森本直子(榮倉奈々)は、則杉康志(溝端淳平)から8年もの間、自分を騙していたと責められる。頼陽華(木村文乃)の必死の弁明も届かず、康志はついに 「別れよう」と告げる。しかし、直子は黙ったまま何も言うことができない。康志が部屋を出た後、直子は再び池澤雅人(ARATA)に惹かれていることを自覚する。
一週間後、病院では霧島(佐野史郎)と滝ノ原(升毅)の一騎打ちと目される医学部長選が始まった。病理学教室の原田彩(菅野美穂)、陽華、細川裕司(山崎樹範)は淡々と仕事を続け、外科病棟の雅人は直子を従え患者に病状を説明していた。一方の康志は、蓑屋進(近藤公園)から、直子のことは忘れて見合いでもしろと勧められるが、聞き流す。
やがて、次期医学部長に滝ノ原が決まった。外科の医局は盛り上がり、夜には祝賀会が行われ、栗山和気(市川知宏)、滝ノ原幸一(森廉)、白井かな(西山茉希)、長谷るり子(平岩紙)らとともに直子と雅人も出席した。祝賀会後、酒が入った直子を、雅人はタクシーに乗せて自宅まで送り届けた。そして降り際、明日、買い物に付き合ってくれないかと切り出した。
翌日、直子と雅人は、街中でのショッピングを楽しんだ。その後、入ったカフェで話をしていると、雅人が聞きたいことがあれば何でも聞いてくれ、と言った。直子は、努めてサラリと8年前のあのキスは何だったのか、と尋ねた。雅人は、一瞬の沈黙の後、直子が可愛らしく愛おしかったからだと答える。そして、あのとき病院から呼び出されなければ自分は帰れなかっただろう、とも明かした。
その後、直子が自宅に戻ると部屋に康志がいた。このまま別れてしまってもいいのかと聞く康志に直子は、それでもいいと答えた。さらに、雅人のことが好きなのかと問い詰められた直子は、答えたくない、帰ってくれと冷たく言い返す。康志は飲んでいたビールの缶を投げ付け部屋を出ていった。
後日、彩は雅人を呼び出すと、離婚届を破いてしまったと告げた。雅人が理由を尋ねると、雅人が自分と離婚したいのは直子と堂々と付き合おうと思っているからだ、と答えた。雅人は否定するが彩は受け入れず、絶対に離婚はしないし、あなたは一生自分の夫だ、自分はあなたと直子を許さない、と言い放った。
そんな日の夜、彩の自宅に康志がやって来た。彩は、自分も康志も8年もの間、直子と雅人に騙されていたし、今でもあのふたりはどこかで一緒かもしれない、と話した。先生はそれでいいのか、と尋ねる康志に、あのふたりにはもう勝てないのだ、と彩は答える。叔父と姪という結婚が許されない関係には永遠にゴールがない、それなのに惹かれあっているふたりに自分たちは敵わないのだ、と絶望的に言うと、肩を震わせ涙を流す。康志はその肩に手を置き、やがて向き合ったふたりは、涙を流し抱き合いながら、唇を重ねた。
それから数日後、直子が担当する入院患者・黒沢が、突然、手足に痛みを訴えた。雅人の素早い処置で黒沢の容体は安定するが、原因は投薬量のミスだったと判明。患者のカルテに、雅人が決めた量の2倍の投薬指示が書き込まれていたのだ。指示を書くには、直子の個人認証(ID)とパスワードが必要だが、自分は書き換えた覚えがない。そう雅人に告げると、雅人はそれを信じると言い、誰かが直子のIDを使ってカルテを書き換えた可能性を示唆。そして、処方量の件は、自分の指示だったことにしようと提案、雅人はその足で滝ノ原のもとを尋ね、事情を説明した。
その頃、康志は産婦人科外来で患者の診察をし、彩は研究を続けていた…。
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