深見洋貴(瑛太)は三崎文哉(風間俊介)を見つけるのだが、遠山双葉(満島ひかり)が「逃げて」と声を上げたため見失ってしまう。その時、洋貴はナイフを握っていた。双葉は洋貴に文哉の妹だと明かす。洋貴はなぜ今まで文哉の居場所を探さなかったのかと問うが、双葉には答えられない。放っておいたら、さらに犠牲者が出るという洋貴を双葉は否定。敵だと宣言して立ち去ろうとする洋貴は、双葉から連絡先を書いたメモを渡されるが受け取らなかった。
双葉の家族は嫌がらせから逃れるため、またしても引っ越す。引っ越し先に着いた途端、警官が来た。付近で小学生の女の子が行方不明になっていたのだ。双葉に、洋貴から言われた言葉がよみがえる。
父、深見達彦(江本明)の葬儀を終えた洋貴は、日垣耕平(田中圭)が養子に入った日垣家に誘われる。そこでは、母の野本響子(大竹しのぶ)も暮らしていた。洋貴は耕平から文哉と会ったことは話すなと口止めされたのだが、つい話そうとしてしまう。気まずい雰囲気から帰ろうとした洋貴は、車に乗るときに双葉から渡されたメモを見つける。
釣り船屋に双葉が来た。会話が途絶えそうになった時、双葉が新聞記事を見せる。それは、今行方不明になっている女の子の記事だった。防犯カメラに写っていた写真の雰囲気が文哉に似ていると言う双葉。もし、文哉の犯行なら…。洋貴と双葉は、三日月山の湖を目指す。
山に分け入る洋貴は双葉に、なぜ文哉が深見亜季(信太真妃)を殺したのかと尋ねる。答えることの出来ない双葉だが、文哉は優しかったと思い出を話し始めた。2人で猫を助けたこと、文哉が捕まった時のこと、そのせいで双葉が楽しみにしていた夏祭りが中止になったことを詫びる手紙が来たこと…兄を慕い続ける双葉の言葉は、妹を殺された洋貴の怒りに火をつけてしまう。耕平から、遠山の家族が事件後にクリスマスケーキを買っていたのを見たと教えられたことも起因していた。洋貴は妹と同じめに遭わせてやると、双葉を押し倒した。
だが、双葉は抵抗を辞める。加害者家族となってからは、死にたいとも生きたいとも思ったことはないと。そんな双葉から洋貴が離れる。すると、双葉がケーキは店に返したと言う。洋貴は、双葉を残してその場を去った。残された双葉に雨が降りかかる。
釣り船屋に戻った洋貴がテレビをつけると、行方不明だった少女が無事に保護されたと速報が入る。洋貴は双葉の携帯に電話するが応答はなかった。
その頃、遠山家では遠山灯里(福田麻由子)が、双葉が文哉に出したが宛先不明で戻ってきた手紙を見つけてしまう。手紙を読んだ三崎駿輔(時任三郎)と遠山隆美(風吹ジュン)は、未だに文哉の無実を信じ、家族一緒に暮らしたいと願う双葉の思いを知る。
雨の山中を彷徨う双葉は、湖のほとりに咲き誇るひなげしの花を見つけて号泣してしまう。そこに洋貴が来た。双葉は洋貴に犯人は文哉だと告げる。ひなげしの花は、死んだ猫の墓にたくさん植えたのだと…。謝る双葉を止める洋貴。しかし、双葉は文哉がまだ誰かを殺すかもしれないとまで言い始めた。双葉は文哉に首を絞められそうになったことを思い出したのだ。その時に、自分が死んでいれば亜季は殺されなかったかもしれないと…。
山を出た洋貴たちが街に行くと、ちょうど夏祭りが行われていた。2人が歩いていると、響子と会ってしまう。
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