子供たちとの共同生活ですっかりペースを乱されている早川正義(オダギリジョー)。そんな中、三木康佑(ユースケ・サンタマリア)が音楽配信会社から新曲発売の話を持ってきた。配信会社の社長・水上にダウンロード数が多ければCDリリースを約束すると言われ、がぜんやる気を出す正義。その矢先、松野陸(藤本哉汰)の小学校の担任から、相談があるから学校に来て欲しいとの連絡が入る。渋々出かけた正義だが、相談とは陸が放課後クラスでやっている歌の練習をさぼっていることだった。くだらないと一蹴して帰っていく正義。
陸は一人公園に向かい、ドカンの中で歌の練習を始めた。すると偶然通りかかった東海林秀蔵(藤竜也)に目撃され、松野美月(大森絢音)に内緒にすることを条件に歌が歌えなくなった理由を話し出した。一番最初の練習で声が裏返ってしまい、クラスメートに大笑いされて以来、歌えなくなったという。秀蔵からのアドバイスで、クラスメートがじゃがいもに見えるようにと、顔を描いたじゃがいもを前に置いて歌ってみるが、効果はいまいちだ。
連日の残業が続く三木は、妻からのメールで日曜に塾の三者面談があることを思い出す。同じ頃、正義は曲作りに励んでいた。時間も周囲の様子も一切目に入ることなく曲作り没頭する正義。一方、美月は学校帰りに会った花村良太(ムロツヨシ)から陸が歌の練習に出ていないことを聞く。さらに、秀蔵に頼まれて陸を密かに監視していた大澤こころ(杉咲花)と、こころを見かけた青田洋子(貫地谷しほり)は、公園でクラスメートの男子からいじめられている陸を目撃する。
洋子が声をかけたことで男子たちは逃げて行ったが、実は公園のベンチでは正義が昼寝していた。こころから、歌えないことやいじめられていることを美月に内緒にしている理由を聞かれた陸は、以前、同じような状況になった時に自分を守ったことで美月に迷惑がかかったからだと答えた。1人じゃ何もできないと言い放って帰っていく正義に、悔しいけど言い返せない陸。その後も自主練は続いた。
ある日の夕飯。美月は陸に歌の練習をさぼっていることを指摘し、理由を言いたがらない陸に逃げたら負けだと練習に出るように促した。本当に大事なこと以外からは逃げてもいいと言い出した正義に呆れる一同。一方、美月は陸が自分に相談してくれないことにショックを受けていた。
渾身の1曲が完成し上機嫌な正義に、陸はライブで緊張しない方法をたずねる。正義は、方法はないがお守りとして指輪をしていると教えた。翌朝、こっそりと指輪を持ち出す陸。正義は三木と共に水上を訪ねた。曲を気に入ったという水上だったが、ヒットさせるためだと別の人のアレンジを頼んでいて、あがってきた曲はイメージが変わっていた。次の曲からは自由にやらせるという水上の話を打ち切り、さっさと帰っていく正義。必死で止める三木だが、正義は帰ってしまう。
同じ頃、小学校では陸が正義の指輪を手に歌の練習に参加していた。しかし、歌うことができず、男子たちに指輪も奪われてしまう。通りかかった美月が声をかけ、逃げ出した男子たちを追いかけようとするが、陸はとっさに自分のことは放っておいて欲しいと言ってしまう。
公園で落ち込む陸。そこへ正義がやって来るが、陸が指輪を勝手に持ち出し、あげく友達に奪われたと聞き怒り出す。本気であればどこでも歌えると言った正義に、陸はここで歌ってみせてと言い返す。最初は断った正義だが、挑発されてすべり台の上で大声で歌いだす。周囲から煙たがられながらも平然と歌い、やがてだんだん観客を増やす正義の姿を見つめる陸。
授業参観の日。洋子と秀蔵とこころと美月が見守る中、陸たちの班が歌う番になった。陸は突然エアギターをしながら大声で歌い始め、周囲をあ然とさせる。歌い切った陸が拍手に包まれるのを、正義は廊下で聞いていた。学校を出た正義が水上の元を訪ねると、そこには三木がいた。改めて新曲発表を断ろうとした正義だが、三木も同じ用件だったと聞いて驚く。帰りに「nanja」に寄った正義。すると、泥だらけになった陸が取り返した指輪を手に入って来た。そんな陸を見た正義は、もういらないと指輪をあげることにした。しかし、みんなにかっこいいと褒められる陸を見ているうちに返せと言い出して…。
第1話 2012年4月15日「自業自得!?」
第2話 2012年4月22日「我慢すると心が腐るんだよ!」
第4話 2012年5月6日「お祭で告白!?届けたい想い…」
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