインとなる男女は、若くして時価総額3000億円とも言われるIT企業を作り上げた社長と、東京大学理学部という高学歴ながら、内定がもらえず就職活動に奔走する女子大生である。生活も価値観も正反対の2人が、数々の衝突を繰り返しながらもお互いを知り精神的に成長して惹かれあうさまを描く「現代版『プリティ・ウーマン』」的ドラマに加え、「絵空事じゃない地に足のついた夢を語って、世の中に発信できる」「男のカッコよさ」を描くことを主題とし、企業ものとしての要素も多く盛り込まれた内容となっている。また、連続ドラマの特性を生かしたストーリーや、アイデンティティをめぐる問題を描いた姿勢が評価された。
フジテレビの有料動画配信サービス「フジテレビ On Demand」では、第7話終了時点でスマートフォン向けでの歴代1位の売上を記録している。
ストーリー
人嫌いで性格もゆがんでいる「変人」であるが、偶然と運でフォーブスにも掲載されるビリオネアになった日向徹(小栗旬)は世間から注目される時価総額3000億円のIT企業の社長に。ある日、就職活動中の澤木千尋(石原さとみ)が徹の経営するNEXTINNOVATIONの会社説明会に参加。東大生の千尋は、将来困らないようにと勉強や資格取得を励んできたものの内定が一つも取れていない。そんな千尋に徹は、日本の教育の失敗例だと言い放ち厳しい言葉をかける。千尋は、人を傷つけることをズバズバ言う徹に怒りを爆発させるが、核心を突いた言葉の前にたじたじ。一方、千尋の名前を知った徹は驚きを隠せず、彼女へある依頼を思い付く。
キャスト
日向 徹 (29) - 小栗旬(幼少期:真部晟凪)
IT企業「NEXT INNOVATION」代表取締役社長。最終学歴は高校中退。開発した斬新なケータイゲームが爆発的にヒットし、会社を急激に成長させ、日本最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス「SHAKE」を運営する株式時価総額3000億円の企業に育て上げる。NEXIでは徹底的な実力主義の運営を行い、プログラマーを3ヶ月毎に契約更新する。更新日に日向からただ1行だけの解雇メールが届くことから、社員の間では「デスメール」と呼ばれている。
天才的なプログラマーであり、聴衆を引き付ける魅力的なプレゼンテーションができるカリスマ性の持ち主だが、私生活では心因性認識不全症候群を患い、一度に人の顔や名前を覚えることが出来ない。無意識に他人をバカにして傷つける言動をする傾向があり、傍若無人、人間不信で自分に言い寄る者は、みな金目当てだと思っている。周囲からは賞賛を浴びる一方、変人扱いする者もいる。インテリアや食べ物に対するこだわりが強く、自宅の家具を買い揃えるのに長期間迷ったり、偏食であったりする。嫌いな食べ物は、トマト。左利きである。
当初、自分とは全くタイプが異なる千尋(真琴)を「使えない奴」だと見なしていたが、徐々に興味を示していくようになる。以前に土佐清水で真琴に会ったことは覚えていなかった。
6歳で施設に預けられてその後養子に出され、養父母に育てられた。対外的には実の両親の顔も名も覚えておらず関心も無いと語るが、実際は真琴の実家のある町へ母を探しにきており、現在もたびたびその名を検索し、SNS上に実母・澤木千尋の名を発見している。母に捨てられて以来、心の中に壁を作っており、真琴に出会うまでは朝比奈が唯一心を許せる存在だった。
朝比奈の社内クーデターでNEXIを追われ、ただ一人付いてきた真琴とともに事務所を開く。のちに安岡ら3名が加わって社名を「WONDER WALL」とし、核となる信念は曲げずに大手会社の下請け・孫請けの仕事をこなしていく決意をする。
夏井 真琴 / 澤木 千尋 (23) - 石原さとみ
東京大学理学部4年生。堅実で努力家。要領が悪くあがり症であるが、記憶力には非常に長けている。東大には浪人の末入学している。
就職活動が上手くいかず全敗記録を更新していたが、兄の励ましの言葉を受けて折れていた心をもう一度奮い立たせる。「NEXT INNOVATION」の会社説明会に参加した際、昔出会った時の因縁から思わず彼の実母・澤木千尋の名を語ってしまい、日向にばれるまでその名のままNEXIでインターンシップとして働いていた。偽名を名乗る以外は全く普通の家庭の娘であり、高知県土佐清水市で民宿を経営する実家に両親と兄がいる。
当初は突然現れて日向に優遇されているように見えたため事実を知らない社員たちの間で「クラウドの神」などと呼ばれるが、学生と分かってからはプロジェクトのかたわら社内の雑用などをこなしている。本名を明かした後のNEXIでの肩書は「ユニバーサルデザイン部 主任」(ただし部署のスタッフは真琴一人だけ)である。
インターンシップ終了後、NEXIの採用、大手企業エステル製薬の研究所の採用を断り、そばで日向を支えていく。しかし、社長として以前より成長していく日向を見て、自分にはもう何もできないと知り、エステル製薬の研究所でバイトを始め、そのまま社員になることを決意する。
朝比奈 燿子 (25) - 相武紗季
恒介の妹。 「NEXT INNOVATION」が入るTCP TOWER1階に新しく出来たレストラン「Eclat Noble(エクラ・ノーブル)」のチーフ・シェフを任される。開店のために日本国外から帰国して、兄の恒介と彼の住むマンションで同居している。
高校中退後、調理専門学校に進学する。その後カリフォルニアの調理学校で料理の腕を磨き、世界から認められる料理人に成長を遂げて日本に帰国したが、厨房の男社会の中では若くて女であるゆえに部下たちからの嫉妬を受け苦労している。また、店が料理評論やイマつぶなどで酷評され、客足が遠のいていることに悩んでいる。
日向とは9年前に夜行列車で出会い、その場で意気投合し、1年後に再会する約束をしていた。その思い出から彼の好物のオムライスをレストランのオープニングパーティの目玉料理にしていたが、そのことで事情を知る由もない部下の乃木に密かに蔑まれている。日向に名前を覚えて貰えないことに苛立ちを見せていたが、事情を知ってから、彼の持つ魅力に惹かれ、彼との再会を運命と感じて積極的なアタックをする。
やがて兄の日向に対する仕打ちを知り、情報漏洩の証拠を押さえて兄の部屋を出ていき、「ずっと嫌いだった」と言い捨てるなど敵意を露わにするが、日向を傷つけてしまい自己嫌悪に陥ったときには兄の元を訪れて泣くなど妹らしい甘えを見せていた。また、逮捕後の兄を心配している。
朝比奈 恒介 (36) - 井浦新
「NEXT INNOVATION」取締役執行役員・副社長。燿子の兄。東京大学経済学部経営学科卒業後、大手通信事業会社に就職。日向と出会ったとき、彼の考える未来を見据えた革新的なビジョンやアイディアに共鳴し、共同で出資しNEXIを立ち上げた。
一対一で話をする時は、日向を下の名前で「徹」と呼ぶことがある。日向とは反対に穏やかな性格だが、互いを補い合う関係として彼とは深い信頼関係にあり、社員からの人望も厚い。しかし温厚なイメージの反面、解雇した社員を適当にあしらうしたたかさも持っている。
千尋(真琴)が偽名を使っていることを知るがそれを周囲には知らせず、しかし密かに彼女の素性を調査し続けながら、しばらくの間秘密を共有する。やがて真琴に対する恋愛感情を告白したが、彼女にはからかわれていると思われ本気にされなかった。
大手企業との提携で対立した際の日向の言葉をきっかけに密かに憎しみを募らせ、彼を陥れる計画を進めてゆく。遠野の会社の社外取締役に就任し、独立した坂口の会社から人材を引き抜くなどの妨害も行っている。その後遠野のリークにより個人情報保護法違反、インサイダー取引、特別背任罪などの容疑で逮捕され、現在は東京拘置所に拘留されている。日向、耀子、両親との面会を拒否している。
NEXT INNOVATION
安岡 倫哉 (25) - 浅利陽介
日向のスケジュール管理を担当する。日向にいつも名前を間違えられ、山岡と呼ばれる。全く名前を覚えてもらえないため、Tシャツに名前を書いたりとあの手この手で覚えてもらおうと努力している。日向が会社を去るときにようやく正確な名前を呼んでもらえるが、直後に日向の新会社への誘いを断ることになる悲痛なシチュエーションだった。しかしのちに、日向が起こした新会社WWの一員に加わる。
小川 智史 (39) - 中村靖日
プログラミングする際のバグ取りが最も得意なチーフプログラマー。日向から誘われた新会社の話しを断ったが、改良PFシステムに仕込まれたイースター・エッグから日向のメッセージに気付き、彼の作るインタフェースの素晴らしさを再認識させられ、新会社WWの一員に加わる。
細木 理一 - 植木紀世彦
プログラムを構成する中で、カラーセンスに秀でているチーフプログラマー。同じく日向に新会社へ誘われるが、断ってしまう。その後、新会社WWの一員となる。
宮前 朋華 (28) - 八木のぞみ
社内では朝比奈らの秘書的な役割を担う。英語が堪能で海外出張にも同行する。
立石 リサ (23) - 舞川あいく
秘書。小悪魔な美貌で取引会社の男性社員を魅了する。安岡に好意がある素振りを見せる。
吉田 一雄 - 鹿内大嗣
チームリーダー。チームでプロジェクトを計画し、各チームの売り上げ状況が個人の給与に反映される。
山上 芳行 (50) - 佐野史郎
取締役執行役員・投資育成事業本部長。経理担当。株式上場の際のやり取りが縁で朝比奈からヘッドハンティングされ、収入が安定した堅実な大手企業「山手証券」からベンチャー企業のNEXIに転職する。コンピュータ関係の知識は乏しいが、長年経理のプロとして従事してきた実績がある。
社長から無理難題を言われたり、また意見したことも流されることも多く辟易しているが、実力は認めているので最終的には力を貸している。若い世代の日向と朝比奈が考える、壮大な夢物語のような事業計画に巻き込まれることを内心楽しんでいた。
その他の社員
NEXIサイトでは役名は特に設定されず、演者の芸名または本名そのままで紹介されている。
プログラマー - 田邊俊喜
ゲームクリエイター - 藤井正鷹
ディレクター - 練苧弘晃
ベンチャーキャピタリスト - 大津尋葵
デザイナー - 野口卓磨
デザイナー - 三箇一稔
プロデューサー - 近藤芽衣
受付 - 西原亜美
WEBデザイナー - 戸田ゆき
アカウントプランナー - 我謝レイラニ
東京大学
小野 遙香 (22) - 野村麻純
理学部4年生。真琴の親友。お節介で姉御肌な性格。膨大なレポートや就職活動に忙しい中、1社も内定を貰えず落ち込んでいる真琴を励まし、日向との付き合いについてもアドバイスする。
久賀 友紀 (22) - 古川雄輝
理学部4年生。真琴と同じゼミに所属。真琴らとランチやおしゃべりをしてお互いの悩みを打ち明け、親交を深めている。
真琴の家族
夏井 歌子 - 鷲尾真知子
真琴の母親。夫婦で釣り船の民宿を経営している。気前がよく、お客さんに料理を大盤振る舞いする。
夏井 真二郎 - 螢雪次朗
真琴の父親。無口な性格。怪我で漁師を引退する。
夏井 真一 - 夙川アトム
真琴の兄。低所得ながらお金を工面し、妹に小遣いを渡す。
その他
乃木 湧太 (37) - 丸山智己
燿子の部下。「Eclat Noble」シェフ。料理人としてのキャリアはチーフの燿子より長く、その部下に甘んじることへの嫉妬から、彼女にたびたび嫌味を言い、その嫌がらせはわざと体をぶつけるなどの実力行使に発展する。しかし、燿子が店の売上回復のために乃木に頭を下げてまで料理教室を開き、成功させてからは、相変わらず憎まれ口は叩いているが、以前に比べて積極的に協力している。耀子が兄の逮捕後、店に押しかけてくるマスコミに悩まされているのを心配し、ほとぼりが冷めるまで休むよう促す。
笛木 匡正 (60) - 中原丈雄
禅寺の僧。日向の良き相談相手で、母についてのエピソードなども知っている。日向からは禅寺に多額のお布施を貰っている。日向が母に捨てられて以来、心を許せる人が朝比奈だけだったと真琴に語り、彼女に「彼の“壁”を壊してやってほしい」と頼む。
スタッフ
脚本:安達奈緒子
演出:西浦正記、田中亮
演出補:品田俊介
音楽:林ゆうき
主題歌音楽:Naoki-T
音響効果:上田真理香
視覚効果:江崎公光
VFXプロデュース:冨士川祐輔
タイトルロゴ:海老沢正敏
タイトルバック:三塚篤
予告編集:尾形竜太
生命科学監修:高鳥直士(首都大学東京生命科学コース発生プログラム研究室助教)
方言指導:杉本泰郷、馬場まさお
美術・撮影協力:日本マイクロソフト / ジュンク堂池袋本店、H&M(第10話)
プロデュース:増本淳、関口大輔
プロデュース補:見戸夏美、松浦朋子
制作著作:フジテレビ
主題歌
miwa 「ヒカリヘ」(ソニー・ミュージックレコーズ)
挿入歌
miwa「Napa」(ソニー・ミュージックレコーズ) - 上記「ヒカリへ」に収録。
各話あらすじ(2012.07.09 - 2012.09.17)全11話 平均視聴率 12.36%
第1話 2012年7月9日「資産250億の男と就職難民女の最低最悪の出会い」
人間的に欠落した部分が多いIT企業社長・日向徹(小栗旬)。勉強や資格取得に励んできたにもかかわらず就職先が決まらない大学生・沢木千尋(石原さとみ)。この二人が衝突しながらも、お互いを知り成長していく姿を描く等身大のラブストーリー。脚本・安達奈緒子、演出・西浦正記、田中亮。 日向(小栗)は、29歳にしてIT企業を率いる注目の若手社長。大手企業に就職しながら日向に可能性を感じた朝比奈(井浦新)から会社設立を持ち掛けられ、古い学生会館の一室から始めた会社を瞬く間に成功させた億万長者だ。一方、大学の理学部に通う千尋(石原)は、いまだに就職が決まらず、面接に奔走する日々を送っていた。日向と朝比奈の会社の説明会にやって来た千尋は、会場の最前列に座る。ステージに現れた日向は、自分の話を終えると学生に質問を始める。最前列の端から指名していき、ついに千尋の番になる。
第2話 2012年7月16日「動き始めた運命 嘘つきは恋の始まり」
日向(小栗旬)は千尋(石原さとみ)を自分の会社に来させると、総務省の藤川事務次官(大地真央)から呼び出しがあったと告げる。千尋は自分の都合などお構いなしの日向に不満をこぼすが、日向は意に介さず、日当と成功報酬を払う、と事務的に言い放つ。藤川との面会が無事終わった帰りのタクシーの中で、日向は大量の資料を千尋に渡し、来週までに覚えてこい、と命じる。千尋は昨夜、日向の車の中に忘れた靴を返してほしいと頼むが、あれは捨てたから新しいものを買え、と日向は金を差し出す。悔しい千尋は「お金があると人は変わるんですね」と言い捨て、金を受け取らずに立ち去る。そのころ、朝比奈(井浦新)はバーで山上(佐野史郎)の愚痴を聞いていた。一方、千尋は部品メーカーから最終面接の通知を受け取って喜ぶ。
第3話 2012年7月23日「明かされた過去 恋が壊れるとき」
日向(小栗旬)から自分の名刺をもらった千尋(石原さとみ)は、印字された名前が偽名だとはますます言いだしにくくなる。千尋は、親友の遥香(野村麻純)に以前から日向を知っていたのか、と聞かれ、高校生のころに日向と出会った話を始める。翌日、千尋が定時前に出社すると、社員たちは既に出社し、熱心に仕事をしていた。焦る千尋に安岡(浅利陽介)は、今日が「デスメールの日」と呼ばれる契約更新の日だからだ、と説明する。プログラマーらは3カ月ごとに契約を延長するが、契約更新できなければ、日向から解雇通知のメールが届くのだ。デスメールが届いた坂口(中野裕太)は、日向と朝比奈(井浦新)に食って掛かるが、一蹴されてしまう。
第4話 2012年7月30日「キスでよみがえる、忘れられた恋」 ロンドンオリンピック2012関連番組放送のため、21:55〜22:49に変更。
日向(小栗旬)に解雇を宣告されて落ち込む千尋(石原さとみ)に、遙香(野村麻純)は、日向に謝るなり償いをするなり、何か行動を起こすべきだと忠告する。区役所に出向いた千尋は、そこにいた人々に役所や公的機関で不便に感じていることはないか、数年後に導入される「共通番号制度」に求める機能はないかと、聞き込み調査をする。日向は、自分が望むようなシステムができないことに腹を立て、自ら作成すると言い、オフィスに閉じこもる。42時間が過ぎたころ、見かねた安岡(浅利陽介)が日向を外に連れ出すと、そこで燿子(相武紗季)と出くわす。一方、調査を続けていた千尋は、振り込め詐欺を疑われ、警察に連行されてしまう。
第5話 2012年8月6日「あなたを支えたい…二人で迎えた朝」
日向(小栗旬)が進めるパーソナルファイルの運用実験を、ある農村で行うことになった。協力するのは、世界が注目する工業デザイナーでありながら突然引退し、故郷でトマト栽培をしている青山(片岡鶴太郎)で、彼は偶然にも真琴(石原さとみ)とメールをやりとりする仲だった。一方、朝比奈(井浦新)は、何者かに階段から突き落とされ重傷を負う。病室に朝比奈を見舞った日向は、けがを気遣いながらも、かつて自社の社員だった遠野(綾野剛)に会ったと報告する。数日後、農村で運用実験を開始したが、反応がない。住民たちがパソコンの操作を嫌っていたのだ。思わぬ落とし穴に苦心する中、ライバルの大手家電メーカーが大規模なシステム開発チームを立ち上げた、というニュースが飛び込んでくる。
第6話 2012年8月13日「消えた三千億円そのとき君はいない」
株主総会が迫る中、個人情報流出の影響で日向(小栗旬)の会社の株価は下がり続ける。大量の個人情報を持ち出せたのは、会社に最近在籍した者と考えられたため、社員たちの検閲が行われる。山上(佐野史郎)は、流出騒動が収まるまで管理システム開発の件は保留だと言い、総務省に探りを入れるよう真琴(石原さとみ)に指示する。だが、朝比奈(井浦新)と日向は、あと2週間で契約が終わる真琴には任せられないと告げる。一方、レストランの客の入りが思わしくない燿子(相武紗季)は、余った食材を使った料理教室を発案。ライバルのシェフ・乃木(丸山智己)にメニューの考案を依頼する。そんな中、株主総会の準備に追われる真琴は、燿子と鉢合わせする。
第7話 2012年8月20日「社長交代…!?さようなら愛しき人」
朝比奈(井浦新)は日向(小栗旬)に、真琴(石原さとみ)に迫ったが振られてしまった、と水を向ける。一方、日向の会社を訪ねた真琴は、いきなり彼から「うそつき女」と言われる。自分が電話に出られなかったことを言っているのだと察した真琴は謝罪する。だが日向も、真琴から電話が来た時に燿子(相武紗季)と抱き合っていたことが頭をよぎり、気まずい思いになる。そんな日向に真琴は、あなたには敵も多いが、自分たちのような味方もいるのだから虚勢を張ってでも安心させてほしい、と語る。朝比奈からも背中を押され、日向は会社の再建を誓う。そんな折、大手製薬会社から真琴に、研究員としてのオファーが舞い込む。
第8話 2012年8月27日「全てを捨てて君と…明日への旅立ち」
朝比奈(井浦新)は、アイデアとスピードで勝負してきた日向(小栗旬)には、この会社は足手まといだからと、自らの社長就任を宣言する。日向は、朝比奈の圧倒的な存在感に敗北感を味わう。そんな二人を、真琴(石原さとみ)は複雑な心境で見詰めていた。オフィスを片付け始めた日向は、真琴の動向が気になり、内定が出ている製薬会社について尋ねるが、着々と進展していると報告され、寂しい。そんな折、日向の送別会が計画され、真琴は燿子(相武紗季)に料理を頼みに行く。送別会当日、日向は社員たちを前に、自分から全ての資産を奪った朝比奈への感謝の言葉を述べる。新会社でパーソナルファイル事業だけは継続していこうと決意した日向だったが、そこにも朝比奈の策略が待ち受けていた。
第9話 2012年9月3日「私を信じて!あなたの壁を壊したい」
提携先の会社から、現状のパーソナルファイルのインターフェースはコストが掛かり過ぎるとクレームが入る。新社長の朝比奈(井浦新)は、インターフェースを改変して、総務省報告会で発表する。朝比奈は、事務次官・藤川(大地真央)から、日向(小栗旬)が開発した前の方が良かったと指摘されるが、顔色一つ変えない。そんな折、燿子(相武紗季)は日向を呼び出し、兄の取った行動を謝罪。朝比奈が個人情報流出を仕組んだ証拠が入っているデータを差し出すが、日向は興味を示さない。日向から真琴(石原さとみ)への思いを聞き、嫉妬した燿子は、日向を外に連れ出す。そこには、リラックスした感じで談笑する朝比奈と真琴の姿があった。
第10話 2012年9月10日「あふれる想い…私たちが出した答え」
日向(小栗旬)は、以前にいた会社に強制捜査が入り、倒産の可能性もあると聞き、心を痛める。それでも、新会社を軌道に乗せるため、日向は地道な営業にまい進する。真琴(石原さとみ)は、社長として人間としてどんどん成長していく日向を、どこか寂しく感じるようになる。そんな折、日向は山上(佐野史郎)から、以前の会社に戻ってほしいと頭を下げられる。後日、日向は逮捕された朝比奈(井浦新)に面会をしようと拘置所を訪ねるが、朝比奈に拒否される。朝比奈は日向だけでなく燿子(相武紗季)や両親との面会も拒んでいた。同じころ、日向に真琴から、しばらく休ませてほしい、というメールが届く。
最終話 2012年9月17日「最終回・君のもとへ…二人の未来」
社長に復帰した日向(小栗旬)は会見を開く。その模様を見た真琴(石原さとみ)は思わず会社に来てしまい、会うのを避けていた日向に遭遇する。久しぶりの再会にも素直になれない二人は、ぎこちない様子で近況を報告し合う。「今度ばかりは打つ手がないかもしれない」と言う日向を、真琴は「朝比奈(井浦新)が戻るまで頑張って」と励まし、自分がブラジル勤務になったことを報告する。ショックを受ける日向に真琴は、わざと張り切った様子を見せる。数日後、真琴は「会社に来てみないか」という電話を日向から受ける。仕事が忙しいからと断った真琴を、日向は粘り強く誘う。
各話視聴率
番組公式サイト
(リッチマン、プアウーマン - Wikipedia)
タグ:リッチマン、プアウーマン