2012年07月04日

サマーレスキュー〜天空の診療所〜 TOP

『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』(サマーレスキュー〜てんくうのしんりょうじょ〜)は、2012年7月8日から2012年9月23日まで、TBS系列『日曜劇場』枠(毎週日曜日21:00 - 21:54〈JST〉)で放送された。初回と第5話は15分拡大(21:00 - 22:09)。全10話。


概要
標高2000メートル超の山地に実在する診療所をモデルに、向井理扮する医師・速水圭吾が、山での医療の現実に向き合いながら成長していくヒューマンドラマ。小さな山の診療所と隣接する山小屋で、医師や医学生、ナースたちがそれぞれに生きる悩みを抱えながら、医療とは何かを体感していく。

キャッチコピーは「標高2,500メートル。この診療所には医療の原点がある。」


ストーリー
大学病院で将来を期待されている心臓外科医・速水圭吾(向井理)は上司からの命令で、夏の間、とある山の診療所で働くことになる。それまで最新鋭機器を使いこなし、先端医療で活躍していた速水は、標高2000メートル超にある診療所の存在意義が分からない。検査機器も少ない不便な環境の中、患者を診ることにカルチャーショックと挫折すら感じていた。だがここには、医師たちが進歩した現代医療から切り離され、患者に手で触れ、目で見て会話をし、すべての診断をつけるという「医療の原点」があった。


キャスト
稜ヶ岳診療所
速水 圭吾 (29) - 向井理
明慶大学附属病院心臓外科医。設備の整った大学病院では若手のエースとして活躍していた。しかし、持ち合わせている最先端の医療技術は標高2514Mにある夏山診療所では全く通用しなかったことに愕然とする。最初はこのことに戸惑いを感じていたが、やがてすべての命の幸せを願うなど、医療の原点に気付き始める。

小山 遥 (28) - 尾野真千子(幼少期:渋谷そら)
山荘の娘。幼くして山の事故で母親を亡くす。そのときの倉木との約束を胸に看護師になるが、勤務していた総合病院の救急救命病棟で心に傷を負い、退職して山荘に戻ってきた。

平原 あかり (34) - 小池栄子
毎年ボランティアに参加している看護師。備品を管理するなど、診療所を陰から支える。以前、勤めていた病院で患者と出会い結婚し、桃花を出産。しかし夫の不倫で別居し、離婚調停を控えている。

村田 佳秀 (21) - 小澤亮太
明慶大学医学部学生。倉木教授の誘いを受け後学のため、夏休みの間、夏山診療ボランティアに従事する。

木野 憲太 (19) - 菅田将暉
明慶大学医学部学生。髪を金髪に染めている。大病院の跡取り息子というだけで、これまで揶揄され続けて劣等感を抱いていた。些細なことから速水と対立したことをきっかけにたまっていたコンプレックスが爆発する。その気持ちを引きずったまま小山の忠告を無視して登山を強行した結果、風に煽られて滑落してしまい重傷を負う。だが、医師が2人いたことで迅速な処置が施され、命を落とさずに事なきを得た。この事故を境に夏山診療の大切さに気付く。

鈴木 真子 (20) - 能年玲奈
明慶大学医学部学生。医療知識が乏しく、医療機器をうまく扱えない。

平原 桃花 (6) - 本田望結
あかりの娘。おもちゃの聴診器を大事にしている。父親が探していた「星の石」を見つけるために母親に内緒で危険区域とされる山の尾根で石を探していたが、都会には生息していない「アシマダラブユ」に刺され、身動きが取れなくなってしまうが、医学生・木野らの早期発見によって、大きな怪我には発展しなかった。

倉木 泰典 (55) - 時任三郎
明慶大学附属病院教授。稜ヶ岳診療所を開いた恩師である花村の意思を継いで、夏山診療に全ての情熱を注いでいる。

稜ヶ岳山荘
小山 雄一 (65) - 笹野高史
山荘主人。長年稜ヶ岳に暮らしてきたことで、変わりやすい山の天候を読むことが出来る。

小山 雪乃 (38) - 三浦理恵子
雄一の後妻。年が近く義理の娘である遥に気を使っている。

井上 幸治 (37) - 山崎樹範
普段は都内の不動産会社に勤めているが、夏の間は休暇を取り山荘でアルバイトをしている。この暮らしを長年続けていたが、元同僚の登山がきっかけでリストラにあった過去が発覚した。
しかし、元同僚が山で怪我を負い、その治療を手伝ったことで辛い過去から立ち直ることが出来た。

田中 謙介 (18) - 前田公輝
山荘アルバイト。

宮下 エミリ (25) - 折山みゆ
山荘アルバイト。

その他
沢口 光香 (23) - 市川由衣
速水の婚約者。沢口教授の娘。

速水 悦子 (56) - 中田喜子
圭吾の母親。健康診断で問題が見つかり、息子の計らいで人間ドックを受けた結果、腎動脈に掛かった大動脈瘤が見つかる。圭吾が執刀するも腹水の中にがん細胞が認められるという末期の状態で手の施しようがなく、やむを得ず閉腹する。術後、大動脈瘤破裂により死亡する。

野村 恭介 (35) - 戸次重幸
遥の恋人。慈倫会野村総合病院経営者。自らが経営する病院が中心となって地域医療を充実させて行きたいと語り、看護師に復帰する考えがないなら妻という立場で支えて欲しいと遥に突然、プロポーズする。

高井 聡志 (43) - 佐藤二朗
明慶大学附属病院循環器外科医。山の素晴らしさを後輩の速水に話す。

沢口 哲夫 (55) - 松重豊
速水の上司。明慶大学附属病院心臓外科・呼吸器外科教授。自分の立場を顧みない行動をする倉木を心配する。日本中の医師や看護師が不足している現状で夏山診療所の運営を続けることには限界が来ていると話し、夏山診療所を存続するかの決定を倉木に一任する。

瀬尾 隆一朗 - 浅利陽介(第1・6・8話)
これから天候が悪化するから山へ行くのを辞めたほうがいいという小山の助言を聞かず、いつもの山道だからと安易に考え、医学部同期の倉木、沢口と共に山へ登り、風に煽られた勢いで滑落し、命を落とす。

平原 優太 - 長谷川朝晴(第7話)
あかりが仕事しているときに他の女性と関係を持ってしまい、そのことが明るみになり、離婚を前提に別居していた。だが、もう一度家族とやり直すために妻がいる稜ヶ岳山荘を訪れる。
家族で山へピクニックに出掛けるがガイドを務めてくれた小山に怪我を負わせてしまったりと、関係を修復しようとするが上手く行かず、しかし、家族の大切さを涙ながらに訴えたことであかりに想いが伝わり、親子三人で再出発する。

スタッフ
脚本:秦建日子、及川真実
演出:日比野朗、本多繁勝、水村秀雄、竹園元
演出補:鈴木アラタ
音楽:羽毛田丈史
音響効果:西村洋一
CG:宮崎浩和
特殊造形:松井祐一
スタントコーディネーター:釼持誠
撮影協力:信州まつもと空港、DHCヘリコプター事業部
協力:mont・bell、SBC信越放送、UTYテレビ山梨
医事監修:臼杵尚志(香川大学消化器外科准教授)、森田照正(順天堂大学心臓血管外科准教授)
医事指導:京里佳(済生会横浜市南部病院消化器内科医師)
看護指導:石田喜代美
手術看護指導:手塚浩子
山岳指導:遠藤晴行(山岳ガイドグループイエティ)、三苫育(社団法人日本アルパインガイド協会登山学校長)
チーフプロデューサー:志村彰
プロデューサー:高石明彦、関川友理
プロデューサー補:畑有紗、松本明子
製作:The icon、TBS

主題歌
Superfly「輝く月のように」(ワーナーミュージック・ジャパン)


各話あらすじ(2012.7.8 - 2012.9.23)全10話 平均視聴率 9.92%
第1話 2012年7月8日「天空の診療所に急患あり!!」
 大学病院で、優秀な若手医師と期待される速水(向井)は、上司の沢口教授(松重豊)から突然、夏の間だけ稜ケ岳(りょうがたけ)にある診療所へ行ってほしいと出張を頼まれる。大事な手術を控えていた速水は、ぼうぜんとするが、渋々、診療所へ向かう。速水が険しい登山道を登っていると、後ろから見知らぬ女性・遥(尾野真千子)が追い越していく。やがて、診療所と、それに隣接する山小屋の住人たちに迎え入れられた遥は、診療所の責任者・倉木(時任三郎)に、速水は体力が持たず、日没までには山小屋に着かないだろうと伝える。何とか診療所までたどり着いた速水だったが、翌日、倉木が下山してしまい、診療所にいる医師は速水だけに。そんな中、肺水腫の症状で苦しむ患者と登山道で滑落したけが人が担ぎ込まれてくる。

第2話 2012年7月15日「判断ミス?!夕陽に託す緊急手術」
 朔ケ岳に登頂する予定を立てていたツアー客の一人・朋子(内山理名)が、自身の体調の変化に気付き、診療所で速水(向井理)の診察を受ける。速水は、朋子の喉の腫れを確認するが、風邪薬を出すだけの安易な診察をしてしまう。翌朝、朋子は速水に診察の礼を言い、ツアー客らと一緒に山荘を出発する。朋子と速水のやりとりを見ていた遥(尾野真千子)は、昨日の速水の診断に対し「山をなめている」と罵倒する。そんな中、山頂を目指していた朋子は、体調が悪化し歩けなくなってしまう。立ち往生することになった他のツアー客とガイド(ミスターちん)がもめ始める状況に、朋子は「ここで待っているから行ってきてほしい」と言う。ツアー客らは朋子の言葉に従い、登頂後、朋子の居場所まで折り返すが、いるはずの場所に朋子の姿が見当たらない。

第3話 2012年7月22日「母のいのちを救え」
 速水(向井理)は倉木(時任三郎)から、人間ドックの検査で、速水の母・悦子(中田喜子)に大動脈瘤(りゅう)が見つかり、切迫破裂という厳しい状況だということを知らされる。幼いころに父を亡くし、女手一つで自分を育ててくれた悦子を心配する速水は、急いで下山し、入院している東京の病院へ向かう。病院に着いた速水は、沢口(松重豊)と倉木から詳しい検査結果を聞き、手術の執刀を自分がしたいと願い出る。一方、速水が下山してしまい、医師が不在となった山岳診療所に、野田(山崎銀之丞)と体調が悪いという妻・洋子(西村いづみ)の二人がやって来る。野田は、医師が不在と知って怒るが、洋子は下山するのはつらいからと、診療所に宿泊することに。そこで、看護師のあかり(小池栄子)が一晩、看病することになった。

※2012年7月29日は「ロンドンオリンピック2012 柔道・決勝 男子66キロ級、女子52キロ級」を放送のため、休止。

第4話 2012年8月5日「麻酔の打てない手術速水と遥が急接近!?」
 速水(向井理)から仕事を聞かれた井上(山崎樹範)は、不動産会社のトップ販売員だと話す。井上は山荘のメンバーからも尊敬され、意気揚々としていた。そんな中、井上の知り合いの神田(堀部圭亮)と上原(夕輝寿太)が登山客として山荘へやって来る。久しぶりの再会を喜ぶ二人とは対照的に、井上は凍り付く。実は、神田は井上の元上司で、井上は不動産会社をリストラされていたのだ。みんなの前で事実を明かされた井上は、気まずさと、当時のことを思い出して落ち込む。翌朝、神田と上原は、遥(尾野真千子)のガイドで登山へ出発。しかし、途中で神田が滑落してしまう。遥は、岩で腕を切って大量に出血する神田を担ぎ、診療所まで搬送する。すぐに縫合しなければならなかったが、神田の体から薬のアレルギー反応が出てしまい、診療所にある麻酔が使えない状況に陥る。

※2012年8月12日は「ロンドンオリンピック2012 レスリング・決勝「男子フリースタイル66キロ級」「男子フリースタイル96キロ級」」放送のため、休止。

第5話 2012年8月19日「第2章スタート!!桃花が行方不明!突然のプロポーズ!」
 速水(向井理)は、山道で倒れて診療所に運び込まれた婚約者の光香(市川由衣)に、高山病だから翌日には下山するよう諭す。光香は、速水が過去に沢口(松重豊)から打診されて断っていたドイツ留学の資料を渡すために山へ来たことを明かす。速水は、診療所が閉まった秋から前向きに考えると返答する。一方、遥(尾野真千子)は、光香の下山に付き添った後、恋人の野村(戸次重幸)と再会する。また、看護師のあかり(小池栄子)の娘・桃花(本田望結)は、父親の誕生日に渡す星の石を探そうと一人で山へ行ってしまう。桃花がいなくなり、慌てた山荘のメンバーたちは山へ向かい、木野(菅田将暉)が岩陰で号泣する桃花を見つけ出す。そんな中、都会の病院の医師不足や看護師不足を解消し、一人でも多くの患者を診察するため、大病院に人材を集中させようと考える沢口は、倉木(時任三郎)に山荘の診療所を閉鎖するか存続させるかを決めるよう託す。

第6話 2012年8月26日「医学生の反乱!遥の告白!揺れる想い」
 沢口(松重豊)から診療所を閉鎖するか、存続させるかの決断を託された倉木(時任三郎)は、山荘を目指す。一方、診療所では、膝を擦りむいた登山客を医学生の木野(菅田将暉)が治療することに。そこへ、速水(向井理)、あかり(小池栄子)、医学生の村田(小沢亮太)と真子(能年玲奈)らがやって来る。免許を持っていない医師が治療すると違法行為になると注意する速水とあかりに対して、医学生らは簡単な処置ならやってしまうかもと語る。やがて、倉木が山荘に到着すると、都会の病院の医師不足などを解消しようと考える沢口と同様、山の診療所に疑問を持ち始めていた木野は「下山して父親の病院を手伝う」と言い放って出ていこうとする。その後、遥(尾野真千子)から「山の景色を見て、もう一度考えてみてほしい」と言われ、翌朝、木野は、村田と真子を誘って、遥に勧められた山へ向かう。しかし、小山(笹野高史)からは風が強いからと止められていた。途中、突風が吹き、真子の帽子が飛ばされると、つかもうとした木野はバランスを崩し、崖下に落ちてしまう。

第7話 2012年9月2日「診療所の危機!遥の想いに速水の決断!」
 速水(向井理)と遥(尾野真千子)の前で、稜ケ岳診療所を閉鎖することを決断した倉木(時任三郎)。沢口(松重豊)にはメールで報告し、小山(笹野高史)にも話そうとする。桃花(本田望結)の新学期のために、皆より一足先に下山するあかり(小池栄子)は、山を下りたら離婚すると決意する。そんな中、あかりの夫・優太(長谷川朝晴)が、ふらふらしながら山荘にやって来る。父親に会いたかった桃花は喜ぶが、嫌そうなあかり。翌日にピクニックを控えていた桃花とあかりだったが、桃花の訴えを理解したあかりは、優太とガイド役の小山を加えた4人でピクニックに行くことにする。

第8話 2012年9月9日「遥の願い!速水が最後の戦いに挑む!」
 稜ケ岳診療所をつぶそうとする人たちと戦うことを決意した速水(向井理)は、東京の大学病院にいる沢口(松重豊)と話し合うため、早朝から下山する。倉木(時任三郎)は小山(笹野高史)に、速水が下山したことと診療所を閉鎖する予定だということを告げる。一方、これまでのことを思い出しながら下山する速水に、後ろから遥(尾野真千子)が声を掛ける。遥も診療所の存続のために手伝うことを決め、一緒に下山するという。東京に到着すると、速水は大学病院の沢口の部屋へ向かい、閉鎖を考え直してほしいと訴えるが、最新の医療を学んで多くの命を救えとはね返される。そこへ倉木が現れ、大学病院での医療に関わる全ての人間による臨時総会を提案し、沢口はそれを受け入れる。その後、速水と遥は、あかり(小池栄子)の元を訪れ、これまでに山の診療所で治療を受けた患者に署名をもらうことを計画する。そんな中、遥は、プロポーズをされていた恋人・野村(戸次重幸)の元を訪ねる。

第9話 2012年9月16日「おやっさんの命を救え!速水と遥の願い」
 速水(向井理)、遥(尾野真千子)、あかり(小池栄子)、沢口(松重豊)、倉木(時任三郎)らが見守る中、大学病院で稜ケ岳診療所の閉鎖についての投開票が行われる。そんな中、山で倒れて動けなくなっている小山(笹野高史)を雪乃(三浦理恵子)が見つけ出す。病状を聞いた倉木は、ヘリコプターで小山を大学病院に運ぶよう指示。それを聞き、執刀を名乗り出た速水と、倉木、高井(佐藤二朗)、あかりらによる稜ケ岳山荘チームが、小山の手術のために結成される。

最終話 2012年9月23日「診療所最後の日。そして感動のラストへ」
 手術を受ける小山(笹野高史)の容体が急変し、速水(向井理)は、すぐに心臓マッサージを始める。閉鎖が決まっている稜ケ岳診療所の閉鎖前日、倉木(時任三郎)は速水に大学病院を辞めたことを明かし、沢口(松重豊)は、診療所の看板の取り外しを見届けるためにやって来る。診療所の最終日、倉木と沢口は、遥(尾野真千子)の母・則子(上村愛香)が事故に遭った日に行こうとしていた山へ向かう。そんな中、山荘で小山の荷物をまとめる遥は、表紙に「1982年則子」と書かれた母の日記を見つける。

各話視聴率


番組公式サイト
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