初めての給料日が近づいたある日、英介(向井理)は、新しくスタッフに加わった拓(三浦翔平)を含め、店の中でのそれぞれの役割分担を決める。その一方で、自分はみんなの給料を確保するため、内緒で夜間の工事現場でアルバイトに励んでいた。
そんな中、『ガステレア』のオーナー・麻生(稲垣吾郎)が、高級なオマール海老を持って『ル・プティシュ』にやって来る。麻生は、英介に10尾のオマール海老をプレゼントする代わりに、そのうちの1尾を使って自分に料理を作ってほしいという。ただし、その料理が美味しくなければ、10尾分の代金はすべて英介側が払うことが条件。英介は迷った挙句、その勝負を受けることを決める。
翌日、届いたオマール海老を使って、早速調理を開始する英介。事前にホームページで告知していたこともあり、店には問い合わせも入って、メンバーは俄然ヤル気を見せる。オープン前、英介は恋人のまりあ(国仲涼子)にも食べに来てほしいと伝えに行くが、連日の疲労が重なり、話の途中で思わず欠伸をしてしまう。怒ったまりあは、ついに「ミュージシャンの英介が好きだった」と本音を告白。社会人の先輩として、店の経営に苦しむ英介に厳しい言葉を残して立ち去る。
その夜、店はオープンと同時に大盛況。9尾のオマール海老はあっという間になくなるが、そこへ、病気の祖母・フミ(佐々木すみ江)にオマール海老を食べさせたいと、OLの美咲(谷村美月)がやって来る。
かつて海女だったフミに、漁師の祖父と恋をしていた若い頃を思い出し、元気になってほしいという美咲の言葉を聞いた英介は、麻生用だった最後の1尾を使って、それまでとは全く違う、漁師と海女をイメージした一品を作る。それを食べたフミは、涙を浮かべて喜び、元気を取り戻すが、一方で、自分の分のオマール海老がなくなったと知った麻生は不快感を露にし、即金で代金を払うよう冷たく言い放つ。
さらに、それが原因で、英介は店のスタッフに満足な給料が払えず、賢太(塚本高史)と大喧嘩。店を訪れたまりあからも「私たち、少し距離を置かない?」と告げられ、英介は最悪の誕生日を迎える。
翌朝、『ガステレア』では、英介がせめてものお詫びにと作った海老ドリアを食べた麻生が、幼い頃の記憶をフラッシュバックさせ、呆然としていた。一方、『ル・プティシュ』では、英介が内緒でやっていたバイトのことを知った賢太たちが、英介の30歳の誕生日を祝福。しかし英介は、前の晩にまりあから言われた一言に、ショックを隠し切れずにいた。
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