2011年にNHK『土曜ドラマスペシャル』第三弾 枠(2011年11月19日・26日 午後9時〜10時13分<前後編>)で放送された。
11月19日(土)前編「誇りの代償」
11月26日(土)後編「遠いアメリカ」
概要
オペラの名作「蝶々夫人(マダムバタフライ)」の日本人ヒロイン・蝶々さんこと伊東蝶の人生をドラマ化。明治初頭に、武士の娘としての誇りを手放すことなく生きた女性の姿を描く
キャスト
伊東蝶(蝶々さん) - 宮崎あおい
谷川伊作 - 伊藤淳史 / 壮年時:野田秀樹(蝶の幼なじみの兄)
フランクリン - イーサン・ランドリー(アメリカ海軍士官)
マツ - 戸田恵子(蝶の養母、貸座敷「水月楼」女将)
谷川ユリ - 池脇千鶴(蝶の幼なじみ、伊作の妹)
ともさかりえ
岩松了
高橋由美子
風間トオル
パトリック・ハーラン
ジョー・フランクリン - 川平慈英
余貴美子
本田博太郎
伊武雅刀
伊東やえ - 奥貫薫(蝶の母)
伊東みわ - 藤村志保(蝶の祖母)
西田敏行
スタッフ
原作・脚本:市川森一
演出:清水一彦
音楽:村松崇継
オペラ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
各話あらすじ 平均視聴率 12.1%
【前編】誇りの代償 … 11月19日放送「命をかけた、たった一度の恋…宮崎あおいが“篤姫”以来のドラマ出演!」 視聴率 13.4%
明治の初め、元佐賀藩の士族の娘として生まれた蝶々(宮アあおい)は佐賀の乱に巻き込まれて父を亡くした。祖母・みわ(藤村志保)と母・やえ(奥貫薫)は、蝶々が維新の世で身を立てていけるよう熱心に学問をさせる一方で、武士の娘としての心構えを教え込んだが、祖母と母はコレラで急死する。
蝶々は長崎丸山の老舗「水月楼」の養子として迎えられる。幼馴染の伊作(伊藤淳史)とユリ(池脇千鶴)と再会することもできた。しかし英語を学ぶことのできる女学校への進学を約束してくれた養母・マツ(戸田恵子)が急死し、蝶々は跡取り娘から下働きの身になってしまう。そんな蝶々を救ったのが海運業を営む帯谷(西田敏行)であった。蝶々は「末石」の女将・幸(余貴美子)のもとで、舞妓としての修業を始める。
そのころ、アメリカ海軍フランクリン少尉(イーサン・ランドリー)を乗せた軍艦が長崎に向っていた。
【後編】「遠いアメリカ」 … 11月26日放送「生涯たった一度の恋の結末は?宮崎あおい“篤姫”以来のドラマが完結!」 視聴率 10.8%
老舗「末石」の舞妓となった蝶々はアメリカ海軍フランクリン少尉と領事館のパーティーで知り合い、互いに惹かれ合う。フランクリンの中に「武士の心意気」を感じた蝶々は、結婚を決意するが、フランクリンにとってその結婚は滞在中だけ、かりそめの夫婦生活を過ごす「長崎式結婚」だった。結婚を阻止したいがどうすることもできない伊作は、社長の帯谷に、蝶々が夢からさめるのを待ってやれと、さとされる。
一方、蝶々との暮らしの中で、フランクリンは、蝶々に真実の愛を感じるようになるが、帰国しなければいけない日が近づいていた。子どもを身ごもったことを伝えた蝶々にフランクリンは、丈夫な子どもを産み、ふたりで待っていてくれと言い残し、旅立っていく。そして、息子・襄と待ち続ける蝶々に、フランクリンの船が入港する知らせが舞い込むが・・・。
番組公式HP
(蝶々さん (小説) - Wikipedia)