概要
ドラマの舞台は都会の団地。東日本大震災の被災地から安住の地を求めてやってきた南(みんなみ)空(三浦)とレモン(杏)の若夫婦が、団地に住む老人、橋場勝也(山崎努)と知り合い、自立した人生を願う高齢者が集まる「キルトの家」に案内される。若夫婦と老人たちは意地を張り合い、本音をぶつけ合いながら絆を築いていく。
あらすじ
都会の「団地」に取り残された孤独な老人たちと、安住の地を求め「団地」に逃れてきた若夫婦とが、時に意地を張り合い、時に本音をぶつけ合いながら、ささやかだが固い絆を築いていく姿をユーモアとペーソス豊かに描く人間ドラマ。テーマは『生きること』、そして『誇り』。
キャスト
橋場 勝也(はしば かつや)…山ア 努
大学でスペイン語を学んでいたことから商社に勤務したが、世渡りが下手で、企業の中では辛酸をなめ続けてきた。挫折感と「それでも失ってはいけない」と抱き続けたプライドが入り混じった、複雑な性格。
高齢化し、すたれていく団地に自分自身を重ね合わせる日々の中、空との出会いで、新たな生き甲斐を見出し、個人主義を貫くことの素晴らしさを再認識していく。
南 レモン(みんなみ れもん)…杏
訳あって、夫の空と一緒に、東京の花の台団地に入居することとなる。その団地で出会った老人たちとキルトの家で交流を深めていく。とんかつ屋で働き、貧しいながらも明るく懸命に生きていく強い女性である。
夫と共に人生を歩んでいく勇気を、老人達からもらう。
南 空(みんなみ そら)…三浦貴大
繊細で常に自責の念にかられている悩める青年。親代わりに自分を育ててくれた兄に対する感謝と、それにも関わらずレモンを奪ってしまったという罪悪感に苦しむが、勝也との出会いによって、「腰をすえてレモンを幸せにしよう」という強い意思が芽生えて行く。
桜井 一枝(さくらい かずえ)…松坂慶子
明るくおおらかで、ひまわりのような女性。団地内での世代間のコミュニケーションの欠落や、老人達の孤独を、自治会のシステムによってではなく、個人の愛情とやさしさで埋めようと走り回る女性。
その背景には、"ある苦渋"を抱いて死んでいった父に対する、せつない想いがある…
各話あらすじ 平均視聴率 6.95%
前編「はじめての人たち」2012年1月28日(土)よる9時〜10時13分放送 視聴率 7.6%
東京郊外の古い団地に越して来た若夫婦の空(三浦貴大)とレモン(杏)は、妙な老人・勝也(山ア努)と知り合い、"キルトの家"に案内される。そこは自立した人生を送りたいと願う高齢者の集まりで、二人は世話人の一枝(松坂慶子)から仲間に入らないかと誘われた。空は働き始めた工場を辞めて、キルトの家に足繁く通うようになり、レモンは老人の世話よりも自分たちの生活を心配しろと夫に怒りをぶつけてしまう。そんな時、レモンが一番怖れていたことが起きる。
後編「短い日日のあとに」2012年2月4日(土)よる9時〜10時13分放送 視聴率 6.3%
深夜になってもレモンがパートから帰ってこないことに動揺した空は、勝也の部屋を訪ねて大騒ぎをする。翌日、一枝は老人メンバーを"キルトの家"に集めて、事の顛末をレモンと空に説明させた。勝也から前夜の大人げない振る舞いを責められた空は、たまたま東北に滞在していて3月の震災に遭遇したことを語りはじめ、「あの津波のように、またとんでもないことが起きるかもしれない」そんな恐怖を感じたと告白した。するとレモンも妊娠していること、子どもを産めるか不安を感じていること打ち明ける。
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