だが、殴られたというのにアザがなく、供述があいまいなことから、あやは志保が嘘をついているのでないかと直感する。しかし、彼女の心は閉ざされたままで真意をはかることができない。
被害者の周辺捜査をはじめるあやだったが、南条の顧問弁護士・大倉琢磨(平岳大)にトラブルなどないと一蹴されてしまう。
志保の部屋を捜索したところ、あやはタンスの奥から美しい桐の箱を見つける。中に入っていたのはスケッチブックとCD。スケッチブックには半月分の料理メニューが日付やイラストと共に記録されていた。また、CDは世界的に活躍するピアニスト・桂陽子(堀内敬子)のものだった。
スケッチブックに描かれていたメニューを見たあやは、朝と昼はおにぎりとパンを毎日交互に食べているのに、夜だけ家庭的なメニューが並んでいること、ある日を境に突然、京野菜を使ったメニューがはじまること、“イタリア風けんちん汁”という謎の料理が出てくることなど、さまざまな疑問を抱く。この料理の中に志保の閉ざされた心をひらくカギがあると感じたあやは、キッチンに立ってメニューを再現する。
やがて、“イタリア風けんちん汁”というメニューから、料理研究家の玉田光彦(池内万作)の名前が浮かびあがるが…。
ありふれた動機の恋人殺し…。その周辺にあらわれた弁護士、ピアニスト、料理研究家…。大事に保管されたスケッチブック…。一見、何のつながりもないと思われるそれらをつなぐ一本の糸をあやは見つけられるのか…?その先に待ちうける真実の物語とは…?
京都地検の女 TOPへ
各話視聴率へ
2011年夏ドラマ(7-9月)TOPへ
タグ:京都地検の女