関西テレビ制作による『チーム・バチスタシリーズ』の第3弾。主演は『チーム・バチスタの栄光』、『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』に引き続き、田口公平役を伊藤淳史、白鳥圭輔役を仲村トオルが演じる。
内容は前2作と同様に原作にないストーリーが織りこまれており、中でも大きな相違点として原作では作中の背景として描かれた「松崎事件」がストーリーや登場人物の過去にも大きく関わる本編の主軸の一つとなっている。
初回は22:10 - 23:13に放送(8分拡大)。全11話。
キャッチコピーは「勝つのは医療か、完全犯罪か。」
原作
『アリアドネの弾丸』(アリアドネのだんがん)は2010年に宝島社から刊行された海堂尊の長編小説。
概要
『田口・白鳥シリーズ』第五弾。著者は本作の執筆において原点回帰を図ったとしている。
著者は本作の内容を『チーム・バチスタの栄光』プラス『イノセント・ゲリラの祝祭』と評している。ストーリーはシリーズの根底にある司法と医療の戦いを主軸に、前半はエーアイセンターの命運を掛けた論戦、後半は東城大学医学部付属病院で発生した殺人事件の捜査が描かれる。
ストーリー
ある時、死因不明の遺体と遭遇した田口が、事件性無しと判断する警察にAiを提言し犯罪が見逃されるのを未然に防ぐ一方、白鳥は解剖率3%で残りの97%は死因が分からないまま闇に葬られている死因不明社会を打破するため、東城医大付属病院でAiセンター設立を進めていた。しかしAiを快く思わない警察庁の北山と宇佐見そして法医学者・スミレの反対に遭いセンター運営会議は難航する。
そんな中、Aiセンターに導入された新型の縦型MRIで連続殺人事件が発生。警察の情報を管理しAiセンター潰しや事件の裏で暗躍する男・斑鳩、業者との癒着を疑われる放射線科医師・島津、20年前のDNA鑑定の不備が生んだ「松崎事件」と呼ばれる冤罪事件で心に暗い影を落とすスミレと北山、北山に忠義を尽くす宇佐見。事件の背景にそれぞれの思惑が交差する中、田口と白鳥はMRIで起きた事件の調査に奔走し真相を紐解いていく。
しかし、20年の時を超え「松崎事件」の因縁を呼び起こす女子高生殺人事件が発生。田口と白鳥は死因不明社会の闇の中へ逃れ続けていた真犯人を追及する。
テレビドラマ出演
メイン
田口公平 - 伊藤淳史
30歳、心療内科医・特別愁訴外来勤務。
白鳥圭輔 - 仲村トオル
44歳、厚生労働省大臣官房秘書課付技官・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。
司法側の人物
斑鳩芳正 - 高橋克典
45歳、警察庁・長官官房付情報統括室室長。
北山錠一郎 - 尾美としのり
55歳、警察庁刑事局審議官。
宇佐美壮一 - 福士誠治
28歳、警察庁刑事局所属。
玉村誠 - 中村靖日
40歳、桜宮署刑事。
医学側の人物
笹井スミレ - 小西真奈美
30歳、東城医大・法医学教室准教授。
島津吾郎 - 安田顕
35歳、東城医大・放射線科准教授。
須賀秀介 - 市川知宏
24歳、東城医大・法医学教室の院生。
東城大学医学部付属病院関係者
藤原真琴 - 名取裕子
特別愁訴外来看護師
高階権太 - 林隆三
東城医大病院院長。
三船大介 - 利重剛
東城医大病院事務長
スタッフ
脚本 - 後藤法子、田中眞一
音楽 - 羽岡佳、妹尾武
プロデューサー - 豊福陽子(関西テレビ)、遠田孝一、八巻薫(MMJ)
演出 - 今井和久、小松隆志、星野和成
制作 - 関西テレビ・MMJ
主題歌
Do As Infinity「アリアドネの糸」(avex trax)
各話あらすじ(2011.7.12 - 2011.9.20)全11話 平均視聴率 12.79%
第1話 2011年7月12日「心不全トリックの謎」
第2話 2011年7月19日 「誤診…殺意あり」
第3話 2011年7月26日「偽りの死亡時刻」
第4話 2011年8月2日「2人目の不審死」
第5話 2011年8月9日「女解剖医の復讐」
第6話 2011年8月16日「疑惑の弾丸…完全犯罪のメロディー」
第7話 2011年8月23日「真犯人は君だ」
第8話 2011年8月30日「もう一人の真犯人」
第9話 2011年9月6日「最終章突入!えん罪は本当か…事件発生」
第10話 2011年9月13日「点と線」
最終話 2011年9月20日「さようならバチスタコンビ!殺人迷宮から救い出す…最後の謎」
各話視聴率
番組公式サイト
(アリアドネの弾丸 - Wikipedia)
チーム・バチスタの栄光 TOPへ
チーム・バチスタ2〜ジェネラル・ルージュの凱旋〜 TOPへ