相変わらず仕事が無い状態の早川正義(オダギリジョー)だが、ローリング・ストーンズのコンサートチケットが金券ショップに5万円で売られているのを発見し、三木康佑(ユースケ・サンタマリア)にお金を借りようとするが、あっさり断られてしまう。そうしている間にそのチケットは水島明良(トータス松本)が買ってしまい、残る入手手段は坂上幸生(中島健人)が教えてくれた15万円の高値がついているネットオークションしかなくなってしまった。
同じ頃、正義が留守の自宅には商店街会長の花村良太(ムロツヨシ)が訪ねて来ていた。花村は町の祭り"ぬっぺっぽう祭"でのライブとテーマソング作成を正義に依頼したいと言い、東海林秀蔵(藤竜也)に正義が引き受けるように促して欲しいとお願いする。秀蔵からの電話で依頼を聞いた正義は交渉の結果、ストーンズのチケットと同額の15万円のギャラで引き受けることにする。打ち合わせのため商店街の会議にやってきた正義と三木。花村や若者たちの歓迎ムードの中、年配者たちは抵抗を示すが、町内会の名誉会長である池田絹子(りりィ)がみんなを説得すると約束してくれる。
小学校では、松野美月(大森絢音)が友達の陽菜(吉田里琴)たちと恋のおまじないで折り鶴を作っていた。すると、クラスの男子がからかって鶴を取り上げようとする。取り返そうとしてもみ合いになったはずみで転んだ陽菜のもとに、美月が気になっている大翔(中島凱人)が駆け寄った。複雑な思いで2人を見る美月。その夜、美月はおまじないに従って、折り鶴を家の東側にあたる正義の部屋の窓際にこっそりと置いた。しかし、ドアを閉めたはずみで鶴が正義のギターケースの中に落ちてしまう。
数日後、正義は自信満々で完成した曲を絹子ら町内会の人たちに聞かせていた。ところが花村以外の反応はいまいちで、絹子も自分のために作った曲だという正義の言葉を聞いて作り直すように指示を出す。作り直しを拒否し、花村になんとかするように迫る正義。後日、花村から「nanja」でライブをやることを提案された。正義のライブを絹子の孫でロック好きの大翔に見せることで味方にして、絹子を説得しようという花村の案にあまり乗り気ではないが渋々引き受けることに。花村は、美月に大翔をライブに誘うようにお願いする。最初は断った美月だが、大澤こころ(杉咲花)に誘うチャンスだと背中を押されて引き受けた。
ライブの日。「nanja」には絹子ら町内会の人々や大翔やクラスの男子数人など、人が集まってきた。準備を始めた正義はギターケースの中に鶴を見つけると何も考えず放り投げるが、それがクラスの男子に拾われてしまった。いよいよライブが始まろうという時になり男子が美月に大翔が好きなのかとからかい始めた。鶴を取り返そうとする美月と男子がもみ合いになった騒動で美月の気持ちが大翔にバレてしまった。居心地の悪さから思わず迷惑だと言って店を出ていく大翔。ヤケになった美月はライブが大翔を利用して絹子に気に入られようとする主旨であったことをバラしてしまう。正義は改めて曲を作り直すことを拒否して、この仕事から降りると言い放って店を出ていく。
一方、美月は心配して声をかけてきてくれたこころに八つ当たりして怒鳴って店を出ていく。追いかけてきた青田洋子(貫地谷しほり)に、周りを傷つけてしまったことを反省し、落ち込んでいると素直に話す美月。そんな美月を洋子は優しく励ました。
こころに素直に謝った美月は、その後帰ってきた正義にも謝りに行った。大翔のことを諦めるという美月に正義は、自分なら気持ちは曲げないと言い切る。その後、秀蔵と三木に無理やり絹子の家に連れて行かれた正義。絹子は商店街のために作る、思いがこもった曲が聞きたかったと話すが、正義は意味がわからないと聞き入れようとしなかった。
祭り当日。告白イベントで水島朝子(大塚寧々)や松野陸(藤本哉汰)などの様々な告白が続く中、美月が勇気を振り絞って手をあげた。朝子にバレたことでストーンズのコンサートに行きづらくなった水島からチケットを譲ると言われ、祭り会場にやってきた正義はステージにあがる美月を見つめる。美月もまた正義をみつけると、思い切って大翔に告白する。ステージ下にいた大翔は陽菜が好きだと言い、その奥にいた陽菜もまた大翔を好きだと言う。悲しみをこらえ、2人を祝福する美月に観客から拍手がおくられた。ステージを降りて正義の元にやって来た美月は、自分のことを好きになれそうだと笑顔で告げた。続いて秀蔵から、自分が必死で守ろうとしているものは何なのかと問われた正義は複雑な表情を浮かべて帰っていき…。
第1話 2012年4月15日「自業自得!?」
第2話 2012年4月22日「我慢すると心が腐るんだよ!」
第3話 2012年4月29日「歌えない僕の気持ちが解る?」
第5話 2012年5月13日「家族の前で初めての父親宣言」
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