ロックバンドメンバーがフレンチレストランを開店!?荒くれ者の英介(向井理)が、オンボロ倉庫で実業家・麻生(稲垣吾郎)の高級フレンチに対抗するが、トラブル続きで・・・
「30歳になるまでに芽が出なかったら、見習いシェフになる」。
ロックバンド『ROCKHEAD』のベーシスト・山手英介(向井理)は、人気フレンチレストラン『ル・プティシュ』のオーナーシェフである母・華子(片平なぎさ)と期限付きの約束を交わし、料理専門学校を卒業後、仲間たちとロックに身を捧げてきた。
ところが、30歳を目前に控えたある日、バンドが突然の解散。さらに、華子が倒れ、帰らぬ人となってしまう。悲しみに暮れる英介は、母の店を守ろうと、シェフになることを決意。だが店は、新進気鋭の実業家・麻生時男(稲垣吾郎)によって、従業員ごと買収されていた。
それでもあきらめきれない英介は、華子が画家である夫・太朗(大杉漣)のために、アトリエとして借りていた倉庫でレストランを始めることに。『ROCKHEAD』のメンバーだった住吉賢太(塚本高史)と藤沢剛(川畑要)や、旧『ル・プティシュ』で働いていた海老名睦子(片桐はいり)とともに、新しい『ル・プティシュ』のオープンに向けて準備を進める。
オープン当日、20歳の誕生日を迎えた女子大生の大楠千絵(瀧本美織)は、以前から憧れていたフレンチレストラン『ル・プティシュ』を探していた。しかし、手がかりだった雑誌の切り抜きに記されていた場所には、麻生がオーナーを務める『ガステレア』が。
やがて、電柱の貼り紙を頼りに『ル・プティシュ』に辿り着くが、オープン前だったことから、英介に出直すよう言われ、千絵はそのぶっきらぼうな口ぶりに、思わずムッとする。
数時間後、『ル・プティシュ』では準備していた野菜が全焼するハプニングが発生。英介は仕入れのためにあちこち駆け回るが、必要な量には到底及ばない。困り果てた英介が偶然見つけた農園に立ち寄ると、そこには絶品の野菜の数々と、昼間店を訪ねてきた千絵がいた。
野菜を売ってもらい、店に戻った英介は、大急ぎで仕込みを再開。野菜を運ぶのを手伝ってくれた千絵には、お礼として自分が作ったリエットを手渡す。
店がオープンすると、かつてのバンド仲間や、英介の料理の味に魅了された千絵、英介の彼女・橘まりあ(国仲涼子)も来店し、店内は初日から大賑わい。
窓の外には、その様子を渋い表情で見つめる麻生の姿もあった。
しかし、それから一週間後、店にはオープン翌日から客が一人も来ていなかった。
このままでは店が潰れてしまう! 早くも大ピンチの『ル・プティシュ』、果たしてどうなる!?
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