早海馨(中丸雄一)の家族をバカにするような発言を聞いて思わず頬を叩いてしまった優梨子(松下奈緒)は、そのまま飛び出して帰らない馨を心配する。ネットカフェで一晩は過ごせたものの所持金もなく途方にくれる馨。
とりあえずバイトに行き、終わって外へ出ると優梨子がいた。優梨子は、家に帰るように説得してもかたくなに拒否する馨を自分の実家へ連れて行き、戸惑う満智子(かとうかず子)を言いくるめて泊まらせる。居場所ははっきりしたが、馨がいないことで寂しくなる早海家の食卓。
バレンタインが近づき、ソワソワし始める研二(要潤)や優三(森永悠希)。大倉みなみ(青谷優衣)とランチをしていた研二はバレンタインデートの約束をして別れるが、みなみのもとに友人から研二が契約社員であることを知らせる電話が入る。研二の後ろ姿を呆然と見送るみなみ。優梨子の家に滞在している馨は、地道に就職先を探し続けていた。
そんな馨に優梨子の父・金井拡(中原丈雄)が話しかけてきた。就職が決まらないのは家庭のせいだと言い訳する馨に拡は、代々会社経営をしてきた家系で育ったからこその苦労など自分の過去を話し始めた。自分に実力がないのを家や家族のせいにしていては、何も始まらないという拡の言葉を聞く馨。
バレンタイン当日。学校へ行った優三は、野球部の自分のロッカーにチョコレートの包みを発見。T・Kとイニシャルの入ったメッセージを見て、思いを寄せるくるみからのチョコだと確信して大喜びする。
馨は、拡にあげるための手作りチョコに悩む満智子にドーナツを提案。馨が作り方を教えながら一緒にドーナツ作りをするうちにすっかり打ち解けていく2人。実家に帰ってきた優梨子はそんな2人を見て微笑み、さらに馨に自分で作った馨のエントリーシートを渡す。その特技欄には、優梨子が家族やバイト先の店長から話を聞いた馨の良い所がびっしりと書かれていた。
馨は、自分は小さい頃からお菓子作りが好きだと話すが、そんな馨に恵太郎(船越英一郎)はことあるごとに女の子みたいだと怒っていたという。さらに兄弟の中で唯一名前に数字が入っていないのは母親が付けたからで、恵太郎は自分の存在を認めていないと話した。夜、研二はみなみにデートをすっぽかされて不機嫌に帰ってきた。
金属加工会社から最終面接に来るように連絡が入った。家出中のため、恭一(井ノ原快彦)の会社に向かい、相談がてらスーツを取ってきて欲しいと頼む馨。恭一は自分で決断したらいいと言い、スーツは自分で取りに行きながら恵太郎に顔を見せるように説得する。一方、恵太郎は喫茶店で酒を飲んでいた。酔っぱらった恵太郎は優梨子に、馨は自分が姓名判断の先生のところへ行き、大吉な人生を送れるような漢字を決めたと話した。同じ頃、馨は家には戻らず優三にスーツを公園まで持ってきてもらい受け取る。
最終面接の日。面接官の質問に今まで通りにそつなく答えていく馨だったが、途中で自分の正直な気持ちを自分の言葉で語り始めた。その夜、夕食中に馨が帰ってきた。驚く面々に馨は金属加工会社の最終面接に受かったが、それを断り、製菓学校に入り直すと告げる。あ然とする家族を前にパティシエになりたいとキッパリ気持ちを伝える馨。頼もしい馨の姿に、またいつものようににぎやかさを取り戻す夕食。
翌日、学校で先輩に渡す寄せ書きを頼まれた優三は、その寄せ書きに書かれた親友の岸本翼(松本隆志)の字がバレンタインのチョコに添えられたメッセージカードと同じであることに気付く。夕方、優梨子は買い物帰りに研二とばったりと会い、一緒に歩いていると入江亜季(山口紗弥加)と息子の陽(須田琉雅)が声をかけてきた。挨拶を交わすが、研二は亜季を知っているようで…。
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