鮎川若葉(新垣結衣)、山田草太(錦戸 亮)、桜川日向(谷 花音)は、リリカ(浅見れいな)とニューヨークに旅立つビー太郎(高木星来)を笑顔で見送った。
そんな折、法律事務所では、クライアントの意向を受けて事務所所長を桜川昇子(薬師丸ひろ子)から新堂響一(平山浩行)に交代させることについての会議が開かれた。しかし、昇子から発表されたのは、なんと「鮫島桜川法律事務所」が外資系大手の「スミス&クラーク」と合意するという知らせだった。より世界的な事務所として生まれ変わらせた昇子の手腕を評価したクライアントは、昇子が事務所の全権を握ることに同意したという。
それを聞いた響一は、事務所を辞める覚悟をするが、昇子は響一にニューヨークの代表を任せると言い、若葉にも現地で響一とともに勤務するよう命じた。
完全に敗北した響一は若葉に、自分は事務所を去るから昇子の下で出世を目指すよう言い、自分との婚約も解消しようと提案した。しかし、いつになく弱気の響一に若葉は、一度決めたことだから響一とともにニューヨークに行くと答える。
同じ頃、草太は汐田そよ子(蓮佛美沙子)に、若葉の結婚式当日に料理修業のためフランスに発つと告げた。そよ子が、なぜ結婚式の日なのかと尋ねると、草太は自分がいないほうが若葉のためだ、と答える。その言葉が本音だと感じたそよ子はショックを受ける。
そして、若葉の家を訪ねると、草太とのフランス行きを止めたと言う。そよ子は、実際に付き合ってみたら、草太はやさしいのではなく優柔不断だとわかったからだと理由を説明。若葉は、草太は不器用なだけで彼ほどそよ子を思ってくれる人はいないから、絶対に手放すなと熱弁を振るう。そこに若葉の本心を見たそよ子は、自分が草太を嫌いな一番の理由は、草太が若葉を好きだからだと答えた。
それを聞いた若葉は心を乱されるが、一度決めたことは曲げたくないと思い返す。しかし、壁に貼った「自己に問え」という言葉を見て再び自問する。
結婚式当日、草太は、そよ子からの別れの手紙を受け取った。草太は、林佐間男(荒川良々)、西野健太郎(鈴木亮平)、チャボ(皆川猿時)にそのことを報告すると、これからフランス料理店の手伝いに行き、その後、フランスに旅立つと告げた。
その頃、若葉はウエディングドレス姿で控え室にいたが、心は揺れていた。そんな若葉に日向は、本当に大切な人は誰なのかと何度も尋ねた。その言葉にようやく気づいた若葉は、響一を探して式場へ駆け込んだ。しかしそこにいたのは、コック服姿で飾り菓子を設える草太だった。それは、若葉と草太の気持ちを知る、響一やそよ子らが企てたサプライズだった。若葉は、ニューヨークに発とうとしている響一と電話で話し心から謝った。
期せずして草太と祭壇の前に立った若葉は、キスから何も始まらないと言ったがあれは間違いだった、あそこから始まりずっと草太を愛していたと告白。そして、自分と結婚して欲しいとプロポーズした。草太はそれを断ると、自分は大したことはできないが、一生若葉を守り続けると誓い、改めて自分からプロポーズした。若葉は、遂に「はい」と受け入れた。
すると、拍手が沸き起こり、昇子、日向、そよ子、佐間男、西野、チャボはもちろん、九条実夏(青山倫子)、園長(竹内 力)、うらら(皆藤愛子)、店主(菅登未男)、ビー太郎、リリカ、そして若葉の父・久男(神戸浩)までが祝福に現れた。若葉と草太は驚きながらも満面の笑みで、長いキスを交わした。
その日の夜、事務所の昇子の部屋に、草太を見送った若葉がやってきた。若葉は辞表を差し出すと、自分の目指す道がわかったと言った。昇子が、若葉の代わりなら幾らでもいると答えると、若葉も昇子と日向には辟易させられていたのでちょうどよかった、と返した。そして、横を向いた昇子に深々と頭を下げた。昇子は、そんな若葉を微笑んで見た。
一年後、若葉は小さな弁護士事務所で働いていた。そんなある日、裁判所の前で取材陣に囲まれている昇子に遭遇。さらに成功を収め有名になった昇子は、すれ違い様に若葉を見つけると、一瞬、視線を投げた。若葉はそんな昇子を見て笑みをこぼした。
同じ頃、とある劇場の控え室には、佐間男と結婚し妊婦となった実夏の姿があった。そして、保育園では、うららが1年前から交際していたチャボのことを園長に報告。また、有名小学校に入学した日向は、毎日ビー太郎からのメールを受け取っていた。
そんななか、若葉は弁護依頼を受けたレストランを訪ねるべく見覚えのある飲食店街を歩いていた。すると行き当たったのは、「ル・シャトー」というフランス料理の店だった。若葉がドアを開けると、店内にはコック服姿の草太がいた。そこは草太が新装開店した店で、弁護依頼は、若葉を呼ぶためのサプライズだった。
久々の再会で戸惑いながらも、草太は若葉に料理を出すが、若葉は相変わらず手厳しいことを言う。すると、草太は料理を半分食べてしまう。慌てた若葉は残りを奪い頬張ると…ふたりは同時に「ウマ!」と笑顔を見せた。幸せなそうなふたりは、顔を寄せ合い満面の笑みで…。
第1話 2011年7月11日「キスから何も始らない事証明してやる!」
第2話 2011年7月18日「キスなど身に覚えがありません!絶対に」
第3話 2011年7月25日「これであの忌わしいキスの記憶も消える」
第4話 2011年8月1日「あなたは私にとって災いです!」
第5話 2011年8月8日「これが私の素直な気持ち?そうか私が好きな人は」
第6話 2011年8月15日 「正面突破で行こう!人生初の告白だから」
第7話 2011年8月22日「良い人でもイクメンでもないずるい大人なんです」
第8話 2011年8月29日「父の思いに涙!今だけ今だけはこうさせて下さい」
第9話 2011年9月5日「彼女の将来のためには、君の存在が邪魔なんだ!」
第10話 2011年9月12日「各々の道を行く二人!何でだか涙が止まらなくて」
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