テレビドラマは土ドラ枠(フジテレビ系列 毎週土 23:10〜23:55)にて2012年7月7日から同年9月8日まで放送された。主演は菜々緒が務める。なお、菜々緒は本作が連続ドラマ初出演で初主演となる。全8話。
概要
主に泣いてます主に泣いてます「土ドラ」第2弾は、講談社モーニングで好評連載中の東村アキコ原作「主に泣いてます」。絶世の薄幸美女を中心に、東京の下町で繰り広げられる人情活劇を送る。孤独に生きる究極の薄幸美女・紺野泉を菜々緒が、相手役となる美大生・赤松啓介をKAT-TUNの中丸雄一が演じる。
あらすじ
舞台は、東京都墨田区向島。絵画モデル・紺野泉は絶世の美貌を持つが、それ故に薄幸な人生を送っている。そんな泉の願いは「好きな人と傍にいること」で、何とかモテない人生を歩もうとしていた。物語は、泉と関わる人々を描いたラブコメディ。
紺野泉(菜々緒)は、出会う全ての男性から恋をされてしまうために社会から隠れるように孤独な生活をしている薄幸の美女。男性からは惚れられ、女性からは妬まれてしまう泉は、まともに働くことができず、現在は人気油絵画家・青山仁(風間トオル)が講師として開いている絵画教室「Atelierjin」の絵画モデルをしながら生活している。そんなある日、仁が海外に出かけることになり、仁が教授を務める美大の学生・赤松啓介(中丸雄一)が単位と引き換えに臨時講師としてやってくる。そこで、仁の愛人でもある泉と出会った赤松は、泉の美貌を否定しながらも次第に逆らえない力で泉に惹かれていってしまう。
キャスト
紺野 泉 - 菜々緒
仁の愛人兼モデル。多くの男性を狂気じみた愛に走らせてしまうほど、とても美しい容姿をしている。その美しさ故に、男性が犯罪者に落ちてしまうのでまともに就職も出来ず、「Atelier jin」でデッサンモデルとして稼いだ僅かなお金で生活している。生まれ変わったら、明るい性格をしたブサイクな女性になりたいと思っている。
劇中で泉は男性に惚れられないようコスプレをして美しい容姿を隠している。
赤松 啓介 - 中丸雄一(KAT-TUN)
東京美術大学油絵科生徒。デッサン旅行へ出掛ける仁に「Atelier jin」の講師を頼まれ、単位取得のため、仕方なく引き受ける。泉の周りで起きている変な出来事に巻き込まれていく。泉をモデルにした作品で第75回全国絵画展覧会新人賞を受賞した。
緑川 つね - 草刈麻有
料亭「美登里」の一人娘。「Atelier jin」に通う唯一の生徒。泉が困っている状況を把握し、ボディガードや食料の調達、男性に惚れられないためのコスプレを用意している。「ツンデレ」な性格で、話し方は早口で暴力的な一面がある。
その他
トキばあ / TOKIX - 高泉淳子
泉が変な男性に付きまとわれないように助言したり、逃げ道を作るなど協力している。
小桃 宣親 - 加藤諒
つねの親友。少女の心を持った男の子で、趣味はお菓子作り。「ゲイ」だと公言する絵画講師・赤松をつねに紹介してもらい、一目見ただけで彼のことが好きになり、2人目の「Atelier jin」の生徒として通うようになる。
駒子 - 青山倫子
向島の芸者。仁の元愛人。泉にデッサンモデルの座を奪われた嫉妬から、コストコで購入したパイを岡持ちに入れて持ち歩き、泉をつけ狙うようになる。
木藤 孝太郎 - 渡辺邦斗
東京美術大学油絵科生徒。赤松の同級生。
勅使河原 耕三 - 坪倉由幸(我が家)
警視庁東向島警察署向島交番巡査。巷で「血の3日間」と恐れられている事件を追っている。
カトレアママ - 田島令子
純喫茶「カトレア」のママ。アイドル・無敵ソラまさやの熱狂的なファン。喫茶店では健康志向の高い飲食物を提供している。副職としてマルチ商法に似た方法で浄水機を売っている。
青山 由紀子 - 安達祐実
仁の妻。美術大学学長の娘。通称:ゆっこ。外で愛人を作る仁にショックを受け、夫ではなく愛人の泉に感情をぶつける。思い込みや感情の起伏が激しい性格で、妄想癖がある。激昂すると言葉遣いが荒くなり、色々な方言を話し、相手を怒鳴り散らす。
青山 仁 - 風間トオル
東京美術大学教授。プレイボーイな性格の持ち主。泉を描いた絵画「Iの肖像」シリーズが売れ、名前が知られるようになる。版権は妻が管理しているので、愛人である泉には一切お金が入らない。
スタッフ
原作:東村アキコ『主に泣いてます』(講談社 / 「モーニング」連載)
脚本:野木亜紀子、宇山佳佑
演出:葉山裕記、宮木正悟
演出補:田中健一、相沢秀幸
音楽:白石めぐみ
VTR編集:森田淳
音響効果:今野康之
絵画制作:高橋敬
写真:福富達弘、得本公一
取材協力:平俊介
プロデュース:大木綾子
ラインプロデュース:榊原妙子
プロデュース補:新澤彰子
制作著作:フジテレビ
主題歌
ナオト・インティライミ「ナイテタッテ」(ユニバーサルシグマ)
各話あらすじ(2012年7月7日 - 9月8日)全8話 平均視聴率 5.25%
第1話 2012年7月7日「生まれ変わったらブスになりたい。圧倒的な美と個性とコスプレ!片想い連鎖の物語」ラテ欄「生まれ変わったらブスになりたい」
泉(菜々緒)は、美し過ぎて幸せになれない「絶世の不幸美人」。顔を合わせる全ての男性が命懸けで交際を迫ってくるため、就職もできず、まともな生活も送れない。そんな運命を悲観して死を考えた泉は、日本を代表する画家で美術大学教授の青山(風間トオル)に命を救われる。そして、青山には妻・由紀子(安達祐実)がいると知りながら、泉は青山の愛人となり、青山の絵のモデルを務める。泉の唯一の友人・つね(草刈麻有)は、青山の絵画教室の生徒で、泉の境遇を理解し、何かと世話を焼く。ある日、青山がイタリアに行っている間の臨時講師として絵画教室に、美大生の赤松(中丸雄一)がやって来る。
第2話 2012年7月14日「コスプレ起源!ブス門前払い」
※(土曜プレミアム「THE LAST MESSAGE 海猿」 放送延長のため、23:40〜24:25)
泉(菜々緒)に変なコスプレをさせることを楽しんでいるつね(草刈麻有)は、赤松(中丸雄一)に言われてもやめようとしない。つねのために美大受験用のカリキュラムを考えてきていた赤松は、真面目にやらない彼女に注意をする。つねは反発するが、赤松が真剣に絵を描いている姿を目にして、心を動かされる。その夜、冗談ばかりで授業がはかどらないことに弱り果てる赤松に、泉は自分がコスプレを始めた経緯を語りだす。
※2012年7月21日は「FNS27時間テレビ 笑っていいとも!真夏の超団結特大号! 」放送のため、休止。
第3話 2012年7月28日「仁義なき戦い女篇」
青山(風間トオル)が突然帰国、驚く赤松(中丸雄一)に今後も絵画教室は頼むと言う。アトリエでは帰国を祝う会が始まり、泉(菜々緒)も美しく装う。だが、芸者の駒子(青山倫子)が泉にパイを投げ続け、泉はボロボロの状態に。すると赤松につね(草刈麻有)は、駒子が青山の元愛人兼モデルで、その座を奪った泉を憎んでいるのだと説明する。翌朝、青山と海に行くため弁当を持って出掛けた泉の前に、青山の妻・由紀子(安達祐実)が現れる。
※2012年8月4日は「土曜プレミアム ブレインワールドカップ」放送のため、休止。
第4話 2012年8月11日「切なすぎて」 ※ロンドン五輪・女子バレーボール3位決定戦・日本対韓国戦中継の延長により23:40-(12日)0:25に30分延期された。
青山(風間トオル)が妻の由紀子(安達祐実)と温泉に行ってしまったことで、泉(菜々緒)は落ち込む。心配した赤松(中丸雄一)は、何とか泉に元気になってもらおうと、トキばあ(高泉淳子)や小桃(加藤諒)に協力を求める。だが、カトレアママ(田島令子)の手違いで、泉をしつこく追い回す柳(渋川清彦)が現れ、泉と鉢合わせ。必死で逃げる泉に、つね(草刈麻有)は柳を撃退するための秘策を授ける。難を逃れた泉の前に今度は、国民的人気ロックスター・無敵ソラまさや(ダイアモンドユカイ)が現れる。
第5話 2012年8月18日「僕のものになって」
赤松(中丸雄一)は青山(風間トオル)の勧めで、泉(菜々緒)をモデルにした作品を全画展に出すことになった。それを聞いた泉は「青山はもう自分を描く気がないのだ」と泣き、小桃(加藤諒)は「たった1作で赤松にポイ捨てされた」と泣く。一方、つね(草刈麻有)は赤松に「コスプレしていない泉を描くと、彼女にほれる」と忠告する。隅田川を背景に泉の絵を描いた帰り道、柳(渋川清彦)に出会った赤松は、慌てて泉を隠すが、柳に絵を見つけられてしまう。柳が、絵を売ってくれと土下座して頼むと、その場で、つねが20万円で売ってしまう。
第6話 2012年8月25日「涙が止まらない…」
赤松(中丸雄一)の絵の完成品が見たい泉(菜々緒)は、扮装(ふんそう)して全画展の審査会場に現れる。そこで青山(風間トオル)に見つかり「こんな所に来ては駄目だろう」と怒られ、泉は落ち込む。そんな泉を見た赤松は「先生が泉さんの行動を制限する権利はないと思います」と青山に対し、挑戦的に言い放ってしまう。青山は赤松の態度で何かを確信し、立ち去る。新人賞の賞品は、イタリア・フィレンツェ留学で、つね(草刈麻有)は、もし赤松が受賞してしまったら、もし泉をフィレンツェに連れていくことを望んでいたら、と考え気が気でない。授賞式の日、泉はつねと共に会場を訪れ、審査員として展示してある青山の絵を見る。
第7話 2012年9月1日「あなたを奪われて」
赤松(中丸雄一)は、つね(草刈麻有)、トキばあ(高泉淳子)、小桃(加藤諒)と共に、青山(風間トオル)に振られた泉(菜々緒)を慰める会を開く。青山を忘れることができずに泉が泣き続けていると、青山の妻・由紀子(安達祐実)が現れる。ますますつらい気持ちになった泉は、彼女が中学生の時に起きた出来事や、妹のぞみ(田辺愛美)との確執を赤松たちに打ち明ける。話を聞いた赤松は、泉とのぞみを会わせようと、みんなに提案。つね、トキばあ、小桃、勅使河原(坪倉由幸)と一緒にのぞみを訪ねる。
最終話 2012年9月8日「ナイテタッテ」 ※土曜プレミアム「踊る大捜査線THE MOVIE2 海外バージョン」 放送のため、23:30〜から開始。
赤松(中丸雄一)、トキばあ(高泉淳子)、小桃(加藤諒)らは、泉(菜々緒)と妹のぞみ(田辺愛美)を会わせるため、のぞみの元婚約者・悟史(ナオトインティライミ)を捜す。警察官の勅使河原(坪倉由幸)の活躍で、悟史の居場所を捜し当てた赤松たちは、そこへのぞみを連れていく。一方、つね(草刈麻有)は、赤松への恋心を抑えて彼に、ある決意を告げる。
各話視聴率
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(主に泣いてます - Wikipedia)
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