託された念書を手に美濃を目指すおりんと誠之助。念書を狙う最強の刺客集団・剣草の魔の手から、何度となくおりんに守られてきた誠之助は、おりんへの警戒を解き、改めておりんに美濃までの道連れを申し入れる。おりんは、決して誠之助を信用したわけではないとしながらもそれを受け入れ、やがて2人は薮原宿までやって来る。
しかし、その先の木曽福島の関所を越えるためには道中手形が不可欠だった…。おりんに道中手形は無く、素性を隠して戻りたい誠之助はおりんに関所破りを持ちかける。しかし、おりんはそんな誠之助の提案をはねつけ、誠之助と共に藪原の仙蔵親分もとへとやって来る。おりんは以前、身をていして仙蔵の娘・おちかの命を助けたことがあったため、仙蔵を頼ることにしたのだ。そんなおりんを仙蔵は温かく迎え入れ、偽の道中手形の用意を快く引き受けてくれる。
その夜、仙蔵の元に泊まることになったおりんは、そこで誠之助からついに念書の内容を明かされた。誠之助によると、美濃八幡藩では百姓たちが真面目に納めた年貢が不正に流失していることが明らかとなり、国家老の水谷と次席家老の脇田に密命を下された誠之助たちが、江戸に探索に出ていたのだという。
そして、やっと掴んだ不正の証拠がこの念書だというのだ!次の新月にもし一揆が起これば大勢の命が失われることになるため、その前にこの不正の証拠を持ち帰って、なんとか一揆を食い止めたいと誠之助は焦っていた。やがて、2人の話は以前誠之助が気にかけていた念書の宛名「残月」に及ぶ。しかし、そんな2人に剣草の魔の手は着実に迫っていて…。
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