2011年12月28日

13歳のハローワーク TOP

『13歳のハローワーク』(13さいのハローワーク)は、2003年12月2日に幻冬舎から刊行された村上龍の著書である。マスコミで取り上げられたり、学校で教材として採用されるなど大きな話題となった。累計発行部数は130万部。挿絵を描いたのはイラストレーターのはまのゆか。

原作概要
タイトルの通り、514の職業を紹介している本である。さまざまな職業を「○○が好き」という区分から探せるようになっており、自分の好きな分野のページを開くとその分野に関連する職業がそれぞれ紹介されている。世間であまり知られていない職業についても触れられている。
幻冬舎より発売されている。

『13歳のハローワーク』 2003年11月30日発行(2003年12月2日発売)。ISBN 4-344-00429-9。
『新 13歳のハローワーク』 2010年3月25日発売。ISBN 978-4-344-01802-0。


テレビドラマ
2012年1月13日から同年3月9日まで、テレビ朝日系列の金曜ナイトドラマ枠で連続ドラマとして放送された。主演はTOKIOの松岡昌宏。TOKIOメンバーが金曜ナイトドラマ枠で主演を務めるのは、松岡主演の本作が初めてとなる。全9話。

村上龍による同名書籍の改訂版『新 13歳のハローワーク』を原作に、独自のストーリーを追加したドラマ作品。原作の書籍が百科全書、あるいはエッセイの体裁で書かれた職業紹介書であるのに対し、本作では「現代の男がタイムスリップで過去の自分に出会い、過去の自分を変えることで現在の自分をひっくり返す」というオリジナルストーリーを用いて、原作の内容をドラマに取り込んでいる。


概要
松岡昌宏が扮する現状に不満を抱く警察官・小暮鉄平が1990年にタイムスリップ。あの手この手で13歳の自分を再教育し、充実した仕事と人生を手に入れようと奮闘する、ヒューマンファンタジー“進路ガイド”コメディー。人生を模索する鉄平の姿を通して、働くことや生きていくことの意味、眠ったままの自分の可能性を改めて問いかけていく。


ストーリー
小暮鉄平(松岡昌宏)は、警視庁捜査一課の刑事を夢見て、高校卒業と同時に警察官になったものの、生活安全課の仕事にやりがいを見い出せずにいた。35歳になる前日に、鉄平は自分に見合った仕事はないかとハローワークに出かけるが、職員には全く相手にされず、直後に恋人にもフラれてしまう。やけ酒をあおりながら眠りについた翌朝、鉄平は22年前の1990年にタイムスリップしていることに気づく。偶然にも13歳の自分を見つけた鉄平は、子供の自分を言いくるめ、大学に進学させるべく学習塾に連れていく。そこで出会ったのは、学歴至上主義を主張する英語教師・真野翔子(桐谷美玲)だった。


キャスト
小暮 鉄平 - 1990年:田中偉登 / 2012年:松岡昌宏
1990年:港区立芝浦中学校生徒、東進学会塾生。能天気かつ軽薄な性格で鉄平の頭を悩ませる。
2012年:高卒、警視庁芝浦警察署生活安全課刑事。1990年の世界においては変人扱いされることもある。メロンパンにこだわりを持っている。
2036年:定年退職後の鉄平。公務員法が改正し、年金が大幅にカットされ苦しい老後を過ごしていた。その状況を改善しようと、過去の鉄平を変えるため行動する。

高野 清文 - 1990年:横山裕 / 2012年:古田新太
1990年:東京大学法学部卒業、無職。地上げ屋の手伝いで鉄平と知り合い、弟分になる。大抵のことは卒なく熟せることでかえって不自由さを感じている。鉄平と関わる中で様々な職業を体験し上手く立ち回れない自分を知る。
2012年:警視庁捜査一課管理官。何かと鉄平を目の敵にする。実は1990年時代で過ごした鉄平との出来事はある理由から知らない振りをしていた。その後、翔子と結婚する。

真野 翔子 - 桐谷美玲
1990年:大学3年生、東進学会のアルバイト講師。鉄平と高野を自分の住んでいるアパートに居候させる。母子家庭で可哀想な境遇だと言われ幼少期を過ごしてきた。その反動から悲惨な人生だと思われないように誰もが認める一流企業に就職しようと頑張っている。
2012年:高野と結婚。娘がおり容姿は翔子に似ている。娘いわく太ってしまい鉄平の前に姿を現せないでいる。

東進学会塾生
村山 和夫 - 1990年:武井証 / 2012年:長谷川朝晴(第2話)
1990年:中学生。お金が全てだと考え、生徒間のビジネスで収入を得ていることから「カネゴン」と呼ばれている。
2012年:白金ファンド社長。強引で冷徹な経営手腕がテレビでも非難を浴びる中、業績は上がっていないが将来性のある佐伯ナット工業に融資する。

若槻 葵 - 1990年:工藤綾乃 / 2012年:遊井亮子(第3話)
1990年:中学生。英語が得意で将来CAを目指している。
2012年:旅行代理店営業部社員。子供の頃に描いた将来の夢を取り戻して欲しいと考え、「ドリームアゲイン」というシニア向けのツアーを企画する。

岡島 正人 - 1990年:高杉真宙 / 2012年:岡田義徳(第4話)
1990年:中学生。漫画家を目指しており、大手出版社の目に留まり少年漫画雑誌掲載のチャンスを得る。
2012年:フリーター。自分の書きたい漫画を描き続けている。

麻生 剛志 - 1990年:桑代貴明 / 2012年:小林高鹿(第5話)
1990年:兄の影響で鉄平らとバンドを組むが、才能が無いことに悩んでいる。。
2012年:バンドは長続きせず主役から裏方に回り、ガールズバンド「calories」をプロデュースする。

五十嵐 里奈 - 1990年:小野花梨 / 2012年:安藤玉恵(第6話)
1990年:将来は素敵な男性と知り合い、幸せな家庭を持ち一戸建てに住みたいと夢見ている。三上に好意を抱いている。
2012年:銀座の高級クラブ「スリーアップ」でママとして働いている。

田村 真帆 - 1990年:山本舞香 / 2012年:吉田羊(第6話)
1990年:キャリア志向が強く、他人に支えられる人生ではなく自分の力で生きていける女性になりたいと考えている。
2012年:娘、夫と一戸建てに住み、家族のため毎日忙しく主婦業をこなしている。

沢村 豪 - 吉川史樹
1990年:無類のカレー好きで将来、カレーに関係する仕事に就きたいと考えている。

三上 純一 - 中川大志
1990年:鉄平の親友。塾では狡猾に成績をコントロールする。好青年に見えるが裏の顔があり、自らの正義と信念から仲間と共に不正な取引をした人間から金と証拠を奪う犯罪をはたらいていた。その後警察に補導される。

大沢 伸司 - 大朏岳優

内山 充 - 内田純

千堂 ちなみ - 牧野真鈴

その他
仁科 佳奈 - 沢木ルカ
2012年:親に反抗し、補導された警察署で鉄平と出会う。映画制作の夢を叶えるためアメリカ留学を決意する。

仁科 恵 - 松永京子(第1・4・最終話)
2012年:佳奈の母親、弁当屋でパート勤務。結婚する前はグラビアアイドルとして活躍していた。鉄平が送ってきた当時の写真集に心を動かされ一念発起、独立してワゴン車での弁当販売を始める。

佐々木 紀夫 - 小松和重
1990年:警視庁芝浦警察署防犯課。
2012年:警視庁芝浦警察署生活安全課課長。

東 唄子 - 風吹ジュン
1990年:「東進学会」「東ミュージックアカデミー」取締役社長、株取引や地上げの協力などで利益を上げている。鉄平に様々な難題を押し付け、「銭ゲババア」と呼ばれる。

酒井 敏行 - 光石研
1990年:唄子の秘書兼東進学会事務員。精力的に働き逞しく生きる唄子に好意を抱く。

ハローワーク相談員 - 滝藤賢一
2012年:鉄平を担当した謎の相談員。仕事の愚痴を漏らす鉄平を一蹴し、1990年にタイムスリップさせる。毎回、タイムスリップ前の鉄平に謎の電話を掛けてくる。

スタッフ
原作:村上龍「新13歳のハローワーク」(幻冬舎)
脚本:大石哲也、倉持裕、内平未央
音楽:井筒昭雄
選曲:石井和之
ゼネラルプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、遠田孝一 (MMJ)、浅井千瑞 (MMJ)
演出:橋伸之(テレビ朝日)、塚本連平 (MMJ)、梶山貴弘(テレビ朝日)
制作:テレビ朝日、MMJ

主題歌
TOKIO「羽田空港の奇跡」(ジェイ・ストーム)


各話あらすじ(2012年1月13日 - 2012年3月9日)全9話 平均視聴率 8.34%
第1話 2012年1月13日「35歳、中学生になる!?バブルと闘え!!」 23:15〜24:15
警視庁捜査1課の刑事を夢見て高校卒業と同時に警察官への道に進んだ鉄平(松岡昌宏)。所轄署の生活安全課で働き続けることに不満が募った鉄平は35歳になる前日、自分に合った仕事を求めてハローワークを訪れる。だが職員に一蹴され、恋人にも振られる。

カラオケボックスで一人やけ酒をあおり、眠りについた鉄平が翌朝目覚めると、22年前の1990年にタイムスリップしていた。13歳の自分であるテッペイ(田中偉登)を偶然発見した鉄平は、最高の人生を歩ませようとテッペイを再教育することにする。

第2話 2012年1月20日「バブルで一番美味しい仕事を教えて!!!!」
再び1990年に戻った鉄平(松岡昌宏)は、13歳の自分(テッペイ=田中偉登)がいる学習塾へ。中学生にして金もうけの才がある村山(武井証)が、2012年にはマスコミを騒がすことになるファンド会社の社長だと気付く。そんな中、塾のオーナー・唄子(風吹ジュン)が鉄平に、ある町工場の偵察を依頼。画期的な製品を開発中との情報を得た唄子は、投資を考えていた。鉄平は、鉄平の弟分を気取る高野(横山裕)と共にその工場で働き始める。

第3話 2012年1月27日「スッチーvsナースのお仕事!?」
鉄平(松岡昌宏)は、13歳の自分であるテッペイ(田中偉登)が通う塾のオーナー・唄子(風吹ジュン)から個人的な頼み事をされる。30年来の大ファンであるミック・ジャガーが極秘入院している病院に潜入し、ミックと一緒に写真撮影ができるよう取り計らってほしい、というのだ。唄子と同じくローリング・ストーンズの大ファンである鉄平は早速、高野(横山裕)と共に病院で、ベテラン看護師・みのり(石田ひかり)の下で見習いとして働き始める。そんな折、テッペイと同じ塾の生徒・葵(工藤綾乃)が母親のみのりを訪ねて病院にやって来る。

第4話 2012年2月3日「あの大ヒット漫画家の成功の秘密を探れ」
テッペイ(田中偉登)は相変わらずのんきで、2012年の鉄平(松岡昌宏)の運命は一向に変わる気配がない。そんな時、鉄平は再び1990年にタイムスリップ。偶然にも、想像さえしなかった高野(横山裕)の家庭環境を知ることになる。そんな中、鉄平はテッペイと塾仲間の正人(高杉真宙)から呼び出される。正人が腕試しで出版社に漫画を持ち込んだところ、編集者から保護者同伴で来社してくれとの連絡が来たという。しかし、正人の親は息子が漫画を描くことに大反対している。そこで鉄平は、正人に付き添って出版社へ向かう。ところが、編集者から提示されたのは、編集部で用意した派手なストーリーを絵に起こすという条件で漫画家デビューすることだった。

第5話 2012年2月10日「伝説のイカ天ブーム来たーー!!」
鉄平(松岡昌宏)がバンドブーム席巻中の1990年に舞い戻ると、塾の教室でテッペイ(田中偉登)たちが剛志(桑代貴明)を取り囲み、バンドの話で盛り上がっていた。メジャーデビューを目前に控えたインディーズバンド「ブレーンバスターズ」のボーカル・康介(木村了)を兄に持つ剛志は、兄同様にプロを目指すためバンドを組んだと言う。感化されたテッペイは、楽器もできないのに剛志のバンドに入りたいと興奮し、仲間入りを果たす。テッペイはドラム担当となり練習に励むが、剛志は兄と違い、音楽の才能がなかった。一方、鉄平は唄子(風吹ジュン)からブレーンバスターズの現場マネジャーを担当するよう命じられる。

第6話 2012年2月17日「伝説のホストvs主婦女子バトル勃発!?」
バレンタインデーが近づく中、テッペイ(田中偉登)と同じ塾に通う里奈(小野花梨)が、タイムスリップしてきた鉄平(松岡昌宏)にこっそり制服のボタン付けを頼んできた。制服の持ち主はテッペイの親友・純一(中川大志)で、里奈は成績優秀な純一に恋をしていた。好きな人のために何かをしてあげたい、という気持ちが強い里奈を、上昇志向が強い塾仲間の真帆(山本舞香)は事有るごとに目の敵にする。一方、鉄平と高野(横山裕)は唄子(風吹ジュン)に命じられるまま、ホストクラブで働くことになる。仕事熱心な先輩ホスト・猛(真島秀和)の指名客と仲良くなった高野は、彼女と買い物に出掛ける。ところが、その現場を翔子(桐谷美玲)が目撃する。

第7話 2012年2月24日「行列のできるカレー店の悲劇!!」
2012年に戻った鉄平(松岡昌宏)にチャンスが舞い込む。警視庁の刑事部長が鉄平に会いたいと、署長に連絡してきたという。この面談でうまくいけば、念願の捜査1課に配属されるかもしれないと、鉄平は夢心地になるが、またもや1990年にタイムスリップしてしまう。早く2012年に戻り面談を受けたいと鉄平は焦る。自分が未来へ戻るタイミングが、いつも唄子(風吹ジュン)から仕事を押し付けられた直後だと気付いた鉄平は、仕事をくれと唄子にすがる。唄子から頼まれたのは、大学の構内で堀尾(斉藤慶太)ら大学生3人が趣味で売り始めた「キャンパスカレー」を買いに行くこと。早速、鉄平と高野(横山裕)が向かうと長蛇の列ができるほどの人気、しかも、鉄平らの目の前でカレーは売り切れてしまう。

第8話 2012年3月2日「最終章!!踊る大捜査網…犯人はオレ」
テッペイ(田中偉登)が通う塾のオーナー・唄子(風吹ジュン)の元に、警察官・佐々木(小松和重)が聞き込みにやって来る。帰宅途中の会社員が中学生くらいの子供たちに襲われ、財布を奪われる事件が3度も発生したらしい。しかも、なぜか誰も被害届を出そうとしないという。唄子は鉄平(松岡昌宏)に、警察より先に犯人を捜し出すよう依頼する。鉄平と高野(横山裕)は「強盗事件の犯人を捕まえてヒーローになりたい」と思い立ったテッペイと共に、捜査に乗り出す。

最終話 2012年3月9日「タイムスリップの果て…最後の奇跡!!」
タイムスリップ先の1990年で、高野(横山裕)と翔子(桐谷美玲)に問い詰められた鉄平(松岡昌宏)は、ついに13歳の自分を捜査1課に入れるために2012年から来たことを告白する。その直後、鉄平の警察手帳の証明写真が半分消えかかった状態になる。「未来から来たことを他人に知られたら、あなたの身に危険が」という謎の電話の言葉を思い出した鉄平は、テッペイ(田中偉登)の身に災難が降り掛からないよう、ボディーガードを買って出る。そんな折、鉄平は、教育実習に来ていた大学生・若松(細田よしひこ)が教員採用試験に落ちたことを逆恨みし、13歳の自分を人質にして中学校に立てこもった事件が、3日後だということを思い出す。

各話視聴率


番組公式サイト
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