友野(矢柴俊博)の死亡推定時刻の3時間後に、友野の名でパソコンに作業記録があったことから、田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は、死亡推定時刻が誤って鑑定されたのではないかと考える。
翌日、白鳥は笹井(小西真奈美)の言葉をヒントに、友野の死因をガス中毒と推理。ガス中毒はAiの画像では診断できず、島津(安田顕)が見逃した可能性が高いのだ。
MRI室で液体ガスを発見した白鳥は、友野が低温のガスで体を冷やされたため、実際より早い死亡推定時刻が導き出されたとにらむ。田口はMRI室に置かれていたアクリル製の棺に着目。何者かが友野に棺を被せ、ガスを注入して窒息死させたと推理する。
白鳥はMRI室の設備をよく知る人物、島津を追及。しかし島津は即座に否定した。縦型MRIのエンジニア友野が死んだことで一番困っているのは自分で、殺す動機がないというのだ。
次に田口と白鳥が目を向けたのは笹井。しかし、笹井は友野が殺された夜、すでに帰宅して院内にはいなかったと関与を否定した。
一方、Aiがガス中毒を見破れないという事実は警察庁の斑鳩(高橋克典)や北山(尾美としのり)の耳にも届いていた。20年前、DNA鑑定のミスで冤罪事件を引き起こしていた北山は、当時のDNA鑑定と同じく、Aiという未熟な技術に世間がとびつく危険性を宇佐見(福士誠治)に語る。
その後、島津が友野のCT画像から首を絞められた痕跡を発見。アクリル棺から友野の指紋も見つかり、殺人事件の可能性は濃厚に。
しかし、一旦事件性なしと判断された件を警察が再び捜査することは難しい、と玉村刑事。八方塞がりの状況の中、白鳥は自らの手で犯人を捕まえて自供を引き出すと誓う。
そんな中、解剖助手・須賀(市川知宏)の告白が予想外の展開を生む。友野が死んだ夜、笹井が見知らぬ男と院内で会っていたというのだ。笹井は田口らに嘘をついていた…。
そのとき、20年前の冤罪事件を報じるテレビニュースを目にした須賀が、報道陣に追及される斑鳩(高橋克典)の姿を見てハッとなる。須賀が目撃した男は斑鳩だったのだ。
白鳥は、斑鳩と何をしていたのかと笹井を追及するが、笹井はこれに答えず…?
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