概要
東京・北品川の小さな探偵事務所「北品川ラッキー探偵社」を舞台とした青春群像劇。探偵事務所の7人のメンバーが、チームワークで案件を解決していく姿を描く。
主演の松本は『夏の恋は虹色に輝く』(2010年7月期)以来1年3ヶ月ぶり2回目の月9主演作であり、探偵役を演じるのは『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系列、2001年7月期)以来となる。また、松嶋菜々子は前クールの『家政婦のミタ』(日本テレビ系列)から2クール連続での出演となり、月9枠では『やまとなでしこ』以来、11年ぶりの出演となる。松本・松嶋の共演は、『花より男子2(リターンズ)』(2007年)以来。
また、月9枠では『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2nd Season』以来2年ぶりに恋愛劇以外の作品を放送する。
主演の松本は、2012年(平成24年)1月3日放送のフジテレビ系新春ドラマ『もう誘拐なんてしない』に、時多駿太郎役で友情出演した。
キャッチコピーは「恋人より、家族より、仲間じゃないか?」。
キャスト
北品川ラッキー探偵社
時多 駿太郎 - 松本潤(嵐)
ラッキー探偵社の新人探偵。元々は“自由人”を自称したフリーターで、気ままに生活していたが、ラッキー探偵社の探偵達に人妻との密会現場を撮られて不倫関係が破綻したことに怒り、新田を追って入ったラッキー探偵社で瞳子にスカウトされ探偵として働くことになる。輝には及ばないが、身体能力はかなり高く格闘術もある程度使え、足が速い。女性に関する観察眼は高く、女性の扱いには絶対の自信を持つ。調子がよくノリも軽いが、正義感が強く目の前の困った人を放っておけない情の厚さも持ち合わせている。前述のように“自由人”を自称するだけに自分の気持ちを主体に行動する。
新田 輝 - 瑛太
ラッキー探偵社のキャリア8年目の探偵。クールな性格で、仕事中は常に飄々として余裕の態度を崩さない。格闘技に優れ、本気を出していない時でも回し蹴り一発で相手を倒してしまうほどの実力である。東都大学理学部生物化学科中退の経歴を持ち、以前は植木屋だったという。父親が会社の社長であるという金持ちで、親の決めたレールの上で生きていたが、大学時代に探偵になることを志したことから両親とは絶縁状態にある。駿太郎とは折り合いが悪く、互いを「猿(輝)」「犬(駿太郎)」と罵り合い喧嘩が絶えないが、共にいるにつれ次第に信頼関係を築くようになっていく。
偽りの浮気調査依頼の陰謀に嵌められ警察に追われる身となり、自身も皆を巻き込ませないために行方を晦ましたが、駿太郎ら探偵社のメンバーの尽力によって無実が証明された。この一件を境に父親の会社を継ぐ決心を理由にラッキー探偵社を去るが、実際は自分が巻き込まれた一件が16年前の瞳子の父親の事件が関わっていたことを知り、独自に調査をしていた。16年前の事件と関わる問題を機に駿太郎達と合流し、ラッキー探偵社に戻る。
水野 飛鳥 - 仲里依紗
ラッキー探偵社の女探偵。サバサバとした性格。淳平のボケにツッコミを入れたり、あしらったりしている。容姿と演技力に優れ、潜入工作を得意とする。大二郎という飼ってる犬を溺愛している愛犬家で、大二郎を「犬」と呼ばれることを嫌う。自分より強い男性に守られたい願望があるが、基本男性の短慮な言動を呆れ気味にみる傾向がある。俳優の祐希守のファンだが、彼の演じる真壁リュウに全く興味を示さない。
旭 淳平 - 大泉洋
ラッキー探偵社のキャリア12年目のベテラン探偵でチーフ。別の大手探偵事務所にいたところを引き抜かれた。駿太郎の教育係を任されている。普段は後輩達にぞんざいな態度を取られたりするなどひょうきんな言動が目立つが、ここぞという時に探偵としての腕を見せることもある。そんな見た目に反して腕っぷしは強い。犬が苦手。
筑紫 昌義 - 角野卓造
ラッキー探偵社で総務・経理・営業・瞳子への連絡係を担当。元刑事という経歴を持ち、瞳子と共にラッキー探偵社を開設した古参のメンバーでもある。普段は黙々と仕事を熟しているが、しばしば、駿太郎たちのノリに巻き込まれる。
茅野 メイ - 入来茉里
ラッキー探偵社事務員。平時ローテンションな地味目の女性。探偵達のバックアップを担当し、機械や理科系方面の知識に精通している。
藤崎 瞳子 - 松嶋菜々子
ラッキー探偵社社長。謎ありの美人女ボス。普段は事務所にいないことが多いが、要所で駿太郎達の行動の指針となる言葉を送り、導いていく。
警視庁北品川警察署
桐原 由貴 - 吹石一恵
警部補。気弱そうでお淑やかそうに見えるが基本的にはツンとしており、淳平に好意を寄せられているが、そっけない態度であしらう。武術に長けている。ラッキー探偵社の自由な立場で調査するところを羨ましく感じており、彼らの言葉に心を動かされることもある。
後藤 将司 - 金田明夫
警部。
時多家
時多 百合子 - 岡江久美子
駿太郎の母親。
時多 孝次郎 - 小山慶一郎(NEWS)
駿太郎の弟。
時多 翔太 - 後藤奏佑人
孝次郎の息子。「私立探偵★真壁リュウ」のファンで探偵に憧れている。
その他
祐希 守 / 真壁 リュウ - 谷原章介
テレビドラマ「私立探偵★真壁リュウ」の主人公の私立探偵・真壁リュウを演じる俳優。普段は無理難題なワガママでマネージャーやスタッフを振り回し、妻からも離婚を迫られている傍若無人な人物でネガティブな性格。脅迫文が送られ困っている時、偶然通りがかった駿太郎に解決を依頼する。「私立探偵★真壁リュウ」は18年間続いている人気シリーズであり、現在シーズン7を放送している。
スタッフ
シリーズ構成 - 佐藤信介
脚本 - 早船歌江子、野木亜紀子、金沢達也、宇田学
音楽 - ティム・ウィン
アクションコーディネーター - 下村勇二
演出 - 佐藤信介、成田岳、平野眞、長瀬国博
プロデュース - 重岡由美子、関口大輔
アソシエイト・プロデュース - 金井卓也
製作著作 - フジテレビ
主題歌
嵐「ワイルド アット ハート」(ジェイ・ストーム)
各話あらすじ(2012.1.16 - 2012.3.19)全10話 平均視聴率 15.52%
第1話 2012年1月16日「新米探偵、女ボスからの初ミッション!」(初回 21:00〜22:09)
フリーターの時多駿太郎(松本潤)は、ある日、探偵に不倫現場の写真を撮られたことから、交際相手の人妻に別れを告げられる。そして偶然にも街で、自分に接触してきた探偵の姿を見つけた駿太郎は、怒りをぶつけるべくその後を追い、探偵社に辿り着く。そこには、駿太郎に接触した新田輝(瑛太)のほか、旭淳平(大泉洋)ら6人のメンバーがいた。社長の藤崎瞳子(松嶋菜々子)に気に入られた駿太郎は、翌日から北品川ラッキーセブン探偵社で働くことになり、早速、一人の依頼人がやって来る。依頼人は、元消防士で仲間の死に責任を感じて失踪してしまった兄の行方を捜してほしいという。
第2話 2012年1月23日「天才研究員を調査せよ」ラテ欄「名コンビ研究室潜入」
ステラバイオ社の人事部長・峯岸(鶴見辰吾)から、役員昇格の話がある研究員・佐々岡(リリー・フランキー)の素行調査の依頼が舞い込む。そこで、理系に強い新田(瑛太)がインターンとして研究所に潜入して、たった1人で何かの研究に没頭している佐々岡に近づくことに。そんな中、駿太郎(松本潤)と飛鳥(仲里依紗)の尾行によって、佐々岡がライバル会社に自分自身と研究成果をセットで売り込んでいる疑いが浮上する。
第3話 2012年1月30日「結婚詐欺師を追え」
探偵社に箕輪(東根作寿英)から、結婚詐欺が疑われる婚約者の調査依頼が舞い込む。淳平(大泉洋)と新田(瑛太)は、箕輪が彼女と行ったという料理教室に潜入。彼女が手料理で何人もの男の心をつかんでいることを突き止める。一方、別件の犬捜しをしていた駿太郎(松本潤)は、9歳の弥生(畠山紬)に捜していた犬を連れて行かれてしまう。やがて、弥生の母親・紗江(紺野まひる)が、調査をしている箕輪の婚約者だと判明する。
第4話 2012年2月6日「仕掛けられた甘いワナ」
愛人である料亭のおかみの浮気調査をしてほしいという、林原(正名僕蔵)からの依頼を受け、新田(瑛太)は、その料亭の正面のアパートに部屋を借り、料亭の客を見張っていた。そんな折、駿太郎(松本潤)はある週刊誌をめくり、新田が浮気調査中に撮った写真に気付く。その写真は、なぜか警視庁幹部・峰永(近江谷太朗)の収賄事件についての記事に使われていた。探偵たちの間に緊張が走る中、探偵社にやって来た刑事の由貴(吹石一恵)と後藤(金田明夫)は、新田に不法侵入の容疑が掛かり、探偵社の差し押さえ令状が出ているという。そこへ戻ってきた瞳子(松嶋菜々子)が事情を聴くと、由貴は、峰永宅から盗聴器が発見され、週刊誌の記事と盗聴された内容が一致するため、新田に不法侵入が疑われていると明かす。
第5話 2012年2月13日「別れの予感、駆ける夜」
ラッキー探偵社に、公安委員会からの呼び出しが掛かる。瞳子(松嶋菜々子)が出席する聴聞会では、新田(瑛太)に掛けられた容疑の件で、事実確認が行われるという。筑紫(角野卓造)は、その結果次第では探偵社の営業停止もある、と駿太郎(松本潤)たちに説明する。淳平(大泉洋)は、探偵社のために、新田の退職届を示して会社とは無関係だと主張しようと言い、飛鳥(仲里依紗)も淳平に賛同する。しかし、瞳子は、新田はうちの社員だからと退職届を破り、新田が犯人とは思えないから、事件について調べ直そうと提案する。駿太郎たちもそれに同意し、新田に掛けられた容疑についての洗い直しが始まる。駿太郎は小さな手掛かりを基に、新田の実家と思われる豪邸を訪れる。
第6話 2012年2月20日「最初で最悪の案件」
駿太郎(松本潤)は、早退していた飛鳥(仲里依紗)から電話でテレビ局に呼び出される。そこでは「私立探偵真壁リュウ」のイベントが行われており、駿太郎の弟・孝次郎(小山慶一郎)と、その息子・翔太(後藤奏佑人)も来場していた。飛鳥は駿太郎と夫婦に扮(ふん)してクイズ番組に出場しようとする。同じころ、筑紫(角野卓造)は、誤って機材庫に閉じ込められてしまい、狭い中で四苦八苦していた。一方、駿太郎は、真壁役を演じる祐希(谷原章介)から、自分を脅迫している相手を見つけ出してほしいと頼まれる。飛鳥は戻ってこない駿太郎にしびれを切らし、旭(大泉洋)に電話をする。そんな折、筑紫はまだ機材庫にいたが、探偵社には男が侵入していた。
第7話 2012年2月27日「恋におちて」
トメ(水野久美)という老婦人から、自分の元に現れる幽霊が死んだ恋人かどうか確認してほしいという依頼を受けるが、筑紫(角野卓造)は断る。そんな折、旭(大泉洋)は、陽子(中越典子)という女性と見合いをすることに。旭は見えを張って自分は弁護士だとうそをつき、こっそり監視していた駿太郎(松本潤)と飛鳥(仲里依紗)はあきれる。後日、旭は陽子にうそをついたことを謝罪し、本当は探偵だと明かす。すると、陽子は打ち解けた様子で仕事への思いを語り始める。旭が事務所に戻ると、瞳子(松嶋菜々子)がトメの件の報告を受けたと言い、恋人の幽霊を信じるトメに幽霊はいないと告げるのは酷だと話す。自宅に戻った駿太郎は母・百合子(岡江久美子)に亡くなった夫を思い出すことはあるかと聞く。
第8話 2012年3月5日「美人ホステスの醜聞!」
駿太郎(松本潤)と飛鳥(仲里依紗)は、ある会社からの依頼で不良社員の男を尾行調査していた。しかし、その男に調査を気付かれてしまう。筑紫(角野卓造)は依頼人に謝罪するが、調査は中止となり、飛鳥は、調査の基本に立ち返るようにと筑紫から注意を受ける。そんな折、飛鳥はかつて交際していた誠(細田よしひこ)から連絡を受け、二人で食事をする。誠は、米国にある本社に異動が決まったと明かし、ついてこないか、と飛鳥を誘う。翌朝、浮かれて出社した飛鳥を旭(大泉洋)らが怪しんでいるところへ、高級クラブで働く月子(釈由美子)から依頼が入る。自宅の盗聴器を見つけてほしいという依頼に、駿太郎と飛鳥は月子の家へ向かう。
第9話 2012年3月12日「恋という名のワナ」
ストーカー被害に遭っているという史織(夏帆)から、ラッキー探偵社に警護の依頼が入る。さらに、史織からの注文で、駿太郎(松本潤)は彼女の恋人に扮(ふん)することになる。駿太郎は早速、史織が勤めるカフェで仕事が終わるのを待つが、恋人同士のような二人の雰囲気を、淳平(大泉洋)と飛鳥(仲里依紗)は冷やかす。そんな折、淳平のパソコンに、二人きりで会いたいというメールが由貴(吹石一恵)から届く。待ち合わせの場所に私服で現れ、いつもとは違う雰囲気の由貴に、淳平はあれこれアプローチする。すると、由貴は突然、16年前という言葉から何を連想するか、と淳平に聞く。
最終話 衝撃の最終回緊急拡大SP 2012年3月19日「仲間達よ永遠に!」(21:00〜22:14 20分拡大放送)
筑紫(角野卓造)は駿太郎(松本潤)たちに、16年前、弁護士だった瞳子(松嶋菜々子)の父・真人(大鷹明良)が、八神(鹿賀丈史)の土地買収にまつわる不正の証拠をつかんだ直後に、不審な死を遂げたと明かす。そんな時、駿太郎、筑紫、飛鳥(仲里依紗)、メイ(入来茉里)の携帯電話に、瞳子を誘拐した犯人からメールが届く。犯人は、瞳子と引き換えに真人の手帳を渡すよう指示してきた。飛鳥が指定場所で待機していると、史織(夏帆)が現れる。史織は手帳を受け取り、オートバイに乗った男に手帳を渡した。手帳に付属した万年筆に仕掛けた衛星利用測位システム(GPS)で行方を追う駿太郎たちは、海上の客船にいることを突き止め、潜入。しかし、潜入に気付かれ、男らに囲まれる。その中に、新田(瑛太)の姿があった。
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(ラッキーセブン (テレビドラマ) - Wikipedia)
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