深見洋貴(瑛太)は、遠山(三崎)双葉(満島ひかり)と彼女の家族が事件当時に住んでいた家の跡地で果物を見つける。それは、東京で2人が雨宮健二=三崎文哉(風間俊介)見た時に、彼が残していった果物と同じ。洋貴は文哉がつい最近ここに訪れたことを確信するが、双葉は否定的だった。
洋貴と双葉が釣り船屋に行くと、野本(深見)響子(大竹しのぶ)が来ていた。響子の様子がおかしい。響子は、双葉が遠山家の娘だと知っていた。興信所で教えられた住所をたどって、遠山家を訪ねていたのだ。双葉が帰ると、響子は事件当時の遠山家の様子を洋貴に話す。
双葉は深見家の人々と会っている事を、家族に明かす。父の三崎駿輔(時任三郎)、母の遠山(三崎)隆美(風吹ジュン)は過敏な反応を示した。妹の遠山(三崎)灯里(福田麻由子)が嫌がらせを警察に訴えようと言うのを、自分たちは加害者家族なのだと双葉が止める。すると、隆美が生まれる前の灯里に事件は関係ないとかばう。隆美の言い方に引っかかりながらも、双葉は深見家への謝罪を促すのだが、駿輔たちは取り合おうとしない。
出かけようとした駿輔は、双葉が拾った果物を見つけて日向夏だと教える。双葉は東京で文哉を見た事を駿輔に話した。駿輔も数年前に文哉と会ったと言う。そして、駿輔は双葉たち家族を守るために文哉を捨てたと打ち明ける。双葉は、駿輔の気持ちが理解できない。
ショックを受けた双葉は、洋貴のもとへ。水面に浮かんだボートの上で、洋貴と双葉は2人だけの空間に浸る。
しかし、このままでいられるはずはなかった。亜季が殺された事実は、厳然と2人の間に横たわっている。現実に引き戻された双葉は、駿輔に文哉が残した果実が日向夏だと教えられたことを話す。もしや、文哉の居場所を駿輔が知っているのではと疑う洋貴だが、双葉は首を振った。洋貴が遠山家の近くまで双葉を送って別れると、駿輔の車が来る。洋貴が後をつけると、駿輔は遠山家があった空地へ。洋貴は駿輔に声をかけた。
洋貴と駿輔は喫茶店へ。必死に謝罪の言葉を探す駿輔。だが、洋貴が欲しかったのは謝罪ではなかった。知りたかったのは、なぜ亜季が殺されなければならなかったのか? そして、なぜ文哉が? しかし、駿輔には答えることが出来ない。と、事件を知る主婦が2人に声をかけてくる。駿輔を責め、ののしる主婦。土下座をする駿輔だが、洋貴は困惑するだけ。
店を出ると、洋貴は文哉を殺しても良いかと駿輔につきつける。黙ったままの駿輔に、洋貴は自分の父を尊敬していると話す。また、双葉も文哉も自分が“お父さん子”だと言っていたと教えて去って行った。
釣り船屋に洋貴が戻ると連絡が途絶えたことを心配した藤村五月(倉科カナ)が来ていた。医療少年院時代に文哉を担当した看護師に会いに行くと言う洋貴に、五月はアポイントを取った方が良いとアドバイス。早速、電話をして尋ねるのだが、その看護師は文哉が退院したあと行方不明になっていた。
洋貴との出会いや、双葉の思いから駿輔の気持ちは変わった。駿輔は家族たちを前に、文哉を探し出して連れ帰ると言い出す。双葉はもちろん、灯里も駿輔の決意に同意を示すのだが隆美は動揺してしまう。大反対する隆美は、うっかり文哉は自分が産んだ子供ではないと明かしてしまった。私は? そんな双葉の疑問に泣き崩れる隆美。平静を装う双葉だったが、家を飛び出してしまった。
その頃、文哉は自分の過去を知る臼井紗歩(安藤サクラ)を果樹園から連れ出していた。文哉の運転するトラックの荷台には、大きなシャベルが積まれていて…。
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