2012年1月12日の21:00 - 22:48に2時間枠で『逃亡者 おりん最終章』が放送される他、同時に2012年1月から同年3月まで、毎週火曜日25:30 - 26:00において続編『逃亡者 おりん2』が放送された。
概要
闇の暗殺組織の一員として戦いの日々を送っていた女が、真相を知る。組織から逃亡した女は、組織や幕府からの追っ手と戦いながら、真実を捜し求める旅に出る。
ゴールデンタイムで放送されるテレビ東京制作の連続ドラマは「ハッピー2」以来6年ぶり、連続時代劇は「編笠十兵衛」以来9年ぶりの放送となる。久々の女性主演のアクション時代劇であることや、主演女優の魅力による注目も重なって、話題のテレビ時代劇となった。
また、C.A.Lと東映太秦映像のコンビでありTBSの「水戸黄門」と共通のスタッフが多く、ゲストも含めた出演者も黄門のなじみが多い。
セガサミーグループ(2008年放送時のスペシャルではサミー)の1社提供。このことからタイアップでパチンコ台が製作された。
2007年8月から9月にCS放送の時代劇専門チャンネルで再放送された。
2008年9月19日と9月26日にはサミーシアター 逃亡者 おりんとして、本放送では謎とされていた部分を解き明かす続編(2時間スペシャル)が放送された。なお、本作品が「セガーサミーシアター」→「藤沢周平時代劇」→「金曜時代劇」→「サミーシアター」と続いてきたテレビ東京金曜夜8時枠時代劇での最後の作品(次作の「主水之助 七番勝負」から月曜7時台に枠移動)となり、同時間枠での第1作と最終作が「逃亡者 おりん」となった。
逃亡者 おりん
全21回。2006年10月20日から2007年3月23日まで、毎週金曜日の20時-20時54分(JST)。
平均視聴率 8.27%
キャスト
おりん:青山倫子(少女期は村崎真彩)
植村道悦:榎木孝明
倉沢弥十郎:宅麻伸(少年期は大同翔音)
古坂妙(妙春尼):梶芽衣子
田安宗武:倉田てつを
宇吉:左とん平
森川土佐守:田中健
徳川家重:小林隆
大岡忠光:あおい輝彦
古坂平九郎:大出俊
佐介:伊藤訓敏
お鶴:遠藤由実
お幸の方:野田よし子
草薙新八:高城薫
植村道斎:池田謙治
房蔵:小峰隆司
葉月:山本亜希子
蘭:琵琶弓子
各話あらすじ&視聴率
逃亡者 おりん2
2012年1月17日から同年3月27日まで、毎週火曜日25:30 - 26:00に放送された。全11回。また第1作と異なり深夜枠でなおかつ30分枠での放送となるため、ローカルセールス枠での放送となる予定。第1作と異なり、BSジャパンを通じて地上波と同時期に全国放送が実現されるのも特徴(2012年1月22日放送開始予定)。
テレビ東京における連続時代劇の新作は『主水之助七番勝負〜徳川風雲録外伝〜』以来3年3カ月ぶりになる他、民放における連続時代劇においても2011年12月を以って『水戸黄門』(TBS)がシリーズごと終了するため、唯一の連続時代劇となる。
キャスト
おりん:青山倫子
望月誠之助:渡辺大
剣草(刺客)
擬宝珠(ぎぼし)(壱ノ刺客):峰蘭太郎
石榴(ざくろ)(弐ノ刺客):白井滋郎
蘇芳(すおう)(参ノ刺客):柴田善行
撫子(なでしこ):AYAKA
女郎花(おみなえし):保田有理香
榊(さかき)(肆ノ刺客):矢部義章
樒(しきみ)(肆ノ刺客):小谷浩三
紫苑(しおん)(伍ノ刺客):本山力
刺草(いらくさ)(陸ノ刺客):木下通博
著莪(しゃが)(漆ノ刺客):山口幸晴
忍冬(すいかずら)(漆ノ刺客):司裕介
連翹(れんぎょう)(捌ノ刺客):高橋弘志
鬼百合(おにゆり):田中千尋
鬼薊(おにあざみ):彩羽真矢
聖瑞花(ごもじゅ)(玖ノ刺客):木村康志
紫雲英(げんげ)(玖ノ刺客):浜田隆広
毒空木(どくうつぎ)(拾ノ刺客):木谷邦臣
手下:都若丸
毒芹(どくぜり):黒川英二
酉兜幽玄(とりかぶとゆうげん)(剣草首領・最後ノ刺客):福本清三
スタッフ
チーフプロデューサー:佐々木彰(テレビ東京)
プロデューサー:山鹿達也(テレビ東京) 、本間信行(C.A.L)、川渕豊喜(C.A.L)、須藤安芸子(C.A.L)、進藤盛延(東映)
主題曲:香西かおり「糸車、からり」
主題曲協力:テレビ東京ミュージック
脚本:沢橋凛、金井寛 ほか
監督:六車雅宣、中野広之 ほか
音楽:沢田完
バイオリンソロ:今野均
技斗:清家三彦(東映剣会)
特技:森山陽介アクションチーム
ナレーター:津嘉山正種
技術協力:ジャパンブロードキャストソリューションズ(JBS)
制作協力:東映太秦映像
製作:テレビ東京、C.A.L
ストーリー
吉原大火の下手人として濡れ衣を着せられたおりん(青山倫子)は、公儀から追われ、再び逃亡者となった。おりんは、旅の途中で出会ったおみねから頼まれ、念書を届けることになる。しかし、その念書が原因で、おりんは闇の刺客組織「剣草」に付け狙われ、追い込まれていく。さらに、おりんの後を謎の武士・望月誠之助(渡辺大)がつけていた。
各話あらすじ
逃亡者おりん・最終章スペシャル「手鎖御免…あの女が帰ってくる!吉原炎上幕府転覆の陰謀を哀しみの刃が斬る!」 2012年1月12日
2006年に放送した時代劇「逃亡者おりん」の特別版をおくる。脚本・藤井邦夫、監督・矢田清已。 道悦(榎木孝明)率いる冷徹な暗殺集団を抜け、逃亡者となったおりん(青山倫子)は、江戸郊外の里で静かな日々を過ごしていた。そんな折、おりんは浪人らに襲われていた記憶喪失の娘・お菊(高松あい)を救う。それもつかの間、お菊は浪人らに日光へと連れ去られてしまう。日光東照宮には幕府を揺るがす秘密が隠されており、幕府転覆をたくらむ一味がそれを狙い、暗躍していた。その中には弥十郎(宅麻伸)の姿もあった。弥十郎は、かつておりんと共に命を懸けて暗殺集団と闘った徳川吉宗ゆかりの人物だった。おりんは、お菊を助けるため、そして弥十郎の真意を知るため、日光へと旅立つ。
最終章(2012.1.17 - 2012.3.27)全11話
第1話 2012年1月17日
吉原の大火のぬれぎぬを着せられ、再び追われる身となったおりん(青山倫子)は、おみね(小峰玲奈)と共にある屋敷に捕らわれていた。2人は逃げようとするが、おみねが刺され、おりんに茂吉(山根誠示)への伝言を頼み息絶える。おりんが茂吉を訪ねると、そこに闇の組織“剣草”の刺客・擬宝珠(峰蘭太郎)が現れる。茂吉は殺され、おりんは念書を託される。そんなおりんを謎の青年武士・誠之助(渡辺大)が追っていた。
第2話 2012年1月24日
おりん(青山倫子)は託された念書を手に美濃を目指す。一方、おりんを追う誠之助(渡辺大)は、捨て子を見つけ、乳をもらえる人を探す。その様子を見たおりんは、手伝ってやるが、そこに‘剣草’の石榴(白井滋郎)が現れ、赤ん坊を人質に、おりんに念書を渡せと迫る。
第3話 2012年1月31日
おりん(青山倫子)は、5年もの間、兄の敵を探して旅をしている陽太郎(吉田哲也)と知り合う。そこに現れた誠之助(渡辺大)を、陽太郎は敵討ちの相手と間違える。逃げ出した誠之助を追う陽太郎は、‘剣草’の蘇芳(柴田善行)に敵討ちを手伝うと言われて喜ぶが…。
第4話 2012年2月7日
誠之助(渡辺大)は、念書を奪うため役人におりん(青山倫子)を捕らえさせる。おりんは、おしの(大石彩未)の助けで逃げ出すが、‘剣草’の榊(矢部義章)と樒(小谷浩三)が迫っていた。一方、旅館の主人・角右衛門(司裕介)もおしのがいないことに気付き、おしのを追う。
第5話 2012年2月14日
おりん(青山倫子)は、‘剣草’の紫苑(本山力)に念書を奪われた誠之助(渡辺大)を助ける。おりんは紫苑を追うが、紫苑は変装していたため、容易ではない。道中、おりんは譲吉(加藤重樹)とお由(石井亜可理)の夫婦に出会う。一緒に行ってほしいという2人の願いを断り、おりんは先を急ぐが、激しい雨で川が渡れない。川止めは2日前からと聞き、おりんと誠之助が船待ち宿で紫苑を捜していると、そこに役人が現れる。
第6話 2012年2月21日
託された念書を手に美濃を目指すおりん(青山倫子)。一度は念書を狙う最強の刺客集団・剣草から念書を奪われてしまったものの、美濃八幡藩士・望月誠之助(渡辺大)とともに念書を取り戻し、おりんは再び美濃を目指していた。 そんな中、おりんと誠之助は毒を操る剣草の新たな刺客・刺草(木下通博)から命を狙われることになる。しかも、刺草が2人を狙い村の井戸に毒をまいたことから、多くの村人たちが巻き添えになってしまい…。
第7話 2012年2月28日
おりん(青山倫子)と誠之助(渡辺大)は、関所を通るため仙蔵(白井滋郎)を訪ね、手形を用意してくれるよう頼む。その夜、誠之助は仙蔵の子分・伊佐(西村匡生)から賭場に誘われる。しかし、誠之助はいかさまをする2人組の男によって金を巻き上げられてしまう。
第8話 2012年3月6日(2時からの放送)
おりん(青山倫子)と共に関所を通過した誠之助(渡辺大)は、同郷の吾作(内藤邦秋)とその家族が飯屋からたたき出されている場面に遭遇。吾作が持っていた金は、村でしか使えない「村札」だった。木曽に行こうとする彼らを、誠之助は美濃に戻るよう必死に説得する。
第9話 2012年3月13日
美濃は今にも一揆が起きる寸前で、家老の水谷(笹木俊志)と庄屋の弥兵衛(池上リョヲマ)は、誠之助(渡辺大)の帰りと念書を待ちわびていた。一方、おりん(青山倫子)は黒幕の正体を知った誠之助がおりんを巻き込むまいと1人、美濃に向かったと悟る。誠之助を助けるため、おりんも追い掛けるが、‘剣草’の聖瑞花(木村康志)と紫雲英(浜田隆広)に捕まってしまう。紫雲英らはおりんから念書の在りかを聞き出そうとする。
第10話 2012年3月20日
おりん(青山倫子)と誠之助(渡辺大)は、新月の夜、ついに美濃の地に入る。黒幕の脇田(堀内正美)は焦るが、‘剣草’の酉兜(福本清三)は念書が水谷(笹木俊志)の元に届かぬ方法が1つだけあると言う。そして、弥兵衛(池上リョヲマ)が領民を説得していたところにおりんと誠之助が現れる。念書を受け取った弥兵衛は、おりんらと共に水谷の屋敷を目指すが、それを阻止しようとする‘剣草’の攻撃はますます激しくなる。
最終話 2012年3月27日
黒幕の脇田(堀内正美)は‘剣草’の酉兜(福本清三)に裏切られて殺され、誠之助(渡辺大)はついにその役目を終える。弥兵衛(池上リョヲマ)の通夜で、誠之助はおりん(青山倫子)に、命を救ってもらった礼がしたいので、母・加恵(岡田千代)のいる実家に一緒に行ってほしいと伝える。一方、酉兜と毒芹(黒川英二)は、水谷(笹木俊志)の前に現れ、配下に加わると言う。だが、水谷は彼らを許さず、家来を呼んで殺そうとする。
逃亡者 おりん(テレビ東京公式サイト)
逃亡者 おりん スペシャル(テレビ東京公式サイト)
逃亡者 おりん2(テレビ東京公式サイト)
(逃亡者 おりん - Wikipedia)
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