神主の清宮良隆(西岡コ馬)と娘の清宮さやかが誘拐され、犯人は身代金として1億円を要求してくる。黒川(板尾創路)と白石(田辺誠一)が清宮家に駆けつけると、妻の清宮るみ(荻野目慶子)はすでに1億円を用意していた。この後、るみ、家政婦の田中(伊藤修子)、良隆の弟の清宮秀典(中村有志)と犯人からの連絡を待っていると、突然犯人から解放され、放心状態の良隆が帰ってくる。
良隆は1人だけ解放されており、さやかを返して欲しければ9時半に1億円を持って貯水池に来いと犯人から指示された事を黒川に伝える。黒川は万が一に備え、犯人に気付かれないように良隆を追跡する事に。良隆が9時半に貯水池にやってくると、携帯の着信音が聞こえてくる。そこには携帯が置かれていて、良隆はその電話に出る。良隆は犯人と話した後、車を走らせて別の場所へ向かう。
良隆は犯人の指示に従い、10時に牧場で犯人が現れるのを待つ。その時、また携帯の着信音が聞こえてくる。良隆が携帯に出ると、犯人は10時15分にキャンプ場に来いと指示。急いで車を走らせた良隆だったが、不運なことに車のタイヤをパンクさせてしまう。良隆は走ってキャンプ場へ向かい、車で尾行したら怪しまれると判断した黒川は、追跡を白石に任せる。キャンプ場にも携帯があり、犯人は11時に射的場に来いと指示する。
車で清宮家に帰ってきた黒川は、1億円を簡単に用意できた理由をるみに訊ねる。すると、るみは自宅の金庫に10億円ある事を告白する。神主の仕事だけで銀行の融資を受けなければならないほど苦しかった清宮家。
しかし、数年前に良隆が神社の裏山でタケノコ狩りをしている時、珍しい天然石を発見。その天然石をパワーストーンブームに便乗して販売したところ、たまたま購入した芸能人の仕事がバンバン決まった事から開運の石として大ヒットしたという。夫婦仲にも効果的と聞いた黒川は天然石に両手をかざし始める。
その頃、警察署に静江(鶴田真由)がやってくる。静江は身辺整理をしているらしく、赤木(田中圭)が理由を訊ねると、静江は黒川と離婚する事を打ち明ける。赤木はすぐに黒川に電話して報告。初耳だった黒川は離婚を食い止めて欲しいと赤木に頼む。
この後、家政婦の田中が今朝6時に怪しい白い車を見た事を黒川に明かす。今思えば犯人の車だったかもしれないという。新たに指示された射的場にやってきた白石と良隆。白石は怪しい男性を見つけて逮捕するが、その男性は全く関係のない人だった。良隆はここでも携帯を見つけるが、白石が騒いだことですぐに切れてしまう。
自宅に戻ってきた良隆は白石のミスに怒り狂う。黒川は犯人からの連絡を待つ間に良隆から連れ去られた時の詳しい状況を聞く事に。クロロホルムを嗅がされた良隆は気付くと山小屋にいたらしく、マスクを被った犯人はワープロ打ちの紙を見せて身代金の指示をしてきたという。黒川は声を聞かれたくなかったのだと考え、良隆が知っている人物が犯人と推理する。
良隆は山小屋から解放された時、車に1時間半乗せられていたと証言。白石は清宮家から1時間半の距離の場所にある山小屋にさやかがいると考える。この後、黒川は犯人が指定してきた取引場所を整理。黒川はある法則に気付いて犯人が誰かを見破る。トリックは犯人からの切ないメッセージだった…。
第1話 2012年1月5日「ワサビ畑で捕まえて!」 ラテ欄「美しすぎる容疑者と究極の殺人トリック」
ある地方都市の刑事課。推理力抜群の刑事、黒川鈴木(板尾創路)。唯一の悩みは、能天気な部下の白石(田辺誠一)にいつも足を引っ張られること。
ある日、赴任したての新米刑事、赤木(田中圭)のもとに事件の報せが。ワサビ畑で殺人事件が発生したという。
現場に急行した刑事たちの前に現れたのは、美しすぎる第一発見者、園山園子(釈由美子)だった!
第2話 2012年1月12日「殺される前に釣り上げろ!」 ラテ欄「真夜中の発砲事件!湖に潜む不可能殺人トリックの謎を暴け!」
深夜、林の中で銃声がしたという通報があり、黒川(板尾創路)たちは現場へ向かう。田舎では珍しい発砲事件に、白石(田辺誠一)は大はしゃぎする。現場に は争った跡や血痕はなく、試し撃ちと思われた。さらに、林付近の国道での目撃証言がなかったため、犯人は湖の方に逃げたようだ。黒川らが湖の近くで聞き込 みを開始すると、釣りボート管理人の正木(阿部力)が、暴力団鬼瓦組の組頭が最近、釣りに来ていると証言する。
第3話 2012年1月19日「青酸カリを、回収せよ!」 ラテ欄「ストーカー男が仕掛けた毒殺トリックから女性保育士を救え!」
ストーカー被害に遭っている洋子(佐藤めぐみ)と、その容疑者・井波(遠藤章造)が警察署を訪れる。黒川(板尾創路)は、偶然に洋子と会っただけと主張する井波に警告を与える。洋子は、前に住んでいた街でも井波に付きまとわれていたことを黒川に告白。黒川は、井波のストーカー行為をやめさせると洋子に約束する。その後、洋子は井波に「ハンカチを落とした」と声を掛けられる。ハンカチには「キミとボクは結ばれる永遠に」と書かれていた。洋子の部屋を張り込んでいた白石(田辺誠一)は、彼女の誕生日に現れた井波を逮捕しようとするが、逃げられてしまう。翌朝、黒川たちが井波の部屋を捜索していると、彼が自殺したという連絡が入る。
第4話 2012年1月26日「脱出劇の謎」ラテ欄「コンビニ立てこもり事件発生!瞬間移動する強盗犯の謎を解け」
黒川(板尾創路)は、買い物に訪れたコンビニで、店員がマスクをかぶった男に銃を突き付けられている場面に遭遇。黒川は犯人を捕まえようとするが、別の犯人に殴られて意識を失う。その後、警備会社から通報を受けた白石(田辺誠一)、赤木(田中圭)たちが店を取り囲む。店内には、黒川と店員2人が人質となっていた。白石たちは、防犯カメラの映像から、マスク姿の犯人は3人と確認。そんな中、犯人らが、店を包囲する警察の背後に突然現れ、車で逃走していく。店から出てきた黒川は、中に犯人がいないことを報告。店内には、2人の店員が睡眠薬で眠らされていた。犯人らは、店のオーナーが保管していた金を奪い、警察が包囲する店を手品のように脱出したのだ。
第5話 2012年2月2日「美人女将と湯けむり殺人事件!」ラテ欄「湯けむり殺人事件!消えた凶器と美人女将の秘められた裏の顔」
黒川(板尾創路)、白石(田辺誠一)、赤木(田中圭)は、東京都内で発生している連続絞首殺人事件のニュースを見る。犯人は長い黒髪にサングラスを掛けた女性で、西多摩方面の山中に車を乗り捨てて以降、行方が分からなくなっているという。白石は、犯人がこの付近に潜伏していると推理。その直後、旅館で男性の絞殺遺体が見つかったと連絡が入る。黒川は、第一発見者のおかみ・ちひろ(笛木優子)と、オーナーの長崎(津田寛治)たちから話を聞く。凶器が発見されないことから、白石は都内の事件と同一犯だと考える。その後も連続殺人犯らしい女性の目撃証言が出てくる中、黒川は赤木に凶器の捜索を命令。事件を解く鍵は、見つかっていない凶器にあると考える。
第6話 2012年2月9日「二億円のルビーが消えた!」ラテ欄「消えたルビー探せ!黒い遺言に秘められた愛憎渦巻く三角関係」
重い病に侵された大金持ちの今日子(倉田あみ)は息を引き取る直前に、夫・丸田(木村祐一)が相続する2億円のルビーについて触れ、「黒いカラスがルビーを守る」と意味深長な言葉を残す。丸田は屋敷に呼び付けた黒川(板尾創路)たちにルビーが盗まれたことを明かし、総力を挙げて捜索しろと高圧的に命じる。今日子が療養のためにこの町に越してきた時から、二人のことが気になっていた黒川。今日子は他の男性と婚約していたが、病に侵されていると知って自ら婚約を破棄。その後、丸田と知り合ったのだ。黒川たちの前に丸田が現れ、ルビーに懸賞金を懸けてルビー捜しを公開することにしたと告げる。翌日、器物破損事件が次々と発生し、警察署の電話は鳴りやまない状態となる。
第7話 2012年2月16日「消えた死体の謎」ラテ欄「死体が消えた!美しすぎる新聞記者が目撃した復讐トリック!」
製薬会社の安田(政岡泰志)は、19時50分に近藤(ぼんちおさむ)の診療所を訪ね、近藤の刺殺体を発見する。10分で黒川(板尾創路)らが駆け付けるが、遺体が消えていて、安田はその間、誰も見なかったと証言する。やがて、白石(田辺誠一)の大学の後輩で新聞記者の咲子(中村ゆり)が、20時前に診療所前で陶芸家の湯浅(大和田獏)を見たことが判明。看護師の久保田(上泉弘美)によると、18時半の帰宅時に入れ違いで湯浅が現れたという。
第8話 2012年2月23日「バーベキュー殺人事件」ラテ欄「バーベキュー殺人!愛憎渦巻くキャンプ場で消えた毒の謎解け」
キャンプ場でバーベキューをしている最中に突然苦しみ出し、絶命した医師・倉持(大口兼悟)。黒川(板尾創路)たちは現場に駆け付け、一緒にバーベキューをしていた佐伯(品川祐)、美佐子(佐藤寛子)、渡部(瀬川亮)、有希(水崎綾女)から話を聞く。佐伯と渡部は倉持と大学時代の友人で、佐伯と有希、渡部と美佐子は恋人同士だという。さらに、渡部は今朝、何者かに崖から突き落とされ、殺されかけたことを告白。すると佐伯が、渡部のけがは倉持を殺害した犯人だと疑われないための自作自演かもしれないと発言。渡部は逆に、キャンプを企画したのが佐伯と倉持だったために、佐伯を犯人と疑う。検視の結果、倉持の体内から毒物が検出される。黒川は、その毒物を使った理由と方法が分かれば、犯人を特定できると考える。
第9話 2012年3月1日「毒殺死体が身投げした!?」ラテ欄「容疑者は美人団地妻悪質クレーマー殺害に潜む悲しき真相暴け」
団地に住む窪田(山崎邦正)が、屋上から飛び降り自殺をする。だが、黒川(板尾創路)が遺体のアーモンド臭に気付いたことから、窪田は青酸カリで毒殺されたと判明する。彼の胃にはビールが残っていたという。黒川と白石(田辺誠一)は、団地の住人の聞き込み捜査を始める。キャバクラに勤めるみかげ(三津谷葉子)が、窪田からさまざまな苦情を言われたと明かす。その後も、団地の住人の証言から、窪田が彼らに苦情を言ったり、部屋に上がり込んでいたことが分かる。赤木(田中圭)は、窪田が誰かの部屋へ苦情を言いに行った時、青酸カリが入ったビールを飲まされたと推理する。黒川も、赤木と同じことを考えていた。
第10話 2012年3月8日「殺人結婚式」ラテ欄「結婚式で殺人事件!誓いのキスに潜む花嫁の毒殺トリック暴け」
黒川(板尾創路)は、妻の静江(鶴田真由)、白石(田辺誠一)と共に、住職の田崎(山本浩司)と真知子(酒井若菜)の披露宴に参列する。田崎は真知子と誓いのキスをした直後、苦しみだして絶命してしまう。検視の結果、死因はピーナツと判明。彼は重度のピーナツアレルギーでショック死したという。披露宴の料理にピーナツは使用しておらず、黒川は殺人事件として捜査を始める。白石は参列者の持ち物を調べ、以前に田崎と交際していた由美(岩佐真悠子)のかばんから、ピーナツバターを発見する。由美は披露宴の直前にトイレに行ったが、田崎とは接触していないと身の潔白を主張する。由美は、参列者の井上(渋江譲二)が田崎から多額の借金をしていたことを白石に告げる。井上は最近、会社を解雇されていた。黒川は、犯人の目星を付けていたが、田崎の口にピーナツバターを入れた巧妙なトリックを見破れずにいた。
第11話 2012年3月15日「ヒットマンは誰だ!?」ラテ欄「雪に消えた銃弾の謎殴る美女を襲う男達の歪んだ復讐トリック」
鮮魚店の主人・ちあき(あめくみちこ)が、店の前で射殺される。彼女は胸を撃ち抜かれていたが、銃弾は見つからなかった。黒川(板尾創路)は、現場に居合わせた、ちあきの息子・太郎(長田成哉)から話を聞く。太郎は、ちあきが倒れた時、銃声がしなかったと証言。店の隣には、警察にストーカー被害を相談していた美鈴(井森美幸)の家があった。黒川は、美鈴の家の木戸に穴を発見し、犯人が試し撃ちをした時にできたものだと考える。その時、美鈴はたまたま通り掛かった神谷(阿南健治)をつかまえ、ストーカーだと騒ぐ。神谷は、穴から美鈴の家をのぞき見したことがあるという。その後、穴は銃弾で開けられたものではないことが判明。黒川は、犯人が、ちあきを射殺したのは銃弾ではないと推理する。
第12話 2012年3月22日「純愛殺人事件」ラテ欄「エリート刑事の罠!初恋の末の殺人事件に隠された究極の純愛」
本庁から赴任してきた刑事・冬沢(佐野史郎)との再会に驚く黒川(板尾創路)。冬沢は出世コースを歩んでいた、黒川の同期だった。そんな折、殺人事件が発生する。自宅で殺害された夏八木(藤原いくろう)の遺体は椅子に縛り付けられ、胸には短刀が刺さっていた。妻の亜紀(野村真美)は玄関の鍵が壊され、財布と貴金属類がなくなっていると証言。白石(田辺誠一)は、強盗の犯行と考える。しかし黒川は、遺体に抵抗した形跡がないことから、犯人は強盗に見せ掛けるために夏八木を縛ったと考え、顔見知りの犯行と推理する。亜紀は、夫に保険金を掛けていたことが判明。さらにその後、冬沢が夏八木夫妻と知り合いだったことが分かり、冬沢も容疑者の一人として浮上する。
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