森本直子(榮倉奈々)は、怒って暴走する則杉康志(溝端淳平)を前になす術もないが、池澤雅人(ARATA)がそんな康志を部屋から退去させた。その後、雅人の指示で部屋の鍵を替えた直子は安堵し、雅人の自分への気持ちを尋ねる。すると雅人は、直子を愛していて一緒に生きて行きたいと思っていると答えた。
そんな頃、牛窓から上京した直子の父・洋介(阿南健治)と母・久子(キムラ緑子)は、週刊誌の記事の真偽を確かめるため原田彩(菅野美穂)と連絡を取り、彩宅を訪ねる約束をした。
病院に戻った雅人は、彩に侮辱的な発言をしたことを謝罪、病院を辞めようと思っていると告げると、その場を立ち去る。
そして、彩の自宅に洋介と久子がやってきた。週刊誌の記事が信じられないふたりは、彩に真相を尋ねに来たのだ。記事はでたらめだろう、と狼狽する洋介に彩は、記事は事実だと話す。さらに、8年前に雅人が留学を決めたのは直子への思いを断ち切るためで、自分にとってもこの8年は長くて辛いものだった、などと涙を浮かべながら訴えた。
同じ頃、直子は部屋で雅人の帰りを待っていた。やがて、部屋の呼び鈴が鳴る。雅人だと思い覗き穴を見ると、立っていたのは洋介と久子だった。逃れられないと思った直子は両親を部屋に上がらせる。その後、雅人が部屋に帰ってきたが、そこに直子の姿はなく、代わりに洋介がいた。
病理学教室に戻った彩は、細川裕司(山崎樹範)に直子の両親に会ったと報告。両親の前で、直子と雅人を許してやってくれと涙を流したことで、素朴な両親は必死になってふたりを引き離すだろうと自信ありげに話す彩。それが、彩の最後の賭けだと聞いた細川は、恐ろしさを感じる。
そんな頃、直子は久子とカフェにいた。直子は、両親を心配させたことは謝るが、自分の生き方を変えるつもりはないと決意を見せた。洋介と対峙した雅人は、週刊誌の記事は嘘だと否定してくれと懇願されるが、記事の真偽はともかく、自分が直子を愛していることは事実だと話した。怒りで身を震わした洋介は、雅人を殴るが、雅人は抵抗しない。
その後、直子と雅人はお互いを探しに行く。雅人の携帯電話が壊れていて連絡手段がないふたりは、ただただ雨のなかを探し歩いた。やがて、人ごみのなかで雅人が直子を見つけた。そして、直子に走り寄ろうとしたとき、偶然、通りかかった彩がそれに気づく。一瞬、雅人が自分に向かい走って来るように感じたが、雅人は彩に気づいていなかった。直子に駆け寄った雅人は彼女を抱きしめ、ふたりは雨のなか、熱いキスを交わす。それを彩が見つめていた。
直子のマンションでは、依然放心状態の洋介に、久子が直子は自分たちが思っているよりも大人なのだから、と声をかけていた。
深夜のバーでは、教授・霧島(佐野史郎)と滝ノ原(升毅)が、グラスを傾けながら、週刊誌の記事のことを話題にしていた。するとそこへ、彩がやってきた。ふたりに気づいた彩は、笑顔を作り同席してもいいかと尋ねる。最後の賭けに負けたから、今夜は飲みたいのだという彩に、霧島はご機嫌で酒を注ぐ。
その頃、直子と雅人は、ホテルの一室にいた。
数日後、外科の医局に蓑屋進(近藤公園)が駆け込んできた。直子と雅人が病院を辞めたのかと尋ねる進に、栗山和気(市川知宏)、滝ノ原幸一(森廉)、白井かな(西山茉希)がうなずいた。そこへ、新たな週刊誌をもった長谷るり子(平岩紙)がやってくる。
直子と雅人が病院を去ったことは病理学教室でも話題となり、頼陽華(木村文乃)は、康志が堂々しているのがおかしいと細川に話していた。
そんな康志は、新しく売り込んだ雑誌の記事のゲラを密かに霧島に入手させていた。浮足立った病院内の雰囲気を尻目に、彩はひとり黙々と研究に打ち込んでいたが、立ち上がった瞬間、床に倒れ込んでしまう。
一方、直子と雅人は雪が降る地方の駅に降り立った。ふたりは寄りそうが、笑顔はなく…。
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