郊外の警察署で誤認逮捕が明るみとなり、若き女性署長・新海晶(観月ありさ)の謝罪会見が行われた。型通りの原稿を読む晶。突然晶は「個人的な見解を」と口火を切り、強引な自白誘導があったことを暴露してしまう。女性署長の“内部告発”に世間は賛否両論。捜査一課長・武邑(田山涼成)と首席管理官・有富(風見しんご)は晶を署長に抜てきした警察庁長官官房教養担当主任・東出(遠藤憲一)の前で怒りも露に。「警視庁管内で仕事はさせられない」と人事権のある東出に詰め寄るが、東出にはある目論見があり…。
結局、晶は警視庁捜査一課“検証捜査係”担当の管理官へと異動になった。
容疑者逮捕から、検察が事件を起訴するまでの限られた時間の中で事件を再検証、現場の捜査官の暴走による冤罪を未然に防ぐという重要な任務を与えられている検証捜査係だったが、実際は送致書(捜査報告書)の誤字脱字を直して『検証済』のハンコを押し、検察へ送るだけ。係長の漢字マニア・薄井(松重豊)をはじめ、ベテラン刑事だった小暮(片岡鶴太郎)、そして若手の長谷部(五十嵐隼士)が送致書の“文字直し”を終えて夕方5時には帰宅する、という日々を送っていた。
そんな検証捜査係へ突然やってきた晶を、3人はポカーンと見つめるだけ。いつも通りさっさと帰ってしまった小暮と薄井をよそに、晶は放火事件の送致書をチェックすると、嫌がる長谷部を連れて現場へと出かけるという。
送致書によると、容疑者の河島(波岡一喜)は、会社経営に行き詰まり、それが原因で妻の雪実(小沢真珠)と離婚。ムシャクシャしてどこでもいいから燃やしてやろうと、不動産業者・峰岸(モト冬樹)が管理している空き家となっていた工場に火をつけたが、中から身元不明の焼死体が発見された。間もなく報道を見た被害者の妻・綾乃(高岡早紀)の問合せで身元は数日前から行方不明になっていた塚田(並木史朗)と判明するが、捜査一課強行犯係担当の管理官・永友(田辺誠一)らの捜査では河島と塚田の接点は見当たらず、河島は「過失致死」で逮捕されたのだった。しかし、現場を調べた晶は「どこでもよかった」という河島の自白に疑問を抱く。
「河島には殺意があったのではないか」と、小暮ら検証捜査係のメンバーを集めて事件を「検証」しようとする晶。一課の刑事が立証できなかった河島の殺意を自分たちが立証するのか、と笑う小暮だったが、あくまでも真剣な晶に次第に動かされていく。それぞれに捜査を開始する検証捜査係。やがて小さな疑問が、単なる放火事件を意外な方向へと導いていく…。
第2話 2012年4月25日「車椅子は見た!!ゴミ捨て殺人の秘密」
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