概要
主人公・波留の妻、可南子は病に倒れ、身体は回復に向かうが原因不明の症状で波留に出会ってからの5年間の記憶が欠落してしまう。
波留の想いが届き、可南子は再び愛することが出来るのか。ゼロから恋愛をスタートさせる夫婦の絆の再生をテーマとした純愛物語。
主演の竹野内豊は同局では『Tomorrow〜陽はまたのぼる〜』以来、4年振り、金曜ドラマ枠では『ヤンキー母校に帰る』以来8年6か月振りの登板となる。共演の和久井映見はTBSでの連続ドラマレギュラー出演は『恋文 〜私たちが愛した男〜』以来、8年6ヶ月振りの登板となる。
キャッチコピーは「人生二度目のプロポーズは、僕を忘れた妻に。」
ストーリー
幼い頃からラジコンカー作りが大好きだった宮本波留(竹野内豊)は車の修理工場に勤める整備士。4年前に結婚した妻・可南子を愛し、仕事も家庭も順風満帆で幸せに暮らしていた。だがある日、可南子がくも膜下出血で倒れてしまう。命は取り留めたものの、2人で過ごした過去の記憶をすべて失ってしまった可南子。あまりのショックに深く落ち込む波留だが、やがて妻に恋をした時の気持ちを思い出し、自分を忘れた妻に再びアタックする決意をする。
キャスト
宮本 波留 (38) - 竹野内豊
車の修理工場に勤める整備士。明るくフレンドリーで腕も良く、上司や仕事仲間からの信頼も厚い。古いものでもきちんと直して手入れをすれば、もう一度新たなスタートを迎えられるという考えのもと、イキイキと車を修理している。妻が病気で記憶を失うが、前向きな気持ちでもう一度妻にアタックすることを決める。しかし、記憶が戻らない妻が焦りを見せ、迷惑を掛けるからという理由で実家に帰ってしまう。自らの腑甲斐無さに落胆する。偶然に妻の日記を発見し、ある決意を心に誓う。
宮本 可南子 (36) - 和久井映見
波留の妻。かつて働いていた図書館近くの公園で波留に出会い1年の交際を経て結婚した。結婚4年目のある日、突然のくも膜下出血に襲われ、波留と出会う以前に記憶が戻ってしまう。医者には心因性の症状ではないかと診断を受ける。
宮本家の家族
谷村 裕樹 (26) - 山本裕典
K&B Foods第一営業部社員。可南子の弟。姉を心配し、記憶が戻らないのなら母親の元で暮らした方が幸せなのではと波留に話す。
波留に対し表向きは友好的に接しているが、実際には複雑な感情を抱いており、姉の結婚相手としては不向きであると考えている。
増山 志乃 (25) - 市川由衣
派遣社員。彼氏の裕樹と同じ職場で働いている。結婚したい気持ちがあるが煮え切らない態度を取る裕樹に不安の色を隠せないでいる。
谷村 万里子 (60) - 真野響子
可南子の母親。パート勤務。夫は他界し、息子の裕樹と暮らしている。
宮本 太助 (73) - 小野寺昭
波留と離れて暮らす父親。息子とは血が繋がっておらず、養子として迎え入れる。明るい性格で、可南子の記憶が戻らないなら自分にも付き合うチャンスがあるのではないかとおどけて話す。
ミズシマオート
吉城 桂 (24) - 倉科カナ
整備士。ゲーム好き。オンラインゲームで婚活しているが真面目な男性と出会えないのが悩みである。
進藤 松二 (24) - 松下洸平
新人整備士。先輩に生意気な態度を取る。仕事が出来る波留に憧れを抱く。
蓮沼 茂利 (60) - 渡辺哲
ミズシマオートの熟練整備士。
水嶋 さとこ (50) - 山野海
社長の妻。事務員。
川崎 良太郎 (30) - 久松龍一
営業担当。
水嶋 哲夫 (52) - 光石研
社長。整備士として腕の良い波留を信頼している。
北区立中央図書館
佐伯 美奈 (28) - 橋本真実
司書。仕事が出来ない橘を厳しく指導する。
橘 雅斗 (22) - 入江甚儀
司書。仕事の物覚えが悪く、可南子に頼る。
大橋 知典 (49) - 杉本哲太
館長。5年前は安心して新しい仕事を任せられる優秀な職員だったと話し、可南子に職場復帰を打診する。
その他
三田 力 - 三浦力
ミズシマオート社員ら行きつけの居酒屋店長。
三田 綾奈 - 丸高愛実
旧姓:佐藤。居酒屋店長の妻。
長谷川 幸一 - 小久保寿人
裕樹の先輩社員。自分より早くチャンスを掴んだ裕樹に劣等感を抱き、見下した様子で嫌味を言い、中傷する。
梅津 雄三 - モロ師岡
蕎麦屋店主。波留と可南子の想い出の赤い車の持ち主。年代が古く、維持していくのが大変だから廃車にして欲しいとミズシマオートへ相談に訪れる。
古内 美緒 - 中込佐知子
可南子の同級生。可南子の記憶の中ではキャリアウーマンとして第一線で働いていると思っていたが、子供を授かり会社を退社していた。
野々村 繭子 - 野上智加
可南子の同級生。可南子の記憶の中では結婚し幸せな家庭を築いていると思っていたが、会社を新しく立ち上げ忙しく働いていた。
八木 げんた - 石井テルユキ
一哉、可南子の同級生。
崎野 一哉 - 袴田吉彦
可南子の同級生で元彼。同窓会で久し振りに再会する。
西園 晶子 - 朝加真由美
フラワーショップ「はな咲えん」店員。幼い波留を太助の元へ預け、それから一度も息子に会っていない。
スタッフ
脚本 - 桐野世樹、山上ちはる、武井彩
脚本協力 - 桐野世樹、武井彩
音楽 - 村松崇継
音楽コーディネーター - 溝口大悟
医療監修 - 宮崎一秀(至誠会第二病院)、佐々木理恵、渡邉絵美
自動車整備監修 - 小林和夫
自動車監修 - 渡会一秀、東京工科自動車大学校
劇用車輛 - PAMS、オートサークル、ヨシノ自販
CG - 豊直康、塚田均
演出補 - 倉木義典
演出 - 村上正典、木下高男
プロデューサー補 - 久保田育美
プロデュース - 森安彩
製作 - 共同テレビ、TBS
主題歌
JUJU「ただいま」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
各話あらすじ(2012.4.20 - 2012.6.22)全10話 平均視聴率 8.62%
第1話 2012年4月20日「ゼロから始める夫婦のピュアラブストーリー!」
波留(竹野内豊)は、車の修理工場に勤める整備士。妻の可南子(和久井映見)とは、彼女が働く図書館近くの公園で出会い、1年の交際を経て結婚した。結婚4年目になり、子供はいないものの、可南子がいてくれさえすれば幸せだと考える波留にとって、仕事も家庭も順風満帆だった。そんな中、可南子が突然、倒れる。原因は、くも膜下出血。手術は成功したものの、波留と過ごした時の記憶だけがすっぽりとなくなってしまう。可南子の記憶喪失をきっかけに、周囲の人間模様が少しずつ変容していく中、波留はある決意をする。
第2話 2012年4月27日「夫の恋始まる…葛藤する妻」
波留(竹野内豊)は出勤の前後に、実家に戻った妻・可南子(和久井映見)の様子を見に行く。だが、可南子は「自分のことで精いっぱい」と、波留との距離を置こうとする。家にこもりきりだった可南子は、心配する母・万里子(真野響子)の勧めもあり、次第に外出するようになる。しかし、心療内科に行った際に保険証がなく、波留の留守中に家に戻っても鍵さえ持っていないなど、別居状態の不便さを痛感する。そんな中、勤務先の上司・大橋(杉本哲太)から連絡を受けた可南子は、職場の図書館へ向かう。そこで、自分の記憶がない5年間の周囲の変化に戸惑った可南子は、仕事を続けることに不安を感じる。同じころ、波留は、万里子から可南子の行き先を聞き、オートバイを飛ばして図書館へ行く。
第3話 2012年5月4日「優しさの痛み」
波留(竹野内豊)は、廃車にしてほしいと依頼された思い出の車を修理する。可南子(和久井映見)が再び図書館で働き始めるという報告を聞いた波留は、うれしく思う。一方、再び働くことになった可南子は、記憶をなくした間の環境の変化に戸惑っていた。大橋館長(杉本哲太)の気遣いもあり、少しずつ仕事をこなしていく可南子だが、周囲の人たちに気を使われることに複雑な気持ちを抱えていた。そんな折、高校の同級生から飲み会の誘いを受けるが、可南子は出席するか迷ってしまう。そのころ、裕樹(山本裕典)は仕事の帰り道、同僚と飲みに出た波留が桂(倉科カナ)と親しげにしている姿を見てしまい、ますます姉・可南子を自分で守ろうとする気持ちが強くなる。
第4話 2012年5月11日「急展開!知らなかった妻の秘密が明らかに」
波留(竹野内豊)は可南子(和久井映見)を抱き締めたが、可南子はその気持ちを受け止めることができなかった。そんな中、波留の同僚・蓮沼(渡辺哲)が、めいの娘を強引に預けに来る。波留と子供2人の様子に不安を覚えた可南子は、一緒に面倒を見ることにする。可南子の子供と接する様子を見て、波留は驚き、可南子のことを分かっていなかった自分に気が付く。一方、蓮沼は可南子が妊娠したと勘違いし、水嶋(光石研)らに話したため、波留の同僚たちは盛り上がるが、事情を知っている桂(倉科カナ)は耐え切れず、本当のことを話してしまう。
第5話 2012年5月18日「嫉妬と罪悪感」
同窓会に行くことを決めた可南子(和久井映見)は、そこで昔付き合っていた一哉(袴田吉彦)と再会する。久しぶりの再会に二人は学生時代のように盛り上がる。帰り道が同じ方向の可南子と一哉は、一緒のタクシーで帰ることに。可南子はタクシーに携帯電話を落とし、波留(竹野内豊)からの電話に気付くことができない。後日、一哉が、可南子の落とした携帯電話を届け、二人で茶を飲んでいる姿を、桂(倉科カナ)らが目撃する。波留は、その話を耳にして、何もないだろうと思いながらも気になる。一方、裕樹(山本裕典)は偶然、一哉に会い、近況を報告する。もともと一哉に懐いていた裕樹は、実家に一哉を連れて帰る。しかし、そこには、自宅に届いた可南子宛ての宅配便を届けに来た波留がいて、裕樹と一哉と鉢合わせする。
第6話 2012年5月25日「別れの時〜壊れた絆…ついに夫婦生活に終止符〜」 ※「2012ロンドンオリンピックバレーボール世界最終予選女子 日本×キューバ」中継延長のため22:50 - 23:44の放送
万里子(真野響子)は、一哉(袴田吉彦)と鉢合わせさせてしまったことを謝りに、波留(竹野内豊)の家を訪れる。裕樹(山本裕典)のことをわびるとともに、今後の波留自身のことも考えてほしいと伝える。桂(倉科カナ)は偶然、バーで裕樹と遭遇して話をし、自分の思いとの向き合い方を考えさせられる。一方、可南子(和久井映見)の元には、修理に出して直ったはと時計があるが、なぜ修理に出したのか思い出せないでいた。休みの日、可南子は、一哉と話をした食堂に行ってみると、そこには偶然一哉もいた。話をした後、可南子は、はと時計を持ってミズシマオートを訪れると、そこで波留と可南子宛ての結婚式への招待状を渡される。
第7話 2012年6月1日「孤独な夜〜過去には戻れない二人」
波留(竹野内豊)から離婚を決意したことを伝えられた可南子(和久井映見)は、受け入れるものの、戸惑いを隠し切れない。翌日、波留はミズシマオートの面々に離婚する旨を伝える。裕樹(山本裕典)に「不毛な片思い」と言われ、自分の気持ちに整理ができていない桂(倉科カナ)は、波留の話を聞き、複雑な思いを抱く。一方、可南子は一哉(袴田吉彦)を含めた学生時代の同級生と会う。一哉は、可南子の不自然な様子を見て何かあったと悟る。可南子は帰り道、離婚することを一哉に話す。志乃(市川由衣)は裕樹の家を訪れ、万里子(真野響子)と夕飯を作り、裕樹を出迎える。裕樹は驚くが、志乃は、絶対に別れない気持ちを強く伝える。そして桂は、自分の気持ちを整理するために裕樹と会い、波留と可南子が離婚することを話してしまう。
第8話 2012年6月8日「始まりと終わりが重なる時…辿り着く答えは…?」
波留(竹野内豊)の父・太助(小野寺昭)が病院に運ばれたと連絡が入り、波留は急いで病院に駆け付ける。しかし、太助は既に自宅に帰っていた。太助の家を訪ねた波留は、泊まっていくことになり、久しぶりに親子水入らずの時間を過ごす。一方、一哉(袴田吉彦)は、可南子(和久井映見)を心配して会いにいくが、可南子は気持ちの整理がつかず何も話せないままでいる。可南子は母・万里子(真野響子)から、波留がプロポーズの前に父の墓にあいさつに行った話を聞き、父の墓参りに訪れる。そこには、先ほどまで波留がいた形跡が残っていた。
第9話 2012年6月15日「最後の思い出〜大切な人の笑顔…そして、涙」
可南子(和久井映見)は自分の日記を見つけるが、向き合う勇気が出ず、すぐに閉じてしまう。一方、波留(竹野内豊)は父・太助(小野寺昭)の看病をしようとするが、自宅で普段通り過ごしたいという太助の希望通り、一緒に家へ帰る。太助の病気の話を聞いたミズシマオートの仲間は、波留の助けになろうと、桂(倉科カナ)を中心に、梅津(モロ師岡)の車の修理を進める。そんな中、裕樹(山本裕典)は桂を誘って仕事の視察へ行き、その後、バーでミズシマオートの面々から太助の病気の話を聞く。やがて、可南子も裕樹からその話を聞き、太助の家を訪れて、太助、波留と夕食を共にする。
最終話 2012年6月22日「ついに、人生二度目のプロポーズ!ありったけの愛を込めて君に」
波留(竹野内豊)は、太助(小野寺昭)が残したメモに従い、知人に太助が亡くなった連絡をする。そこに、見ず知らずの晶子(朝加真由美)の名前があった。太助への手紙から波留は、晶子が自分の実の母だと知る。太助の訃報を受けた晶子は、太助の家を訪ね波留と会うことに。可南子(和久井映見)は波留の気丈な姿を心配し、彼のそばで自分にできることはないかと懸命に考え、失った過去と向き合う決意をする。また、告別式での波留の姿を見た裕樹(山本裕典)は、波留の強さを目の当たりにし、これまでの見方が変わる。裕樹自身も、ある決断をする。桂(倉科カナ)は、新しく来た修理の依頼を、自分がやりたいと申し出る。早く一人前になりたいという桂にミズシマオートの面々も喜び、刺激される。それぞれが、それぞれの道を一歩ずつ歩みだす。
各話視聴率
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(もう一度君に、プロポーズ - Wikipedia)
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