一人前のモデルを目指してトレーニング中の真琴(吹石一恵)に、初めてのショーの仕事が舞い込む。服飾専門学校の小さなショーではあったが、真琴の気合は十分。モデルとしての自分を、いつまでも否定的な敦司(長谷川朝晴)に見てもらおうと奮起する。
一方の紗良(芦名星)は、夫を捨てて桐嶋副社長(池田鉄洋)との婚約を発表。雑誌『GLAMOROUS』とも専属契約を結び、名実ともに人気モデルの仲間入りを果たす。
その紗良が浅野宏輝(要潤)とともに真琴のショーに現れる。紗良は見下すような態度で真琴を刺激。闘争本能に火をつけられた真琴は、敦司にも紗良にも成長した自分を見せようと、勢い込んでランウェイの第一歩を踏み出す。
滑り出しは上々。敦司も真琴のモデルぶりに目を見張る。ところが、紗良がわざと目立つように席を離れたため、観客の注目は有名人の紗良に集中。焦った真琴は、ステージ上に関心を取り戻そうと派手なアクションで歩き、その反動でドレスを踏みつけて転倒してしまう!
ショー後の楽屋は真琴にとって針のムシロだった。落胆する学生デザイナー、冷ややかなモデル仲間、ホッとした表情を浮かべる敦司など、真琴を囲みさまざまな思いが交錯する。
そんな中、まどかが言う。「一番の失敗は転んだことじゃない」。だが、真琴にはその意味が分らない。そんな真琴を見かねた浅野は、服飾デザイナーでもある経験から、デザイナーがどんな思いで1枚の服を仕上げるか熱っぽく語る。その言葉に、真琴はようやく自分の本当の過ちを知る。ショーでの真琴は、学生が一着に込めた思いを無視し、自分をキレイに見せることばかり考えていたのだ。そんな真琴に、まどかはモデルの大切な心得を伝える。
「モデルは永遠の二番手、生きたマネキンたれ」。
真琴はモデルの仕事が何たるかを実感。思いを新たに、クビを賭けてバイヤー相手の展示会に挑む。
デザイナーにとって展示会は、服の売れ行きを左右する大きなイベント。それを頭に叩き込んだ真琴は、ショーでの失敗を糧に、デザイナーの牧(椿姫彩菜)が服に込めた思いを一つずつ表現していく。
結果は大成功。牧のブランド『キューブ』には多くのバイヤーが集まり、リカ(仲間リサ)、レイ(AKEMI)、タカコ(杉岡愛子)との間にあったわだかまりも溶けていく。さらに、牧から『キューブ』の専属モデルにしたいとオファーされ、真琴は人生で一番の美酒に酔う。同じころ、敦司はやりきれない孤独を感じ、そんな敦司に付け入ろうと紗良が企んでいるとも知らずに…。
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