2012年03月28日

カエルの王女さま TOP

『カエルの王女さま』(カエルのおうじょさま)は、2012年4月12日から同年6月21日まで、フジテレビ系列の木曜10時枠で放送された。初回は22:00 - 23:09(JST)の15分拡大。


概要
主演は天海祐希。天海にとって、2011年4月期のBOSS 2ndシーズン以来1年ぶりの主演作品となり、『BOSS 1stシーズン』(2009年4月期)から『GOLD』(2010年7月期)、『BOSS 2ndシーズン』と4年連続で木曜劇場枠での主演となる。天海と石田ゆり子との共演は『薔薇の十字架』以来10年ぶり。

キャッチコピーは「人生は、いつだって輝ける。」。


ストーリー
日本でミュージカルスターとして活躍しブロードウェイを目指すが、ニューヨークで鳴かず飛ばずの日々を送っていた倉坂澪(天海祐希)は、ある日、高校時代の恩師から故郷・由芽市のママさんコーラスグループ・シャンソンズのコーチをやって欲しいと依頼される。シャンソンズの活動拠点である音楽堂の取り壊しを阻止するため、3カ月後に復活公演をやるというのだ。澪は嫌々ながら、シャンソンズ復活のために奔走する市長の娘・井坂忠子(石田ゆり子)らと共にオーディションを行うが、集まったメンバーは就活中の女子大生やヤンママなど全くの素人ばかり。そんななか、澪はさっそくレッスンを開始するが…。


キャスト
シャンソンズ
倉坂 澪 (40) - 天海祐希(幼少期:庵原涼香)
かつては人気ミュージカルスターだったが、ニューヨークに渡米後は全く花が開かず、現在は落ちぶれている。そんな中、高校時代の恩師・香奈絵からの連絡を機に、故郷・由芽市に帰国する。
3ヵ月後に予定している合唱団『シャンソンズ』復活コンサートを成功させるため、コーチになってほしいと依頼される。従来のコーラスの概念を打ち破るべく、ショークワイアの指導に励み、『シャンソンズ』を立て直そうとする。

井坂 忠子 (37) - 石田ゆり子(幼少期:平澤宏々路)
『シャンソンズ』のリーダー。由芽市長の娘。雅楽頭(うたのかみ)系井坂家宗家の末裔。幼少時から歌を学び、音楽は自分の天職だと思っていたが、市役所職員・哲郎との結婚を機に控えた生活を送ってきた。
『シャンソンズ』の復活に奔走するが、生真面目な優等生タイプな性格から伝統を重んじ従来の合唱スタイルを守ろうとする保守的な考えで、従来のコーラスの概念を打ち破ろうとする澪と対立する。
市の合併を推進する現職市長である父と、義父の言いなりである夫との関係にストレスを感じている。

野々村 まひる (22) - 大島優子(AKB48)
新メンバー。『シャンソンズ』最年少の大学生。1990年10月17日生まれ。歌は好きだが歌唱力は低く、引っ込み思案であがり症、自分を表現することも苦手。
澪に憧れて入団を決意した。大学に通う傍ら弁当店でバイトをしているが、仕事を押し付けられても断ることが出来ない。就職活動も上手くいっていない。世界遺産学検定3級の資格を有する。シャンソンズのメンバー達からは名前をもじって「あひる」と呼ばれている。

馬場 みぞれ (48) - 大島蓉子
旧メンバー。家族の為、スーパーのタイムセールに命を懸けており、地元では「値切りの女王」と言われている。4人の子供を持つ大家族の専業主婦。ブロードウェイから澪がやってきたことに色めき立つが、ショークワイアには当初は否定的だった。

皆川 玉子 (30) - 菊地美香(少女期:三谷萌香)
旧メンバー。アイドル志向の強い主婦。少し抜けている部分がありたまに失敗する。夫は東京に単身赴任中で冷たくされ、同居している姑とは不仲で、昼間はパチンコ屋に逃避している。

桜井 玲奈 (32) - 片瀬那奈
新メンバー。1979年11月7日生まれ。哲郎の部下。趣味は、ひとりカラオケとダンス。自分の美貌に自信を持っており、練習中もSNSを使用し男性にアプローチしている。

羽田 南 (24) - 福原美穂
新メンバー。1987年6月9日生まれ。キャバクラで働いたお金で一人息子を育てているシングルマザー。R&Bを得意とする。昔はレディースに所属し荒れていた。

高垣 忍 (26) - 千葉雄大
新メンバー。倒産寸前の鉄工所・興和製作所で事務員をしている男性。実家は写真館を営んでいる。高校時代は合唱部で女性に囲まれていた環境と、女系家族で育ったため、フェミニンで女性的な感性を持つようになる。
「年齢・性別不問」と書き間違えたシャンソンズ新メンバー募集のチラシを見てオーディションに参加する。
シャンソンズ側も忍という名前で女性だと思い込み、忠子が断ろうとするも、澪がオーディション参加を認める。その後、無事に合格しメンバーの白一点となる。

森 香奈絵 (60) - 久野綾希子
『シャンソンズ』主催者で、由芽市民センター館長。清忠とは幼なじみ。由芽高校の音楽科教師で合唱部顧問を務め、澪と忠子の高校時代の恩師でもある。寂れてしまった由芽市立音楽堂を『シャンソンズ』の唄の力で再び輝かせるため、澪を呼び寄せる。

由芽市役所
井坂 哲郎 (33) - 小泉孝太郎
忠子の夫で、婿養子。現市長である義父・清忠から安見市との合併プロジェクトの責任者を任され、妻は父親の反対しているコーラスをしており、そのことで両方から板挟みに合い苦労が絶えない。

井坂 清忠 (60) - 岸部一徳(青年期:岸部大輔)
由芽市長で、忠子の父親。家は代々由芽市立音楽堂を守ってきた家系に当たるが、累積赤字で見通しが立たない由芽市を見限り、安見市との合併を進めている。
また、そのプロジェクトの一環として由芽市立音楽堂を取り壊し、ゴミ処理場『由芽クリーンセンター』の建設を計画している。『シャンソンズ』立て直しに奮闘する娘・忠子をやめさせる様、哲郎に厳命する。

シャンソンズの家族
羽田 大輝 - 高木星来
南の息子。
皆川 リコ - 鈴木梨央
玉子の娘。
皆川 タキ - 田根楽子
玉子の義母。

馬場 昂 (長男) - 白石拳大/ 馬場 陸 (次男) -篠田涼也
馬場 守 (三男) - 山崎智史 / 馬場 未来 (長女) - 相田梨花
馬場家の子供たち。お揃いの赤ジャージを着ている。母親が必死に踊ったり、走るのを見たクラスメイトから揶揄され、嫌がらせがエスカレートするのではないかと思い心から応援出来ない。

野々村 美沙子 - 西原亜希
まひるの姉。東京で広告代理店に勤務。
野々村 遥子 - 長野里美
まひる・美沙子の母親。夫は10年前から北京に単身赴任している。

興和製作所
乾 一希 (34) - 玉山鉄二
忍と同じく興和製作所で働いている溶接工。哲郎とは高校時代の同級生。影があり不思議な魅力を醸し出している。
かつてはロックバンド「ドクター・リリス」でボーカル・ギター担当の「ゼルエル」として活動していた。物語中盤でシャンソンズに参加する。

柴田 - 村松利史
興和製作所溶接工。趣味は手品。キャバクラに通い、南にセクハラをしては咎められている。

山根 - 仗桐安
興和製作所溶接工。女性的で弱々しい忍が気に入らない。

八木 - 西村ミツアキ
興和製作所溶接工。柴田、山根に便乗し忍に嫌がらせをする。

重村 - 飯田基祐
興和製作所所長。

その他
熊園 桜 (40) - 濱田マリ
「BAR Singers」のママ。通称:桜ママ。 旧知の仲である澪の考えていることは大体理解でき、悩んでいる時に的確なアドバイスをする。シャンソンズ音楽堂復活コンサートの公開練習に参加後、正式にシャンソンズに加入。

藤岡 - 山崎燿
シャンソンズの練習でピアノ伴奏・ギター演奏を担当する。

スタッフ

脚本:吉田智子
脚本協力:荻田美加
音楽:山崎燿
ボイストレーナー:Noriko K
ボイストレーニングスーパーバイザー:楊淑美
振付:川崎悦子
合唱指導:森永淳一
合唱協力:東京都合唱連盟
ギター担当:越谷浩成
音楽制作協力:吉田雅裕、川口真太郎(フジパシフィック音楽出版)
タイトルデザイン:福澤伸太郎
VFX:佐竹淳
アソシエイトプロデュース:長部聡介
プロデュース補:戸倉多佳子、古賀由佳理
プロデューサー:渡邉恒也、大木綾子
演出補:高野舞、長野晋也
演出:光野道夫、西坂瑞城、田中亮
制作著作:フジテレビドラマ制作センター

テーマ曲
主題歌(エンディングテーマ):家入レオ「Shine」(ビクターエンタテインメント)
オープニングタイトル:「Dreamgirls」(原曲:ミュージカル「Dreamgirls」)
挿入歌:ドナ・サマー「Hot Stuff」

劇中で使用された楽曲
番組はミュージカル仕立てになっているため、随所に昭和・平成を代表する名曲が挿入される。
第1話
Take me or leave me(原曲:ミュージカル「RENT」 倉坂澪ソロ独唱)
故郷(原曲:唱歌 井坂忠子・馬場みぞれ・皆川玉子合唱曲)
罪と罰(原曲 / 作曲者:椎名林檎 羽田南オーディション歌唱曲)
一番綺麗な私を(原曲:中島美嘉 桜井玲奈オーディション歌唱曲)
Memory(原曲:ミュージカル「CATS」 野々村まひるオーディション歌唱曲)
夜明けのスキャット(原曲:由紀さおり 高垣忍オーディション歌唱曲)
花(原曲 / 作曲者:滝廉太郎 シャンソンズ合唱曲)
Ave regina caelorum(原曲:聖歌 安見市女声合唱団合唱曲)
風になりたい(原曲:THE BOOM シャンソンズ合唱曲)
あの鐘を鳴らすのはあなた(原曲:和田アキ子 倉坂澪ソロ独唱)

第2話
春が来た(原曲:童謡 井坂忠子・馬場みぞれ・皆川玉子合唱曲)
浪漫飛行(原曲 / 作曲者:米米CLUB 2012由芽桜まつり シャンソンズ合唱曲)
チェリーブラッサム(原曲:松田聖子 2012由芽桜まつり シャンソンズ合唱曲)
さくら(原曲:ケツメイシ 2012由芽桜まつり シャンソンズ合唱曲)

第3話
TRAIN-TRAIN(原曲:THE BLUE HEARTS 井坂忠子・馬場みぞれ・皆川玉子合唱曲)
Crazy Operation(オリジナル曲 ドクター・リリス演奏曲)
激しい雨が(原曲 / 作曲者:THE MODS シャンソンズ合唱曲)
フレンズ(原曲:レベッカ 羽田南ソロ独唱)
終わらない歌(原曲:THE BLUE HEARTS シャンソンズ合唱曲)

第4話
ロックンロール・ウィドウ(原曲:山口百恵 シャンソンズ合唱曲)
横須賀ストーリー(原曲:山口百恵 シャンソンズ合唱曲)
プレイバックPart2(原曲:山口百恵 シャンソンズ合唱曲)
This is my trial(私の試練)(原曲:山口百恵 倉坂澪ソロ独唱)
イミテイション・ゴールド(原曲:山口百恵 シャンソンズ合唱曲)

第5話
ライク・ア・ヴァージン(原曲:マドンナ シャンソンズダンス練習曲)
キューティーハニー(原曲:前川陽子 シャンソンズ合唱曲)
EZ DO DANCE(原曲:TRF シャンソンズ合唱曲)
フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング(原曲:アイリーン・キャラ 羽田南ソロ独唱)
TRY ME 〜私を信じて〜(原曲:安室奈美恵 with スーパーモンキーズ 皆川玉子・高垣忍カラオケ歌唱曲)
Dream Fighter(原曲:Perfume シャンソンズ合唱曲)

第6話
それが大事(原曲:大事MANブラザーズバンド シャンソンズ合唱曲)
歌うたいのバラッド(原曲 / 作曲者:斉藤和義 倉坂澪ソロ独唱)
何度でも(原曲:DREAMS COME TRUE シャンソンズ合唱曲)

第7話
TOKIO(原曲:沢田研二 シャンソンズ車内合唱曲)
DOWN TOWN(原曲:シュガー・ベイブ シャンソンズ合唱曲)
M(原曲:プリンセス・プリンセス 倉坂澪ソロ独唱)
ウエディング・ベル(原曲:Sugar シャンソンズ合唱曲)

第8話
見上げてごらん夜の星を(原曲:坂本九 倉坂澪・森香奈絵歌唱曲)
蘇生(原曲:Mr.Children シャンソンズ合唱曲)
メサイアよりハレルヤ(原曲 / 作曲者:ヘンデル 第65回全国合唱コンクール群馬県大会 安見市女声合唱団合唱曲)
Memory(原曲:ミュージカル「CATS」 第65回全国合唱コンクール群馬県大会 シスター花ちゃんとブルーボーイズ合唱曲)
Don't stop the music(オリジナル曲 第65回全国合唱コンクール群馬県大会 シャンソンズ合唱曲)

第9話
夢の中へ(原曲 / 作曲者:井上陽水 倉坂澪・熊園桜・井坂忠子カラオケ歌唱曲)
時には昔の話を(原曲 / 作曲者:加藤登紀子 シャンソンズ合唱曲)
あの素晴らしい愛をもう一度(原曲:加藤和彦・北山修 1977年6月7日 全国フォークジャンボリー / 野外音楽堂公演 井坂清忠歌唱曲)
たしかなこと(原曲 / 作曲者:小田和正 シャンソンズ合唱曲)

第10話
どんなときも。(原曲 / 作曲者:槇原敬之 シャンソンズ合唱曲)
浪漫飛行(原曲 / 作曲者:米米CLUB シャンソンズ合唱曲 / BGM)
Don't stop the music(オリジナル曲 シャンソンズ合唱曲 / BGM)
あの鐘を鳴らすのはあなた(原曲:和田アキ子 倉坂澪ソロ独唱)
ハピネス(原曲 / 作曲者:AI シャンソンズ合唱曲)

最終話
由芽音頭(オリジナル曲 森香奈絵歌唱曲)
YAH YAH YAH(原曲:CHAGE and ASKA シャンソンズ音楽堂復活コンサート シャンソンズ合唱曲)
Don't stop the music(オリジナル曲 シャンソンズ音楽堂復活コンサート シャンソンズ合唱曲)
Hello, my friend(原曲 / 作曲者:松任谷由実 シャンソンズ音楽堂復活コンサート シャンソンズ合唱曲)
風になりたい(原曲:THE BOOM シャンソンズ音楽堂復活コンサート シャンソンズ合唱曲)
浪漫飛行(原曲 / 作曲者:米米CLUB シャンソンズ合唱曲)


各話あらすじ(2012.4.12 - 2012.6.21)全11話 平均視聴率 9.08%
第1話 2012年4月12日「希望の歌よ、響け!!舞い戻った伝説の女」
 落ちこぼれのミュージカルスター・倉坂澪(天海祐希)が、財政難で合併寸前の故郷に舞い戻り、歌と踊りで町おこしをしていくコメディー。脚本・吉田智子、演出・光野道夫。 日本でミュージカルスターとして活躍した澪(天海)は、その後渡ったニューヨーク・ブロードウェーで全く花開かず、エージェントから仕事を干されてしまう。そんな折、故郷・由芽市の恩師・香奈絵(久野綾希子)から、日本に来てほしいと連絡を受けた澪は、大舞台の期待に胸をふくらませて帰国する。そのころ、由芽市市長・井坂(岸部一徳)は市の合併に向け、かつて圧倒的な人気を誇ったコーラスグループ・シャンソンズの活動拠点で、町の象徴でもある練習室を取り壊し、ごみ処理場を建設しようとしていた。香奈絵と共にシャンソンズの復活を目指す市長の娘・忠子(石田ゆり子)は、残り少ない現メンバーのみぞれ(大島蓉子)、玉子(菊地美香)らと共に、旧メンバーに復帰を求めて片っ端から電話をするが、一切手応えがなかった。追い込まれた忠子らの前に、香奈絵から紹介された澪が現れる。

第2話 2012年4月19日「新しい私へ!浪漫飛行」
 ママさんコーラスグループ・シャンソンズのコーチを務めることになった澪(天海祐希)は、今までのような合唱ではなく、ジャンルや形式にとらわれずに音楽を自由に表現する「ショークワイア」をやろうと提案する。伝統あるシャンソンズに派手な衣装や踊りは必要ないと反論するリーダーの忠子(石田ゆり子)に澪は、実際にやってみてから決めよう、と言う。忠子はみぞれ(大島蓉子)や玉子(菊地美香)と共に、澪は玲奈(片瀬那奈)や南(福原美穂)を引き込んで練習した歌を披露する。澪たちの自由で楽しそうなパフォーマンスは、まひる(大島優子)や忍(千葉雄大)だけでなく、みぞれや玉子までも魅了する。ショークワイアのレッスンを開始したメンバーたちは、発声練習を兼ねたランニングやステップの練習など、厳しいメニューをこなす。しかし、セクシーなウオーキングの練習を始めた澪と、伝統や品位を重んじる忠子が再び衝突する。

第3話 2012年4月26日「終わらない歌を歌おう」
 シャンソンズに地方のテレビ局から出演の話が舞い込む。盛り上がるメンバーに澪(天海祐希)は、さらなる課題を与える。自由に歌い踊る「ショークワイア」を通じて感情を爆発させようと、ロックに挑戦すると言うのだ。ショークワイアにパンチを効かせるため、澪は男性の歌声が必要と考える。工場で働く忍(千葉雄大)に尋ねると、一希(玉山鉄二)は、東京へも進出したロックバンドに所属していたと明かす。早速、澪は一希を口説きに行くが「ロックなんかで何も変わりはしない」と一蹴されてしまう。ロックをやめたのには何か深い理由があるらしく、澪は東京にいるまひる(大島優子)に協力を頼み、一希の過去を探り始める。

第4話 2012年5月3日「オバサン、TVに出る」
 まひる(大島優子)は、一歩踏み出せずにいた一希(玉山鉄二)に、自分もシャンソンズの歌で勇気をもらったと声を掛ける。そんな中、シャンソンズにローカルテレビ局の番組から取材依頼が入る。澪(天海祐希)は自身の再起復活のため、この機会を最大限に利用しようと考える。澪は指導者としての自分が引き立つため、引っ込み思案でさえないまひるを中心とした「ショークワイア」の構成を考える。自分がまひるを鍛え直していく姿を映像化してもらおうと考えたのだ。澪は女性の魅力を爆発させる曲を選ぶ。

第5話 2012年5月10日「超セクシーダンス戦争」
 音楽堂を取り壊し、ごみ処理場にしようとする井坂市長(岸部一徳)は、シャンソンズの息の根を止めようと妨害作戦を本格化。澪(天海祐希)のブロードウェーでの経歴を徹底的に調査する。ローカルテレビ局の放送は不本意なものとなったが、由芽市では評判を呼び、シャンソンズに大学の学園祭への出演依頼が舞い込む。学園祭が全国放送されたこともあると聞いて澪はやる気を出す。度胸もつけたシャンソンズに足りないのは「セクシーさ」として、澪は今回のテーマをダンスナンバーと発表。ダンスに自信のある玲奈(片瀬那奈)はやる気満々。その一方で、玲奈は思いを寄せる哲郎(小泉孝太郎)のために、澪の経歴を探りに掛かるが、決め手になる証拠をつかめずにいた。

第6話 2012年5月17日「あなたの嘘が許せない」
 米国エージェントからの、澪(天海祐希)への解雇通知を発見した玲奈(片瀬那奈)は、それを哲郎(小泉孝太郎)に渡してしまう。一方、澪を中心として結束を固めるシャンソンズは、ブロードウェースターとしての澪の名前を売りに署名を集めていた。人の心に訴えることの難しさを知った忠子(石田ゆり子)は、うまく言葉にできない気持ちを歌で伝えたいと、シャンソンズのテーマソングを考える。だが、曲は自分が決めると言い張る澪と再び衝突する。そんな中、貯金が底を突いた澪は、玉子(菊地美香)に指導されながら、パチンコで取りあえずの金を手にする。しかし、その玉子が練習に現れない事態が発生。さらに、音楽堂を取り壊そうとしている井坂市長(岸部一徳)が、練習室に乗り込んでくる。

第7話 2012年5月24日「M あなたしか見えない」
 市長の井坂(岸部一徳)は、合唱コンクールの県大会優勝候補である安見市女性合唱団はドイツ・ベルリンから指揮者を招請したと澪(天海祐希)に伝える。澪は挑発に乗り、県大会で優勝できなければシャンソンズを解散すると断言してしまう。実際には何の勝算もなく、澪は頭を抱える。そんな中、テレビを見ていた澪は、かつて日本で所属していた劇団でのパートナーで元恋人だった三宅(石井竜也)が東京での凱旋(がいせん)公演のため日本に戻ってきたことを知る。澪はある秘策を思い付き、シャンソンズを引き連れて東京へ向かう。一方、まひる(大島優子)は就職活動が実を結び始め2次面接を受けるために東京へ、忍(千葉雄大)は新しい取引先が東京で見つかり商談に向かうなど、それぞれが一歩前に踏み出していた。

第8話 2012年5月31日「決戦!優勝か解散か!?」
 忍(千葉雄大)たちは、工場の閉鎖にショックを受ける。特に一希(玉山鉄二)には、閉鎖に伴って深刻な問題が発生する。さらに、南(福原美穂)も店を解雇されるなど、由芽市の窮状が市民の生活に大きな打撃を与えていた。一方、練習を重ねるシャンソンズは、敵情視察として安見市女声合唱団の練習をのぞきに行く。澪(天海祐希)はそこで、昔からの知人・こずえ(根岸季衣)に出会う。今は安見市女声合唱団のソリストになっているこずえは、澪に意外な提案をする。

第9話 2012年6月7日「号泣!真夜中のライブ」
 忠子(石田ゆり子)は、父親の井坂市長(岸部一徳)と対峙(たいじ)する決意を固める。澪(天海祐希)も井坂がシャンソンズを嫌う理由を探るため、香奈絵(久野綾希子)に会いに行く。そこで澪は、若いころの井坂の写真を見せられて驚く。理由を聞くため井坂の元へ行った澪は、音楽堂は井坂の父親が50億円もの金を掛けて建設したもので、それが町を財政難に追い込む原因になったと知らされる。そのころ、一希(玉山鉄二)は忍(千葉雄大)に、自分たちが父親になったときに子供たちに何を残せるのか、という話をしていた。そして二人は、忍の実家の写真館で、ある写真を見つける。

第10話 2012年6月14日「夢か仲間で運命の選択」
 澪(天海祐希)の恩師・香奈絵(久野綾希子)が倒れる。手術が必要と聞き、シャンソンズのメンバーたちはショックを受ける。香奈絵は澪と忠子(石田ゆり子)に、音楽堂でのコンサートを見たいから手術を頑張ると告げる。その声を物陰で聞いていた井坂市長(岸部一徳)は、音楽堂での公演の採算が取れるようにチケットを売るよう澪たちに勧める。さらに、今後もシャンソンズの歌で採算が合うなら、音楽堂の取り壊しは撤回すると宣言する。シャンソンズのメンバーたちは、歌の猛特訓をし、チケットの販売に奔走する。そんな中、澪の元エージェント・佐藤(草刈正雄)が、澪にブロードウェーの舞台のオファーを伝えにやって来る。

最終話 2012年6月21日「涙のラストソング」
 音楽堂に、取り壊しのための重機が入ってくる。現場監督によると、来週だったはずの工事が早まって明後日になったという。哲郎(小泉孝太郎)の調べで、ごみ処理場建設に関わる孫請け会社が、いつの間にか全て安見重建の関連会社に変わっていたことが判明する。さらに、その会社の経営者は、由芽市と合併しようとしている安見市長・鴻池(ミッキーカーチス)の三男だった。由芽市の井坂市長(岸部一徳)と哲郎は談合を疑い、安見市の不正を調べ始める。井坂は澪(天海祐希)に、安見重建のことは何とかすると宣言し、音楽堂を千人の客で埋め尽くして未来への可能性を見せてほしいと告げる。シャンソンズのメンバーたちに澪は、残りのチケットの販売、歌とダンスの習得、会場と衣装の準備を全て一日でやり遂げ、明後日に音楽堂でコンサートを開こうと訴える。

各話視聴率


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