「もう会わないほうがいい」と言って、波留の腕を振り払い、出て行こうとした可南子。ドアを開けるとそこには小さな女の子を連れた蓮沼が立っていた。その女の子は蓮沼の姪の子どもで、一晩預かることになったものの、おびえて全く言うことを聞いてくれずに波留たちを頼ってきたのだ。
気まずいながらも、不安そうに自分になつく女の子を置いて帰ることも出来ず、可南子は泊まっていくことにする。可南子の子ども好きな一面を初めて見た波留は、驚きとともにとまどいを隠せない。
やっと女の子が寝た後、同級生たちとの飲み会のことを話す可南子。どうして「もう会わない」と言ったのか悟った波留は、耐えているのではなく、好きでやっているだけだと話す。何も言えなくなった可南子に、映画のことも気にせず、もし一人で行っても、偶然同じときに見ているかも、と冗談を言って笑いかけるのだった。
翌朝、笑顔で帰っていく可南子を見送り、波留は女の子を連れて仕事場へと向かう。波留が作業場に下りていったあと、蓮沼は前日の様子から自信満々に二人に子どもが出来たと水嶋に告げる。勘違いで盛り上がる面々に慌てた桂は、ついに本当のことを話してしまう。そして、波留が一人では寂しいだろうと水島たちは、全員で波留の家に押しかけるのだった。
裕樹が社会人になった記憶がない可南子は、感慨深そうに給料を万里子に渡す様子を見ている。5年間の自分の変化についても意識し始めている可南子に、結婚という変化があったではないかと裕樹は言う。可南子は、裕樹が波留のことを嫌っていることを口にすると、裕樹はもっと頼りがいがある男性、かつて可南子が付き合っていた一哉と結婚するものだと思っていたと言うのだ。
家も仕事も悩みがつきない裕樹に、恋人の志乃が声をかけてくる。そっけない返事しかしない裕樹に、志乃は何か悪いことがあるのなら言って欲しいと言い募るが、裕樹は「そういうことを考える余裕がない」と突き放してしまう。
可南子が映画に行くかどうか迷っていると、館長の大橋が、宝探しのようなもので、どこかにヒントが隠されているのではないかと言う。その映画は倒れる前に、可南子が波留と一緒に見ようと約束をして、チケットを買っていた映画なのだ。さして興味もない映画のはずなのに、なぜ波留と一緒に見ようと思っていたのか…そこにヒントはあるのだろうか…
一人、波留がコンビニのお弁当を食べていると、かつて、ケンカをして帰りが遅い可南子を待たずにお弁当を食べていたときの日記が頭をよぎる。その時の可南子の想いに気づけなかった自分。そして子どもの話。波留はまだしばらく二人でいたいと答えたが、実は可南子は子どもを欲しいと思っていたのではないか…でも、波留の生い立ちを想い、待とうとしてくれた可南子。
そんなことを思いながら転寝をしていると、突然太助が訪ねてきた。可南子のことを何も分かっていなかった自分の責任ではないかと話す波留を、太助はバッティングセンターに連れ出す。そこで太助に背中を押された波留は、可南子の想いに近づくために、あの日ドタキャンしてしまった映画を一人で見に行くことにした。
可南子は、万里子にどうして父と結婚したのかと尋ねる。それに対し、万里子は結婚を続けることが出来ることのほうが大切で、波留と可南子には、きちんと理由があったのだと言う。自分なりのやり方で確かめてみればいいと言われ、可南子は映画を見に行こうと決心する。
同じ映画館、同じ時間…互いに気づくことなく映画を見た二人は、出口でお互いの存在に気づく。
二人とも寝てしまって、映画のラストはわからない。だからと言って、結末が気になるわけでもない。そんな話をしながら、可南子は自分が笑顔になっていることに気づく。きっと自分は、なんでもいいから二人一緒に映画を見たかったのだろう…そんな自分の気持ちが少し分かっただけでも前に進めた気がすると言う可南子、波留も前に進んだと笑顔を見せるのだった。
波留が家に帰ると、そこには裕樹が待っていた。裕樹は、前向きに今を受け入れ始めている可南子に、別の選択肢があってもいいのではないかと言う。結婚して波留が可南子をちゃんと幸せにしていたのか、本来はかつての交際相手・一哉と一緒になったほうが良かったのではないかと言う裕樹に、波留は言葉を返せない。
波留と分かれたところで、可南子の携帯電話が鳴った。たまたまタイミングがあった仲間で、高校の同窓会をすることになったと言うのだ。そして向かったそこには、かつての恋人・一哉の姿があったのだった。
第1話 2012年4月20日「ゼロから始める夫婦のピュアラブストーリー!」
第2話 2012年4月27日「夫の恋始まる…葛藤する妻」
第3話 2012年5月4日「優しさの痛み」
第5話 2012年5月18日「嫉妬と罪悪感」
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