同僚が帰ったあとの署内で、医師からの診断書を確認する瀧河信次郎(桐谷健太)。その診断書には、視野狭窄の症状があり、今後も進行していく可能性があることが書かれていて…。
3カ月で10件発生している連続宝石強盗事件を捜査することになった捜査班。被害総額は15億円にのぼり警備員も2人殺されている事件で、容疑者はすでにアジア各国で活動している国際窃盗団"月盗団"に絞られていた。しかし、最近の犯行は手口こそ同じであれ、対象が繁華街の高級店から商店街の小さな店になるなど違う点が多いため別グループの可能性もあり、捜査班が稼働することになったのだ。
現場に残された男性と思われる靴跡から、防犯のために周りをフェンス等で囲った日本で唯一の城塞都市・聖山タウンにしか輸入されていないタイルに使われている粒子が検出された。聖山タウンは外部の人間を拒絶するため、桜木泉(上戸彩)と瀧河が新婚夫婦に扮してタウンに潜入捜査を始める。
泉と瀧河から送られてくる映像から住民たちの顔写真や車のナンバーを収集し、照合したところ、事件があった金曜の夜にゲートの外に出ていたのは13人だった。その中の男性9人に重点を置いて捜査が始まる。
やがて9人の中の1人・深星秋信(鈴木一真)を追跡していた白石晋太郎(中原丈雄)が、秋信の昼食が毎日質素過ぎることに疑問を抱く。連絡を受けた泉は深星家の調査をするため妻の怜奈(野波麻帆)に接近。秋信が毎週金曜日夜に近所の友人・大熊哲也とゴルフの練習に行っているという情報をつかんだ。さらに怜奈の目の盗み、秋信の靴底を写真を撮り分析班に送信する。
捜査の結果、秋信の会社は業績が落ち込んでいて給料が減っていることが判明。また、ゴルフの練習場にも行っておらず、靴跡も現場に残されたものと一致したため、秋信と哲也に重点をおいた捜査に切り替えることになった。
秋信が街中で破って捨てたメモを復元させたところ、ここ2カ月分の金曜日の日付と数字が並んでいた。日付には翌日の金曜日の日付もあった。
金曜の夜、出かけていく秋信と哲也を追跡する瀧河ら捜査班。2人の車はある工場で停まり、2人は工場に入っていった。月盗団のアジトの可能性もあり、しばらく外で待機したのちに中の様子をうかがうと、そこには工場で働く秋信と哲也の姿が。工場に確認したところ、秋信と哲也は毎週金曜日の夜にアルバイトをしていて、事件発生日も工場にいたことが判明した。さらに同じ夜、別の店でやはり同じ手口で強盗があり、2人が犯人ではなかったことに愕然とする瀧河たち捜査班。
これまで収集した情報を改めて整理し直し、ある可能性を感じた泉は分析班に再び分析を依頼。靴跡から足の圧力を計算した結果、サイズの合っていない人間がはいていたことがわかった。また、哲也の妻で怜奈と仲良しの夏美(西山繭子)を付けていた白石が、夏美が強盗にあった宝石店店主と会っていると報告がある。
夏美が盗んだ宝石を持っていたため現行犯逮捕され、高峰涼子(山口紗弥加)と深沢ユウキ(丸山智己)が怜奈を逮捕に聖山タウンにやってきた。怜奈は苦しい生活を助けようとFXに手を出し、逆に莫大な借金を抱えてしまった。その際、宝石店店主から保険金目当ての強盗を持ちかけられてやったと自供し、逮捕された。
とある部屋では、パソコン上にあった「月盗団・連続強盗事件」と書かれたファイルをゴミ箱に捨てる何者かがいた…。
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