東城医大のMRI室で、新型MRIのエンジニア・友野(矢柴俊博)が遺体となって見つかった。やって来た検視官は事件性のない心不全と診断。田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は、殺人の可能性があるから司法解剖してくれと主張するが却下されてしまう。そんな中、島津(安田顕)がAiを提案。CTで遺体を全身撮影するが不審な点は見つからない。白鳥はさらに承諾解剖を進めるが、友野の母から「遺体を傷つけたくない」と断られてしまう。
数日後、斑鳩(高橋克典)のもとに白鳥が現れた。「法治国家では遺族は部外者であり、殺人事件の犯人情報を遺族に開示する必要はない」と話す斑鳩に対し、「警察には情報を隠匿する権利があるのか?」と噛みつく白鳥。すると斑鳩は「権利ではなく、義務です」と不敵に言い放つ。一方、田口は友野の葬儀に参列していた。宇佐見(福士誠治)と共に見守る中、遺体は死因不明のまま火葬されてしまう。
同じ頃、島津のもとにAiセンター初の症例となる遺体が届いた。自宅の浴槽で溺死していたという遺体は、78歳の女性・谷口静枝(関えつ子)。
市子(あめくみちこ)ら娘たちは、数日前まで通学路の誘導員を務めるほど元気だった静枝が、急に風呂で溺れるなど考えられないと主張し、事件性があると考えていた。
島津は静枝の脳に硬膜下血腫を発見。頭を軽くぶつけた際に起こる出血がやがて血腫となり、痴呆を引き起こす高齢者特有の症例と診断し、事件性はないと断言する。しかし三日前まで痴呆症状などなかった、と納得せず食い下がる市子に白鳥は解剖を勧める。
遺体を解剖した笹井(小西真奈美)は、腕と脇腹に痣を発見。さらに、血腫は亡くなる前日にできた急性のもので、何者かに暴力を受けた疑いもあることを明らかにする。島津のAiは、事件性にかかわるこの重要な異変を見つけられなかったのだ。
その夜、斑鳩に会い、このことを密告する笹井…。
田口と白鳥は静枝の真の死因を探り、事件だったことを突き止める。しかしその頃、新聞にはAiセンターの失敗が報じられた記事が。島津の誤診を斑鳩がリークしたのだ。
今回と同じように、友野の一件でもAiで重要な見逃しをしたのではないか?夜、MRI室を調べていた白鳥は、パソコンのログイン記録に不審な点を見つける。友野の死亡推定時刻の3時間後、死んでいたはずの友野の名前で何者かがログインしていたのだ…!
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