依頼人の藤村しおり(30)が「戸塚シークレットサービス」にやってくる。夫である華道の草花流家元、藤村淳一郎(62)は他界したばかり。葬儀の模様はワイドショーでも放送されていた。後妻のしおりは遺産相続で家族と揉めている事を高橋エリカ(栗山千明)たちに打ち明ける。淳一郎には前妻との間に3人の子供がいるようだが、しおりとの間に生まれた藤村翔(6)を溺愛していたという。
しおりは淳一郎が他界してすぐに送られてきた脅迫状をエリカたちに見せる。そこには「淫乱女 オマエニ相続ノ資格ハナイ 息子ト家カラ出テ行ケ」と書かれていた。若い頃のしおりの下着姿が掲載された雑誌記事も同封されていたらしく、しおりは10年前に父親の工場が倒産し、借金を返済するために半年だけ風俗店で働いていた事を告白。淳一郎の名誉が傷つく事を恐れたしおりは翔と一緒に家を出て行こうと考えていた。エリカは家を出て行く必要はないと伝え、脅迫状を送りつけてきた犯人を見つけ出す事を約束する。
エリカはしおりに雇われた家政婦として藤村家の潜入捜査を開始。エリカは藤村家の人間が犯人と考えていた。長男の信一郎は華道家で、草花流関連会社の経営者。その妻、真理子は華道講師。次男の孝二郎は関連会社の役員で、長女の実花はフラワーアレンジメント講師をしていた。しおりが皆にエリカの事を紹介していると、そこに弁護士の大杉徹がやってくる。大杉は遺産相続の管理を一任されていた。エリカは卓下に盗聴器を仕掛け、遺産相続の話し合いを盗み聞きする。
大杉は遺産の半分をしおりが相続し、残り半分を子供4人で分けると説明。孝二郎は遺言状の有無を確認するが、大杉は預かっていないと答える。すると、しおりに対する皆の不満が噴出。しおりは金目当てで淳一郎に近づいたと皆に決めつけられ、翔も淳一郎の本当の子供かわからないと疑われていた。この後、エリカは犯人の手掛かりを見つけるため、藤村家のゴミを事務所に持ち帰る。そしてゴミを調べたエリカは4人がそれぞれ金を必要としていたと判断。戸塚宗一(杉本哲太)は皆に脅迫状を出す動機があると考える。
後日、藤村家に出勤したエリカは帰ろうとする大杉と会う。大杉はしおりの事が心配になって様子を見に来たという。仕事中、エリカは孝二郎と真理子が密会している事に気付く。真理子は夫の実弟と不倫をしていた。2人の関係を知ったエリカは2人が組んでしおりを脅迫した可能性についても推理する。休日、エリカが夫の良介(東根作寿英)、息子の航太郎(谷合純矢)と自宅で過ごしていると、携帯に着信が入る。それはしおりからの電話だった。切羽詰まったしおりは翔が何者かに誘拐されたとエリカに助けを求める。エリカは急いで藤村家に駆け付けるが…。
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