2011年07月14日

それでも、生きてゆく 第3話

「お母さんだから…」

祭りの夜、深見洋貴(瑛太)と遠山(三崎)双葉(満島ひかり)は、野本(深見)響子(大竹しのぶ)、日垣由佳(村川絵梨)と出くわしてしまう。ずぶぬれの双葉を心配して響子は自分のカーディガンを貸す。洋貴は双葉に響子を母だと紹介。しかし、響子の動揺を恐れた洋貴は、双葉が何者かは言わなかった。

再び2人になると、洋貴は響子が自分を許していないと双葉に話す。そんな洋貴に、双葉は自分の家族が嫌がらせを受けていると打ち明けた。知り合うまでは洋貴を疑っていたという双葉。洋貴には、嫌な予感が走る。
遠山家は引っ越したのだが、嫌がらせが終わる気配はない。そんな時、バイトの面接帰りに双葉は響子と会い、ボウリングに誘われる。

その頃、洋貴は日垣耕平(田中圭)から、響子が双葉たち家族に嫌がらせを続けていることを教えられる。なぜ止めなかったのかと責める洋貴に、耕平はそれが娘を殺された響子の生き甲斐だと答えた。
耕平が帰った後、双葉と響子が来た。仲良さそうな2人に唖然とする洋貴。洋貴は双葉を店の外に連れ出し、響子が行っている事を伝えて帰らせる。そして、洋貴は響子におかしな行動は止めるように言う。しかし、響子はやめるわけない、自分は亜季(信太真妃)を失った時に死んだと言い放って出て行った。

帰るに帰れず、佇んでいた双葉は店から出て来た響子に見つからないよう隠れようとして転んで膝を怪我してしまう。バスを待つベンチで響子は双葉の傷を診る。そして、自然に亜季の話に。響子は事件の日、膝が出るスカートを亜季に穿かせたことを後悔していた。激しく動揺したままバスに乗った響子の姿から、双葉はあることに思い当たる。

釣り船屋に戻った双葉は、洋貴に響子が抱えているだろう恐怖を話す。双葉が気づいた響子の恐怖とは、亜季が亡くなる前に三崎文哉(風間俊介)に何かをされなかったかということ。事件当時、響子は警察や弁護士に怖くて聞けなかったのだ。双葉に促された洋貴は、東京の弁護士事務所に行く。双葉もついてきていた。だが、当時事件を担当した弁護士は引退していた。何の成果も得られず帰ろうとする洋貴たちは、藤村五月(倉科カナ)に呼び止められる。洋貴と同じ被害者家族だという五月は、力になりたいと言うのだ。

翌日、洋貴は五月が見つけてくれた亜季の検死調書を持って響子を訪ねる。取り合おうとしない響子に、洋貴は調書を読んで聞かせた。調書から亜季が死ぬ前に文哉から何もされていないと知った響子は涙を流しながら洋貴に礼を言う。洋貴は亜季を一人にしてしまったことを改めて響子に詫びる。しかし、響子は洋貴のせいだなどと思ってはいなかった。亜季の死をもう一度確かめた洋貴と響子は、母子の間に横たわっていたわだかまりを薄めることに…。

洋貴は双葉に響子とのことを報告。そして、今度は洋貴が双葉の悩みに付き合う。双葉は、事件当時の家を訪ねることが出来なかったのだ。2人は、事件当時の遠山家に行くのだが、そこはすでに空き地になっていた。洋貴はそこに、果実を発見する。それは、葬儀の時に逃げた文哉が落としたものと同じだった。

その頃、文哉の働く果樹園に新たに女性がやって来た。臼井紗歩(安藤サクラ)という女性は、2人きりになると文哉に呼びかけてくる。現在、名乗っている雨宮健二ではなく「三崎文哉さん」と過去のフルネームで…。


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