半年間で立て続けに起こっている企業の不祥事による死亡事故を調べていた桜木泉(上戸彩)ら特殊犯罪捜査班。実行犯とにらんだ日高信之(和田聰宏)と企業に改善を訴える市民団体の代表・朝倉千佳子(戸田菜穂)がつながっているとわかり、主犯が千佳子である可能性がでてきた。
白石晋太郎(中原丈雄)と磯村亮平(小林高鹿)は架空の市民団体を名乗り、協力依頼と称して千佳子の市民団体事務所に行く。隙を見つけ、集音器付き小型カメラを事務所に仕掛ける白石。
一方、もう1人の実行犯の可能性がある飯野正也(田中幸太朗)の同棲相手である藤井香織(前田亜季)と身分を隠して仲良くなっていた泉は、香織が純粋に飯野を信じていると知り胸を締め付けられながらも情報を聞き出そうとする。
そ
んな中、倉田工(杉本哲太)が一連の死亡事故が殺人である証拠を発見した。犯人は企業の信用を失わせ株価を操ることで莫大な金儲けをしていたのだ。その犯罪に使われていた口座は、飯野が介護を通して知り合った老人から盗んだ情報で作られていた。企業の不祥事のタイミングなどを考えると、千佳子が絡んでいると考えて間違いはないと、ますます疑いを深める捜査班。
白石は仲良くなった市民団体参加者の1人から、千佳子には"沢田"という近しい存在がいると情報を得た。調べてみると、沢田知己(平岳大)は団体の共同設立者で、ずいぶん前に団体を離れて海外で活動を行っていたことがわかった。半年前に帰国して以降、部下の日高を通して千佳子と連絡をとっていたという。主犯が沢田である可能性が浮上し、捜査も大きく動き出す。
泉は、偶然を装い飯野とデート中の香織の前に現れ、隙を見て飯野のパソコンから犯罪に使われていたと思われるメールデータをコピー。それにより、事故被害者となっていたのは自殺志願者であることがわかった。
一方、長嶋秀夫(北大路欣也)と高峰涼子(山口紗弥加)は千佳子の元へ向かい、沢田が犯罪を行っていること、その犯罪に市民団体の活動情報が使われていることを話した。元恋人である沢田の行動にショックを受けつつも捜査協力にうなずく千佳子。
すると、日高を追跡していた捜査員から行動が怪しいとの報告が入る。次の犠牲者が出るかもしれないと慌てて動き出す捜査員たち。長嶋と高峰は千佳子に沢田に連絡をとらせ、1時間後に会う約束をとりつけた。
1時間後、待ち合わせ場所に来た千佳子。周りを捜査員で固めるが遠目で千佳子の様子がおかしいことに気付いた沢田は立ち去ってしまう。千佳子にかかってきた沢田の電話で、捜査がバレたことを察し、捜査員が慌てて周囲を探すも結局沢田を見つけることはできなかった。その後、分析班の音声解析と瀧河信次郎(桐谷健太)の分析で、沢田のアジトと思われる場所を特定することができた。
白石たちは新たな被害者となる予定の人物と日高を確保、さらに日高の事務所にも捜査員が一斉に突入。向かいのビルのアジトでそれを目撃した沢田は慌てて飛び出すも、そこで捜査員に囲まれる。
沢田の確保を離れた場所で見ていた泉と瀧河だが、刑期を終えて再犯を犯すことを考慮して、顔を見られないようにとの瀧河の指示で泉もその場を離れる。また、香織のアパートにも警察がやってきた。目の前で逮捕される飯野に愕然とする香織。
後日、携帯にかかってきた香織からの着信に出られない自分に苦しむ泉。こんなにつらい捜査は初めてだと話す泉に、長嶋はこういう捜査でしか立ち向かえない犯罪者がいて、自分たちが立ち止まった先には悲劇が起こると話した。泉は、何かを振り切るように香織からの着信履歴を削除し、携帯電話を閉じた。同じ頃、家に電話をしていた瀧河は3か月後に刑事をやめることを長嶋に話したと報告していた。
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