澪(天海祐希)率いるシャンソンズは、合唱コンクールの県予選で自分たちの思いを歌に乗せたショークワイアを披露して喝采を浴びたものの、大会規定に違反したとされ、失格になってしまう。市長の清忠(岸部一徳)から審査委員長に、歴史ある大会なのだからルールは厳守するよう指示があったのだという。清忠は、約束通りシャンソンズには解散してもらう、と香奈絵(久野綾希子)に告げると、音楽堂の解体工事にGOサインを出すとともに、シャンソンズに対して市民センターの使用を禁じる。
それを受けて澪は、シャンソンズの解散を決断する。シャンソンズの目標は音楽堂で公演を行って取り壊しを阻止することなのだから、一旦解散して反撃の機会をうかがうべき、というのだ。何をやっても父・清忠の気持ちが変わらなければどうにもならないことを痛感した忠子(石田ゆり子)は、自分の手でけりをつけようと決意する。が、まひる(大島優子)たちシャンソンズのメンバーは、さすがにショックを隠せなかった。
そんな中、香奈絵が、市民センターから児童館への異動を命じられる。荷物を整理していた香奈絵は、そのなかから1枚の写真を取り出して澪に見せた。それは、フォークギターを手にした、若き日の清忠の姿だった。
澪は、桜(濱田マリ)の店『Singers』に集まった忠子、まひる、一希(玉山鉄二)に、清忠の過去…音楽に対して彼が抱いているわだかまりの正体を探ろうと提案する。
みぞれ(大島蓉子)や玉子(菊地美香)は、新たな練習場を確保しようと奔走していた。が、どうやらシャンソンズには貸さないよう、通達が出ているようだった。
工場の閉鎖後、忍(千葉雄大)は、実家の写真店の仕事を手伝っていた。そこにやってきた一希は、ハローワークで職探しをしながらも歌を続ける、と忍に伝えた。
キャバクラをクビになった南(福原美穂)も仕事探しを続けていた。そんな彼女のもとを訪れたまひるは、大輝(高木星来)のためにも昼間の仕事を探した方がいいのではないか、と助言する。
清忠への接触を狙っていた澪は、市内放送でシャンソンズの歌を流し、彼をおびき出そうとする。しかし清忠は、もはや澪たちのことなど相手にしなかった。そこで澪は、忠子の家に乗り込み、清忠と対峙した。澪は、ヒッピー姿の清忠の写真を取り出し、伝統を重んじる政治家一族では異端児だったのではないか、と言って挑発した。すると清忠は、父が建てた音楽堂が町を財政難に追い込んだ諸悪の根源だ、と澪に言い放つ。報告を受けた香奈絵は、憎んでいるということはまだ愛していることだから、清忠に響く歌があると思う、と澪に告げ…。
南は、まひるのつてて、彼女がアルバイトをしていた弁当店で働き始めた。そこに、南の元夫(黒石高大)が現れ、息子の大輝のために買ってきたおもちゃを手渡す。
同じころ、一希は、忍の実家で、清忠の写真を見つける。それは、1978年に清忠が音楽堂でフォークコンサートを開いたときの記念写真だった。それを見た忠子は、清忠にその話を切り出した。そこで清忠は、かつては音楽で世の中を変えられると信じていたが父親に自分の音楽を認めてもらえなかったこと、仲間を集めて音楽堂でコンサートを強行したもののチケットは売れずに借金を抱えこみ、仲間も未来も失ってしまったことを忠子に話す。
忠子は、清忠の話を澪たちに伝えた。それを聞いていた南は、元夫の話をする。南は、元夫が大輝のために買ってきたものを、全部残してあるのだという。いつか大輝が父親のことを知りたいと思ったときに愛されていたことがわかるように、という思いからだった。南の話を聞いていた澪は、蔵の中に放り込んであるという清忠の父親の遺品の中に何かあるのではないか、と言い出す。その言葉を聞いて『Singers』を飛び出した忠子は、哲郎とともに蔵の中を調べ始めた。そこで忠子は、1本のカセットテープを発見し…。
澪は、シャンソンズのメンバーを集め、市民センターに忍び込むと、清忠に電話をして彼を誘い出す。そこで忠子は、蔵から発見したカセットテープを清忠に見せた。それは、野外音楽堂のコンサートに出演した清忠の歌を録音したものだった。清忠の父は、東京までそのコンサートを見に行っていたのだ。しかも、そのラベルには1曲ごとに感想も書かれており、その最後には、「いつの日か、音楽堂を観客でいっぱいにする姿を見たい」と記されていた。
忠子は、動揺している清忠に、「もう一度、お父さんが失った日々を思い出して」というと、語りかけるように『たしかなこと』を歌い始めた。その歌に合わせて、歌い出す澪たち。忠子は、清忠にそっと寄り添って抱きしめ…。
あくる日、清忠は、音楽堂の使用許可書を香奈絵に手渡す。清忠は、音楽堂は予定通り取り壊すが、昔自分が失った1日をあげよう、と香奈絵に告げた。
澪は、市民センターに集まったメンバーたちに、シャンソンズの復活を宣言した。音楽堂の解体は止められないかもしれないが、1%でも望みがあるのなら勝負する、という澪に、メンバーたちも力強く頷いた。
香奈絵は、使用許可書を手に市民センターに戻った。が、そこで香奈絵は、突然胸を押さえて倒れ…。
第1話 2012年4月12日「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」
第2話 2012年4月19日「新しい私へ!浪漫飛行」
第3話 2012年4月26日「終わらない歌を歌おう」
第4話 2012年5月3日「オバサン、TVに出る」
第5話 2012年5月10日「超セクシーダンス戦争」
第6話 2012年5月17日「あなたの嘘が許せない」
第7話 2012年5月24日「M あなたしか見えない」
第8話 2012年5月31日「決戦!優勝か解散か!?」
第10話 2012年6月14日「夢か仲間で運命の選択」
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