木島(甲本雅裕)が亡くなったショックを引きずる祐太(草なぎ剛)。森下(田辺誠一)からも「自分と患者の間に線引きしろ」とアドバイスをされるが、なかなか納得できない。そんなある日、元有名女優・羽山早苗(江波杏子)が入院し、祐太が担当になる。早苗の肝臓がんはすでに手遅れだったが、見舞いに訪れる家族に見守られ、病状は安定していた。だが、病気について説明しようとすると、家族は本人に話してくれと耳を貸さない。その奇妙な対応に祐太は違和感を覚える。
同じ頃、自殺未遂を起こした大学生・吉野香織(岡野真也)が入院し、下田(八乙女光)が担当に。腎臓疾患の疑いがあったが、本人は治療を拒否していた。診察を勧めても無視を決め込む態度に、下田はつい、香織にきつい言葉を投げかけてしまう。その直後、香織が病室から姿を消す。
再び自殺を図ろうとしていた香織に、たまたま出くわした早苗が、声をかけて事なきを得るが、中島(鈴木浩介)はこの騒ぎを問題視。診療内科に移るか、治療をしないなら退院するか、香織と話して意思を確かめるよう下田に命じる。
香織にうんざりし、「誰か代わりに話をつけてほしい」と言う下田に、祐太は「助けてあげたいと思わないんですか?下田先生は何で医者になったんです?」と詰め寄る。結局、瑞希(水川あさみ)と祐太が香織の病室に赴く。「自殺するなら、他人に迷惑をかけない方法を考えてからにして」と言い放つ瑞希にぎょっとする祐太だったが、それは自殺を止めようとする瑞希なりの言葉だった。
そんな折、祐太は実は早苗に身寄りがなく、家族も偽物だったことを知る。家族に囲まれて生涯を終える幸せな女優を演じたかったと打ち明けた早苗は、そんな自分を哀れんで深く関わろうとせず、医者としての役割だけを果たしてほしいと祐太に告げる。
一方、祐太の言葉が引っかかっていた下田は、治療を拒否して退院しようとする香織を追いかけ、病院に戻るよう懇願。「吉野さんを助けたい」という言葉に心を動かされた香織はようやく治療を承諾する。そして翌日、ホスピスに転院する早苗に、祐太は「羽山さんと関わったから見舞いに行きます。それが僕の決めた僕の役割です」と約束し、香織も同じ気持ちだと告げる。
第1話 2012年4月10日「僕は自分をやり直す為に医者になった」
第2話 2012年4月17日「医者も接客業です」
第3話 2012年4月24日「医者である前に、人である前に」
第5話 2012年5月8日「医者から近くて遠い存在」
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