遠野教場(=クラス)の訓練生たちが使用している談話室で、アイドルの写真集が見つかった。「このような不謹慎極まりないものを隠し持っていたとは許しがたい事実」と、息巻く初任教養部長・簑島佐和子(真矢みき)。そこまで騒ぎ立てるほどのことでない、と遠野一行(佐藤浩市)は思いながらも教室へ。
写真集を掲げながら、咄嗟に浮かべた訓練生たちの表情をチェックし、持ち主を一瞬にして見抜く。その洞察力に舌を巻く訓練生たち。やり取りの中で、遠野は犯罪を認定するためには物的証拠が不可欠だと説き、訓練生たちに鑑識の重要性を再認識させた上で、鑑識の初歩を身につけさせるため指紋採取の実技を行うことに。
グラスを用意し、訓練生のひとり・関根尚光(南圭介)に指紋を付けさせようとする遠野。ところが突然、尚光が腹痛を訴えて教室を飛び出した! 心配になった宮田英二(三浦春馬)が慌てて追いかけると、尚光はひた隠しにしてきた過去について語り出し・・・。
一方、犯罪者・安西雄哉(ARATA)と逃避行中の遠野の妻・奈津美(斉藤由貴)は体調を崩し、入院していた。その病院に忍び寄る刑事たちの影・・・。時を同じくして、警視庁捜査一課長・杉崎孝夫(六角精児)は警視庁警察学校に電話をかけてきた。応対した佐和子に遠野の所在を確かめるやいなや、どういうわけか「電話があったことを知らせなくていい」と言い残し、即座に受話器を置く杉崎。その一件を聞いた遠野に不穏な予感が押し寄せ・・・。
その矢先、警視庁警察学校でまたしても騒動が勃発する。遠野教場のジャージを着た男子学生が非常階段を使い、女子寮に忍び込もうとしたのだ! 警視庁警察学校において、男女交際は固く禁じられている。ましてや女子寮に侵入しようなど言語道断。遠野教場の助教・白石大地(波岡一喜)は犯人を特定しようとするが、唯一の手掛かりは犯人が逃げる途中に落としたタオルのみ・・・。
そんななか、訓練生から容疑者として英二と尚光の名が挙がる! しかし、英二は女子寮に行ったことは認めながらも、非常階段には上っていないと主張。自らの冤罪を晴らすため、唯一の物証であるタオルの指紋を調べさせてほしいと申し出る。遠野は首を縦に振った。
「ただし、やるからには絶対に途中で投げ出すな。最後まで徹底してやれ」
基礎もできていない訓練生に鑑識の真似ごとをさせるなんて無茶だ・・・――"警察学校の教官"にあるまじき遠野の言動に、とうとう白石までもが意義を唱える。一方で英二と尚光は必死にタオルを調べ始めるが・・・!?
陽はまた昇る TOPへ
各話視聴率へ
2011年夏ドラマ(7-9月)TOPへ
タグ:陽はまた昇る