鮎川若葉(新垣結衣)は、山田草太(錦戸 亮)にフラれたショックを振り切るかのように、新堂響一(平山浩行)との結婚に向かってまい進する。桜川日向(谷 花音)は、本当にこれでいいのかと念押しするが、若葉は告白してフラれたのだから清々しい気持ちで式に臨めると笑顔を見せた。
草太は、汐田そよ子(蓮佛美沙子)と付き合うことになったと林佐間男(荒川良々)、西野健太郎(鈴木亮平)、チャボ(鶏井宏)らに報告。それを聞いたビー太郎(高木星来)も、草太が決めたことならと納得する。
そんな折、法律事務所に若葉を訪ねてリリカ(浅見れいな)がやってくる。リリカは、ビー太郎を自分の手で育てたくなり、親権取得の代理交渉を若葉に頼むために再帰国したという。リリカがビー太郎の親権を主張し、その交渉を若葉がやると聞いた草太はショックを受ける。しかし、ビー太郎にとって誰といるのが本当の幸せなのか、と冷静に考え始め、ビー太郎の本心を探るべくリリカとビー太郎が一日一緒に過ごすことを許可した。そこに同行した若葉は、母との時間を笑顔で満喫するビー太郎を複雑な思いで見る。
数日後、法律事務所では、九条実夏(青山倫子)が慌てた様子で桜川昇子(薬師丸ひろ子)を探していた。モーリス佐古田(佐藤二朗)曰く、事務所の大手クライアントのCEOが最近の事務所の方針を問題視し、所長の交代を要求しているのだという。それを聞いた若葉は響一に詰め寄るが、響一は自分が所長になったほうが有益だと平然と答える。
若葉は昇子を見つけ声をかけるが、昇子は酒を飲んでいたようで様子がおかしい。若葉が聞くと、昇子は元夫と日向の親権争いをしていてそれには勝ったが、家庭裁判所の調停で、月に一度、日向を父親に面会させることが決まったと明かした。自分には元夫でも日向には父親であるのに、自分のエゴで面会させずに来たことに対する複雑な思いが、昇子の中に去来しているようだった。
一方、草太は若葉立会いのもと、ビー太郎とふたりの時間を作りリリカのことを説明した。楽しい時間を過ごしていたのに、急に草太かリリカを選べと言われたビー太郎は困惑し、選ぶことなんてできないと泣いた。その後も気持ちが揺れるビー太郎に、草太はついに「お前がいると邪魔なんだ」と言い放った。草太の本心がわかるビー太郎は、リリカと暮らすことを決断した。
その後、若葉は泣き疲れて眠るビー太郎を背負い、草太と帰り道を歩いていた。他愛もない話をしながら歩くそんな時間が、若葉には幸せだった。しかし、草太の家に着くと、そよ子が待っていた。若葉は、慌ててその場を立ち去ったが、激しく動揺し途中で座り込んでしまう。
草太とそよ子の間にも気まずい空気が流れたが、そよ子は思い切って草太にプロポーズする。戸惑いつつもそよ子の気持ちが嬉しい草太は、うなずいた。
後日、法律事務所にいた昇子を若葉が呼び止めた。若葉は、響一が所長の椅子を奪おうとしているので、これから行われるクライアントの契約委託に関する会議の前に、CEOに事情を説明するよう昇子に進言した。そんなとき、日向とビー太郎が駆け落ちした、と昇子の携帯に園長(竹内 力)から連絡が入った。それを聞いた昇子は、保育園へと駆け出した。日向とビー太郎の行き先は、うらら(皆藤愛子)の情報などから、日向が最後に両親と行った海岸だと推測された。連絡を受けて駆けつけた草太とともに、昇子と若葉は海岸へと急ぐ。
その頃、昇子の所長退任などについて話し合われる会議が始まっていた。
ビー太郎を海に誘ったのは日向だった。日向は、昇子の気持ちを理解していたが、父親に会うとケンカをするのが嫌で、家族の仲がよかった頃に来た海を見たいと思ったのだ。日向とビー太郎を見つけた昇子と草太は、ふたりに駆け寄り抱きしめた。そこでビー太郎は、日向に改めてプロポーズ。今度は日向もそれに答え、ふたりは結婚を誓い指きりをした。
その日の夜、草太は若葉に電話をかけ、フランスに本格的な料理修行に行く決心をしたと報告。若葉は衝撃を受けながらもそれを正しい選択だと言い、自分もマンハッタンの鷹を目指すと強がって答えた。その後、草太はそよ子を呼び出すと自分と一緒にフランスに行かないか、と誘う。嬉しいそよ子は「はい。どこへでも」と答えた。草太はそんなそよ子を抱きしめた。
同じ頃、草太の決断を聞き泣いていた若葉のところへ響一がやってきた。なぜだか涙が止まらないと涙を流す若葉を見て、事情を察した響一は若葉を抱きしめ、自分が全部受け止めるからと言った。しかし、若葉の涙は止まらずに…。
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