桜まつりにおけるシャンソンズの復活劇が地元の新聞に掲載された。それを受けて、澪(天海祐希)は、さらに派手で斬新なパフォーマンスを披露する、と香奈絵(久野綾希子)に約束する。当初は澪の方針に反対だったリーダーの忠子(石田ゆり子)も、シャンソンズの運営方針や練習計画を任せてもらえるならば、という条件付きで、ショークワイアをやることに同意した。
忠子は、さっそくショークワイアに関する研究リポートをまとめ、それに基づいた練習計画や楽曲リストをまひる(大島優子)やみぞれ(大島蓉子)、玉子(菊地美香)、南(福原美穂)らに渡そうとした。すると澪は、いきなりそれを放り捨て、練習計画を考えるのは忠子の自由だが、それを採用するかどうかの権限はコーチにある、と言い放つ。
今回の件で一歩前に踏み出す勇気を得たまひるは、地元だけでなく、東京の会社の採用試験も受けてみようと決意する。澪のもとを訪れたまひるは、そのことを伝えると、コーチがブロードウェイの舞台に出ていたときのパンフや写真を見せてほしい、と頼んだ。それを見せてもらえたらもっと頑張れる気がする、というのだ。困惑した澪は、過去は振り返らない主義だ、といって拒み…。
そんな折、シャンソンズにテレビ出演のチャンスが巡ってくる。新聞記事を見た地元のテレビ局から取材の依頼が舞い込んだのだ。このチャンスは自分のステップアップにも役立つと考えた澪は、感情を爆発させたパワフルなショーを見せるために、ロックナンバーにチャレンジするとメンバーに宣言する。
一方、一希(玉山鉄二)や忍(千葉雄大)が働く工場は、倒産の危機に追い込まれていた。市役所から、助成金を打ち切るという通達があったのだ。これも、安見市との合併に不要なものは切る、という由芽市市長・清忠(岸部一徳)の指示によるものだった。
ロックをやるにあたって男性の声が必要だと考えた澪は、一希の過去を調べる。彼のバンド『ドクター・リリス』は、地元で圧倒的な人気を得て東京に進出したものの、オーディション番組への出演を最後に突然解散していた。ネットで一希のバンドの過激なライブパフォーマンスを見た澪は、彼に興味を抱き、就活で東京に行っているまひるに調査を指示する。
清忠から澪のことを調べるよう命じられた哲郎(小泉孝太郎)は、玲奈(片瀬那奈)と食事に行く。同じころ、桜(濱田マリ)の店には、南が夜間保育に預けていた息子の大輝(高木星来)を連れてやってくる。南は、顔をケガしていた。金をせびりにきた元夫に殴られたのだという。南は、眠っている大輝の頭をそっとなでながら、『フレンズ』を口ずさみ…。
あくる日、工場では、山根(仗桐安)がワザと発注ミスをしてその責任を忍に押しつける、というトラブルが起きていた。忍は、帰ろうとする山根たちを止めようとして彼らともめ、土下座を強要される。そこにやってきた澪は、忍を助けた。が、「あんたみたいなヤツも反吐がでる」と忍に言い放つ。
夕方、レッスンをしていた澪は、メンバーたちに厳しいダメ出しをする。その怒りは忍に向けられた。体を震わせながら耐えていた忍は、澪にぶつかっていき、彼女を壁に押し付けた。澪は、そんな忍に、世の中や現状に腹が立つのならこぶしを握れ、と告げる。「ロックとは反抗心…戦うのよ、ダメな自分に」。澪は、メンバーたちに向かってそう訴えた。
翌日、忍は、再び山根たちと揉める。足をかけられて転んだところに、油をぶちまけられる忍。すると忍は、立ち去ろうとしていた山根たちを呼び止め、自分は発注ミスをしていない、というと、遅れた作業を取り戻そうと皆に告げて、仕事を始める。それが忍なりの反抗心だった。
澪は、一希の家を訪れ、練習室に呼び出す。そこで澪は、まひるが東京から持ち帰った映像を皆に見せた。それは、ドクター・リリスが出演したオーディション番組のリハーサル風景を撮影したものだった。緊張のあまり震え、歌うことすらできないでいた一希は、とうとうリハを放棄し、スタジオを飛び出していた。
一希は、澪に怒りをぶつけると、練習室を去ろうした。澪たちは、そんな一希に向けて、『終わらない歌』を歌った。シャンソンズのメンバーたちは、背中を向けてドアの前に立ち尽くす一希のために熱く歌い続け…。
あくる日、澪は、橋の上から投げ捨ててしまったシューズを探していた。そこにやってきた一希は、持ち帰っていた澪のシューズを彼女に渡した。そこで澪は、過去に反抗したいなら自分たちの次のステージに参加しなさい、と一希に告げ…。
第1話 2012年4月12日「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」
第2話 2012年4月19日「新しい私へ!浪漫飛行」
第4話 2012年5月3日「オバサン、TVに出る」
カエルの王女さま TOPへ
各話視聴率へ
2012年春ドラマ(4-6月)TOPへ
2012年春ドラマ視聴率一覧へ
タグ:カエルの王女さま