静岡で30代の男が巡回中の警察官から拳銃を奪い、逃走するという事件が発生した。朝一番にそのニュースを耳にした警視庁警察学校の教官・遠野一行(佐藤浩市)は、動揺のあまり動きを止めた。妻・奈津美(斉藤由貴)、そして彼女と逃避行している犯罪者・安西雄哉(ARATA)は両者とも静岡出身。まさか、30代の男とは安西では…? 遠野は胸のざわつきを抑え切れずにいた。
その日は奇しくも、遠野教場(=クラス)の拳銃貸与式だった。
「君たちは今日から、人を傷つける武器を持つ。そのことから目を逸らすな」
鬼教官・遠野の厳しい言葉とともに、拳銃を受け取った訓練生たちは緊張感を抱きながら、初の射撃訓練へと挑む。そんななか、冷静に銃を放つ、大学時代に射撃部だった湯原周太(池松壮亮)。予想を遥かに超える発砲の衝撃と反動に、思わず体をすくませながらも、何とか訓練を続行する宮田英二(三浦春馬)たち。
ところが、訓練生のひとり・上野哲也(北村友彦)だけは恐怖のあまり、拳銃を構えることさえできなかった…。その情けない現状を知った初任教養部長・簑島佐和子(真矢みき)は、遠野に「次回も同じ結果なら、辞職を勧めなさい」と言い放つ。遠野ですら早すぎると感じる佐和子の結論。しかし、その結論は佐和子が密かに抱える"ある過去"が導き出したものだった…。
そのころ、英二は周太に拳銃の扱い方のコツを教えてほしい、と頭を下げていた。ところが、周太はむげもなく断る。その態度に、英二は苛立ちを抑えることができず…。
そんななか、遠野教場の射撃訓練の後に、銃弾の薬きょうがひとつ消えたことが発覚! 拳銃と銃弾、薬きょうを許可なく持ち出すことは固く禁じられている。見つからなければ、大問題になることは必至だ。遠野は教場の訓練生たちに薬きょうを探させるが、一向に見つかる気配はない。しかし、薬きょうがなくなった以上、誰かが持ち帰ったとしか考えられない。犯人はこの中にいる――。
「いい機会だ。訓練の一環として、お互いを捜査しなさい。」
訓練生たちは言葉を失う。またもや有り得ない遠野の授業が始まった。すると、普段は冷静な湯原周太が突然…!?
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