澪(天海祐希)は、シャンソンズが出演するテレビ収録にメンバーとして参加するよう一希(玉山鉄二)に告げる。一希は、10年前、オーディション番組の本番直前に、プレッシャーに負けてその場から逃げてしまった過去があった。澪は、過去に反抗したいなら参加しなさい、と一希を挑発したのだ。
あくる日、一希が働く工場を訪れたまひる(大島優子)は、澪の命令とはいえ、彼のバンドがオーディション番組に挑戦した際の記録映像を持ち帰ったことを謝った。しかしまひるは、もしかしたら一希も前に踏み出せるのではないかと思って映像を持ち帰ったのだという。
一希は、練習開始時間になっても市民センターに現れなかった。澪は、一希が参加しないのならロックは諦める、と忠子(石田ゆり子)らメンバーに告げると、練習を開始した。
別の日、澪は、香奈絵(久野綾希子)や忠子とともに、地元テレビ局からやってきたディレクター(山本栄治)と打ち合わせをする。ディレクターは、誰かひとりのメンバーに密着取材を行い、その映像とスタジオでのパフォーマンスをあわせてシャンソンズを紹介したいらしい。澪は、その要望を受け入れ、メインで取材を受けることになるメンバーを選ぶことにする。それを知った玉子(菊地美香)、みぞれ(大島蓉子)、南(福原美穂)、忍(千葉雄大)、玲奈(片瀬那奈)は大騒ぎだ。
練習を終えて帰宅したまひるは、帰郷してきた姉・美沙子(西原亜希)と再会する。美沙子は、東京で働いているキャリアウーマンで、母・遥子(長野里美)の自慢の娘でもあった。
翌日、澪は、シャンソンズのメンバーに、テレビ収録用の楽曲と、密着取材を受けるメンバーを発表する。今回、澪が選んだのは山口百恵の曲。そしてソロパートを歌うのは、まひるだった。南や玲奈たちは澪の決定に猛反発した。当のまひるも、戸惑いを隠せない。しかし澪は、まひるがやらないのならこの企画は断る、と言い放つ。
取材クルーの前で、澪は厳しいレッスンを開始する。澪によれば、まひるが挫折したり、メンバーから孤立したりする姿は、テレビが求めるドラマチックなストーリーということらしい。見かねた忠子は、まひるを連れて香奈絵に直談判した。すると香奈絵は、歌が苦手だというまひるに、何故シャンソンズにいるのか、と問いかけ、本当にしたいことは何なのか考えるチャンスかもしれない、と告げる。
一方、市長の清忠(岸部一徳)は、忠子の夫・哲郎(小泉孝太郎)に命じ、澪の過去を調べさせていた。清忠のもとを訪れた香奈絵は、シャンソンズがテレビ出演することを報告し、妨害しないよう釘を刺す。
澪は、まひるに対して厳しい指導を続けた。だが、テレビ出演のことがバレて遥子から責められていたまひるは、とうとう耐えられなり、練習場を飛び出してしまう。
土手に座って泣いていたまひるは、そこで一希に出会う。何故ロックをやり始めたのか、とまひるから問われた一希は、歌が好きだっただけかな、と答えた。そんな一希に、まひるは、子どものころに家族揃って観に行ったミュージカルの思い出話をすると、みんなを笑顔にしたくて歌い始めたことを打ち明ける。
あくる日、まひるは、シャンソンズを辞めて就職活動に専念する、と香奈絵に告げる。練習室を訪れたまひるは、ウォーミングアップをしていた澪にあいさつをすると、何故自分を選んだのか、と尋ねた。すると澪は、ただの打算だ、と答えた。冴えないアヒルを自分の手によって白鳥に生まれ変わらせるシンデレラストーリーが欲しかった、という。澪には、まひるが歌えるようになる確信があったらしい。しかしまひるは、自分にはそんな力はない、と澪の言葉を信じようとはしなかった。澪は、そんなまひるに餞別だと言って歌を贈った。それは山口百恵の『This is my trial(私の試練)』という曲だった。
その夜、忠子は一希の部屋を訪ねた。そこで忠子は、テレビ収録の予定表を渡し、「私たちを見守ってほしい」と頼む。一希が一緒なら勇気が沸いてみんな歌える、という忠子。それに対して一希は、買いかぶるな、と返した。すると忠子は、何故澪の靴を拾ったのか、と一希に問いかけた。「歌への思いがこもったものを放置できなかったんじゃない?そのギターのように…」。忠子はそう一希に告げると、楽譜を置いて帰って行く。
美沙子のコネで外資系銀行の面接を受けることになったまひるは、エントリーシートを書き始める。が、志望動機を書くことができなかった。
スタジオ収録当日、まひるは、美沙子と一緒に上京する予定を無視して、仲間たちのもとへと向かった。駆けつけた遥子と美沙子は、強引にまひるを連れ戻そうとした。それを制したのは一希だった。一希は、まひるの手を引いてステージに戻すと、ギターのセッティングを始めた。
一希のギターで、シャンソンズのパフォーマンスが始まった。『プレイバックPart2』で力強いソロを披露するまひる。続く『イミテイション・ゴールド』でも、シャンソンズは一希とともに見事なパフォーマンスを披露した。
放送当日、就活の面接を受けに行ったまひるを除くシャンソンズのメンバーは、桜(濱田マリ)の店『Singers』に集まる。だが、放送された映像には、消えゆく町とともにシャンソンズも解散する、というナレーションが付け加えられており…。
第1話 2012年4月12日「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」
第2話 2012年4月19日「新しい私へ!浪漫飛行」
第3話 2012年4月26日「終わらない歌を歌おう」
第5話 2012年5月10日「超セクシーダンス戦争」
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