TVドラマシリーズ
単発ドラマ版
名探偵コナン10周年特別企画のファイナルとして、読売テレビ制作・日本テレビ系列で、初の実写ドラマ版『名探偵コナン10周年記念ドラマスペシャル「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)〜」』が2006年10月2日の21:00 - 22:48に放送。新一がAPTX4869を飲まされる前のストーリーで、帝丹高校の修学旅行中に発生した事件に新一が挑む。ドラマのクライマックスはアニメ版第1話でのトロピカルランドを訪れるシーンだった。原作者の推薦により、工藤新一役には小栗旬がキャスティングされた。地上デジタル放送では16:9の画角でハイビジョン放送された。視聴率は13.4%。
2007年12月17日の21:00 - 22:48に第2弾として、『工藤新一の復活! 〜黒の組織との対決(コンフロンティション)〜』が放送された。コナンが新一の体に戻ったときのエピソードが描かれ、回想ではあるが、新一がAPTX4869を飲まされるシーンが描かれている。今作では目暮警部が西村雅彦から伊武雅刀に変更され、宮野志保や黒の組織のジンとウォッカ、コナンと灰原が初めて実写化された(ただし、コナンと灰原の声はアニメ版の担当声優である高山みなみと林原めぐみが吹き替えている)。視聴率は11.9%。
2011年4月15日の21:00 - 22:48にTVアニメ&劇場版15周年を記念して第3弾「工藤新一への挑戦状〜怪鳥伝説の謎〜」が放送された。工藤新一が江戸川コナンになる100日前のエピソードを描く完全オリジナルストーリーとなっている。今作ではメインキャストのうち、工藤新一は溝端淳平、毛利蘭は忽那汐里、鈴木園子は秋元才加に変更され、妃英理が実写ドラマ初登場となった。また、テレビアニメでおなじみのアイキャッチが初めて使われた作品でもある。視聴率は8.5%。
3作とも平良隆久により小説化された。ただし、ストーリーはドラマ版とはやや異なる。
キャスト
工藤新一 - 小栗旬(第1・2作)、溝端淳平(第3作)
毛利蘭 - 黒川智花(第1・2作)、忽那汐里(第3作)
鈴木園子 - 岩佐真悠子(第1・2作)、秋元才加(AKB48、第3作)
目暮警部 - 西村雅彦(第1作)、伊武雅刀(第2・3作)
毛利小五郎 - 陣内孝則
声優
江戸川コナン・ナレーション - 高山みなみ(第1・2作)
小嶋元太 - 高木渉(第1作)
吉田歩美 - 岩居由希子(第1作)
円谷光彦 - 大谷育江(第1作)
灰原哀 - 林原めぐみ(第2作)
各話ストーリー・ゲストキャスト
第1作
新一の学校では、3日間の修学旅行の計画が進んでいた。その前日、新一の元に1通の挑戦状が送られる。そこには、「修学旅行中、クラスメートの誰かを誘拐する。もし、守れなかったら『高校生探偵』の名前を返上してもらう。」と書かれていた。
そして当日、新一のクラスは遊覧船に乗って湖上クルージングをしていた。そんな中、激しい水音が響き、船上は大混乱になる。それと同時に園子の姿が消えていた。
北島慎吾(帝丹高校臨時教師) - ふかわりょう
西田麻衣(添乗員) - 水川あさみ
東邦夫(船長) - 松重豊
南田恭介(船員) - 西村和彦
沖野ヨーコ - ベッキー
レポーター - 川崎真央
多摩川刑事 - 伊武雅刀
怪盗キッド(映像のみ、爆弾が空で爆発したとき、上空で一瞬だけ飛行していた)
第2作
蘭とコナンと阿笠博士と灰原は、鈴木財閥の高級ホテルのオープニングセレモニーに招待された。だが、そこでミス・ジャパネスク受賞祝賀パーティーが行われる直前、ミス・ジャパネスクに輝いた寿かれんに脅迫状が届いた。
そんな中、コナンと灰原の身体に異常が起こった。パーティーで出されたケーキには、必要以上のアルコールの成分が含まれ、それが作用してコナンは工藤新一に、灰原は宮野志保に戻ったのだ。
その後、セレモニーの休憩時間中にかれんが行方不明となったが、本番3分前に無事に見つかり、かれんによるピアノリサイタルが無事に始まったかのように見えた。だが、彼女の姿は操り人形のように宙吊りになっていて彼女の胸にはナイフが突き刺さって糸が切れ、かれんはステージにたたきつけられた。
新一と灰原は必死に事件の捜査を始めるが、彼らの背後には黒の組織の影が迫っていた。
宮野志保(シェリー) - 香椎由宇
ジン - 佐々木蔵之介
ウォッカ - 岡田太郎
阿笠博士 - 田山涼成
江戸川コナン - 藤崎直(声:高山みなみ)
灰原哀 - 柴田杏花(声:林原めぐみ)
寿かれん(ミス・ジャパネスク) - 奈都紀
寿美々(かれんの姉兼マネージャー) - 西尾まり
天野翔一(舞台監督) - 川岡大次郎
三浦大吾(審査委員長) - 佐戸井けん太
安倍澄香(準ミス) - 大友みなみ
川田鏡美(準ミス) - 峰えりか
第3作
新一と蘭は、園子の誘いで山奥にある「十五夜村(じゅうごやむら)」にやってくる。
この村には、巨大な百舌鳥(もず)が村人を襲い、ハヤニエにしたという怪鳥伝説があるという。そんな中、怪鳥伝説になぞらえた殺人事件が発生する。
妃英理 - 大塚寧々
和倉勇海(外食チェーン「和倉」会長) - 草刈正雄
和倉洋一(和倉の長男) - 長谷川朝晴
和倉琴美(和倉の長女) - 渋谷飛鳥
和倉涼二(和倉の次男) - 榊原徹士(新選組リアン)
和倉美沙(和倉の次女) - 鈴木かすみ
小坂翔(大学院生) - 溜口佑太郎
土師一誠(十五夜村の駐在警官) - 山中崇
土師とみ(十五夜村の語り部) - 鷲尾真知子
主題歌
Dream「To you...」(rhythm zone、第3作)
スタッフ
原作:青山剛昌
脚本:渡邉睦月(第1・2作)、秦建日子(第3作)
音楽:大野克夫
チーフプロデューサー:田中壽一(第1・2作)、堀口良則(第3作)
プロデューサー:宮川晶・国本雅広(ケイファクトリー、第1・2作)、尼子大介(ytv、第3作)、梅田玲子(ザ・ワークス、第3作)
演出:岡本浩一、白川士(ザ・ワークス、第3作)
制作協力:ケイファクトリー(第1・2作)、ザ・ワークス(第3作)
制作:ytv
連続ドラマ版
『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』のタイトルで読売テレビ製作・日本テレビ系列の木曜ミステリーシアターにて、2011年7月7日から同年9月29日まで放送された。全13話。
キャストは単発第3作からの引き継ぎとなり、連続ドラマ版からは服部平次をはじめ、遠山和葉・高木渉・佐藤美和子が初登場する。またオリジナルストーリーだけでなく、ドラマでは初めて原作の実写化も放送された。
キャッチコピーは「真夜中のコナン、はじまる」。
ストーリーは、新一のファンを名乗る何者かによってホワイトルームに閉じ込められた新一・蘭・小五郎が、そこから抜け出すためのキーワードなどを入力する過程で過去の事件を回想する形式となっている。
深夜枠で放送されていることから、原作やアニメと比較してやや大人向けのストーリーとなっている。
キャスト
工藤新一 - 溝端淳平
毛利蘭 - 忽那汐里
妃英理 - 大塚寧々
鈴木園子 - 秋元才加(AKB48)
高木渉 - 土屋裕一
佐藤美和子 - 上野なつひ
服部平次 - 松坂桃李
遠山和葉 - 岡本玲
毛利小五郎 - 陣内孝則
スタッフ
原作:青山剛昌
企画:諏訪道彦(ytv)
脚本:秦建日子、及川真実、いさみたかお、福田弥生、林誠人、杉山嘉一、岸田伊織
脚本監修(- 第4話)・シリーズ構成(第5話 -):秦建日子
音楽:遠藤浩二
Special Thanks:大野克夫
チーフプロデューサー:堀口良則
プロデューサー:尼子大介(ytv)、梅田玲子・角田正子(ザ・ワークス)
演出:白川士・遠藤光貴・位部将人・渋谷英史(ザ・ワークス)
制作:小石川伸哉
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:読売テレビ
主題歌
yu-yu「君とずっと…」(rhythm zone)
各話あらすじ(2011.7.7 - 2011.9.29)全13話 平均視聴率 4.98%
第1話 2011年7月7日「コナンになる前の高校生探偵が、不倫殺人の謎を暴く!」
第2話 2011年7月14日「生放送で起きた密室殺人!超能力者の呪われた秘密を暴け」
第3話 2011年7月21日「密室法廷で起きた殺人事件!ホステス殺害トリックを暴け」
第4話 2011年7月28日「完全犯罪!結婚式で殺人予告、密室毒殺トリックの謎を暴け!」
第5話 2011年8月4日「記憶を消した女優の華麗なる殺人トリック避暑地での完全犯罪」
第6話 2011年8月11日「美女20人の華麗なる殺しのキス!殺人方程式に隠された殺意!」
第7話 2011年8月18日「血ぬられた骨肉の遺産相続殺人!誘拐トリックのナゾを暴け!」
第8話 2011年8月25日「女の意地、痴漢犯への復讐!監視カメラに秘めた殺人トリック」
第9話 2011年9月1日「服部平次と密室殺人見えない凶器のナゾ!東西探偵推理バトル」
第10話 2011年9月8日「200キロを瞬間移動した死体の謎!悪女の完全犯罪計画を暴け」
第11話 2011年9月15日「キスは殺しの理由、20年後の復讐殺人!完璧なアリバイの謎」
第12話 2011年9月22日「私が殺しました!3人の単独犯?偽装殺人の謎を暴け!」
最終話 2011年9月29日「蘭死す!真犯人が天才探偵へ最後の挑戦白い部屋の謎を暴け」
各話視聴率
番組公式サイト
(名探偵コナン - Wikipedia)