鮎川若葉(新垣結衣)は、山田草太(錦戸亮)を励ました後、自分と新堂響一(平山浩行)の婚約パーティが催されたレストランに駆けつけたが、会はすでにお開きとなっていた。しかし、そこには桜川昇子(薬師丸ひろ子)がいて、若葉に本気で響一と結婚するつもりなのかと尋ねた。若葉は迷いを見せながらも、自分の気持ちは変わらないと答える。
事務所に戻った若葉は、響一や汐田そよ子(蓮佛美沙子)、モーリス佐古田(佐藤二朗)、九条実夏(青山倫子)らにパーティの件を謝罪。しかし、欠席した理由を病人を介抱していたから、とウソをついてしまう。
そんな折、響一から、結納のために若葉の父親に上京してもらってほしいと頼まれる。金にだらしがなく貧しい父親を響一の両親に引き合わせたくない若葉は、父親に電報を打ち、上京を断るようにと指示。ところが数日後、若葉の父・久男(神戸 浩)が突然、法律事務所にやってきた。驚愕した若葉は、響一に見つからないよう久男に自分のアパートで待つように言う。
その後、保育園に桜川日向(谷 花音)を迎えにいった若葉は、そこで父親の上京のことを話した。結納と聞いた草太はなんとか冷静を保つが、ビー太郎(高木星来)が草太にそれでいいのかと聞く。すると日向も、迷いはないのかと若葉に尋ねるが、若葉は自分に迷いはないと断言。
そんな中、輪番当番だが仕事が入った若葉は、久男に子どもたちを任せて事務所へ戻る。子どもたちは、すぐに久男に打ち解けてしまった。
同じ頃、自宅へ戻った響一に母親(奈美悦子)が、若葉の父親に問題があると意味深な顔を見せた。
仕事を済ませアパートに戻った若葉は、久男と子どもたちが「ル・佐藤」に行ったことを知り家を出た。するとそこに、幼少の頃から若葉の家に来ていた借金取りの鷲津(小沢仁志)がいた。
「ル・佐藤」にやってきた若葉は、久男を見つけると金銭の借用書を突き付けた。久男は仲間から頼まれ、また保証人になっていたのだ。しかも返済の肩代わりをしたのが、若葉を調査しそのことを知った響一の母親だったという。若葉は怒りを爆発させる。
そして結納の日、正装の若葉と久男は、響一とその両親と対面。若葉は畳に頭をついて、肩代わりの件を謝罪、金は必ず自分が返すと言った。それを聞いた響一の母親は、そういう若葉こそが新堂家にふさわしい、と微笑んだ。しかし、頭を下げ続ける若葉を見て、久男も懸命に謝罪をした。
その後、帰郷することになった久男はあいさつをしに「ル・佐藤」へやってきた。そして、草太に一冊のボロボロの通帳と印鑑を託した。それは若葉が生まれたときから、貯めていた貯金だった。草太はそれをアパートにいる若葉に渡すが、毎年2705円という半端な額で24年間、合計6万6558円という積み立てに若葉は戸惑う。
草太が帰った後、また鷲津がやってきた。若葉の顔を見に来たという鷲津は、若葉が持っていた通帳を指差すと「親父さんの唯一の貯金」だと言った。若葉は、二度と自分の前に現れないことを条件とし、通帳を渡してしまう。
その頃、「ル・佐藤」にいた佐間男が、カバンの中に若葉の母子手帳を見つけた。前日、久男とぶつかって荷物が散乱した際に、入ってしまったらしい。それを見た草太は、そこに若葉の出生時の体重が2705gと書かれていることに気づく。そして、若葉に電話すると、そのことを説明。それを聞いた若葉は、鷲津の事務所に駆けつけると通帳を返してくれと頼む。久男の思いを知る鷲津は返してやった。
一方、久男は友人のトラックに乗り帰郷するところだった。なんとかそこに間に合った草太は、走り去るトラックに頭を下げた。その頃若葉は、歩道橋の上でトラックを見送り、途方に暮れていた。
すると、そこへ草太がやってきて、母子手帳を若葉に手渡す。そして、手帳はお父さんのお守りで、通帳は若葉のお守りですね、と言った。その言葉に涙があふれた若葉は、後ろを向いた草太の背中に頭をつけて「今だけこうさせてください」と頼んだ。そんな若葉の手を、草太は勇気を出してそっと握った。その頬には、一筋の涙がこぼれ…。
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