澪(天海祐希)や忠子(石田ゆり子)らシャンソンズの面々は、市長の清忠(岸部一徳)から音楽堂の使用許可を得る。音楽堂の取り壊しは覆せなかったが、その前に1日だけ、公演を行うチャンスを得たのだ。澪は、1%でも望みがあるのなら勝負する、とまひる(大島優子)たちメンバーに宣言すると、さっそく練習に取り掛かった。ところがその矢先、香奈絵(久野綾希子)が突然倒れ、病院に運び込まれてしまう。
検査の結果、香奈絵は心臓に疾患があり、早急に手術をする必要があるという。麻酔から目を覚ました香奈絵は、付き添っていた澪と忠子に、シャンソンズのコンサートが見たいから手術を受ける、と告げ…。
澪から香奈絵の病状についての報告を受けたシャンソンズのメンバーは、動揺を隠せなかった。澪や一希(玉山鉄二)は、こんなときだからこそ歌うべきだとメンバーを鼓舞し、レッスンを開始する。そこにやってきた清忠は、音楽堂が将来に渡って採算が採れるという可能性を証明できるのなら取り壊しは撤回する、と澪たちと約束した。そのためにはまず、今回の公演でシャンソンズが最低でも1枚2000円のチケットを1000席分さばかなければならなかった。澪たちは、レッスンと同時に公演の準備やプロモーション活動に奔走する。
そんな折、香奈絵に代わって、哲郎(小泉孝太郎)が市民センターの臨時館長に着任する。清忠が命じたのだという。
同じころ、由芽市にある人物がやってくる。それは、ニューヨーク時代、澪のエージェントを務めていたピート佐藤(草刈正雄)だった。桜(濱田マリ)の店『Singers』に現れたピートは、澪に新作ミュージカルのオファーがあったことを伝えた。以前、澪もオーディションを受けたことがある高名な演出家から、新作ミュージカルの主演に澪を使いたい、という指名があったのだという。しかし澪は、カメラテストの撮影には応じたものの、シャンソンズの公演や香奈絵のこともあり、その話を受けようとはしなかった。
香奈絵の手術が始まった。再び澪の前に現れたピートは、澪がカメラテストを通ったことを伝え、航空券を差し出す。演出家が、来週からリハーサルを始めたいと言っているのだという。それでも躊躇っている澪に、ピートは香奈絵の話を明かした。香奈絵は、13年前に澪が渡米したときからずっとピートと連絡を取り続けていたらしい。しかも、澪がブロードウェイに返り咲く日がくることを信じ、由芽市に来てからのこともピートに報告し続けていたというのだ。
香奈絵の手術は無事成功した。ピートは、付き添っていた忠子に、澪のことを打ち明け、ニューヨークに帰してやってほしい、と頼んだ。
病室を訪れた澪は、眠っている香奈絵に向かって、揺れ動いている心情を告白する。そして、『あの鐘を鳴らすのはあなた』をそっと歌い始める澪。静かに目を覚ました香奈絵は、澪に微笑み…。
忠子は、澪の件をシャンソンズのメンバーに話した。まひるは、コーチには夢を追いかけてほしい、と皆に訴えた。みぞれ(大島蓉子)、玉子(菊地美香)、南(福原美穂)、そして玲奈(片瀬那奈)も同じ思いだった。不安を口にした忍(千葉雄大)に、一希は、澪がいなくても自分たちがやるべきことをやるだけだ、と言って励ました。
練習場で忠子と一希が選曲をしていると、澪がやってきた。忠子は、シャンソンズのメンバーひとりひとりが何をするべきか考え、行動していることを話し、もう心配しなくていい、と澪に言った。そこに戻ってきたまひるたちも、ブロードウェイに行ってほしい、と澪に頼む。すると澪は、ここに残ると返した。ブロードウェイの夢は捨てていないが、いまの夢は音楽堂のステージ立つことだというのだ。「私は私自身のために残るの。なぜなら私は…あなたたちと一緒に唄いたいから」。澪は、そう言うと、練習を兼ねた一大プロモーション計画を提案する。
澪たちは、市内の各地にちらばり、市内放送で流れる音楽に合わせて『ハピネス』を歌った。商店街で、スーパーの前で、公園で、大学で歌うシャンソンズのメンバーたち。桜も『Singers』の前で歌った。集まってきた人々も、シャンソンズの歌に合わせて歌っていた。ところがそのとき、思わぬ事態が発生する。建設業者が、予定を早めて音楽堂の取り壊し準備を始めたのだ。知らせを受けた澪たちは、音楽堂に駆けつけるが…。
第1話 2012年4月12日「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」
第2話 2012年4月19日「新しい私へ!浪漫飛行」
第3話 2012年4月26日「終わらない歌を歌おう」
第4話 2012年5月3日「オバサン、TVに出る」
第5話 2012年5月10日「超セクシーダンス戦争」
第6話 2012年5月17日「あなたの嘘が許せない」
第7話 2012年5月24日「M あなたしか見えない」
第8話 2012年5月31日「決戦!優勝か解散か!?」
第9話 2012年6月7日「号泣!真夜中のライブ」
最終話 2012年6月21日「涙のラストソング」
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