概要
急死した優秀な兄に劣等感を抱いていた大学生の男が、突如出会った謎の男に睡眠薬で眠らされる。同じような境遇で貨物船に集められた7人の男女が、「天の声」に従ってサバイバルゲームを繰り広げ、船からの脱出に挑む。タイトルは直訳すると「投票(Vote)のカケラ(Piece)」という意味。
濱田岳はテレビドラマとしては本作が初主演となる。
監督の落合正幸がテレビドラマでメイン監督を務めるのは1995年放映の『BLACK OUT』以来15年ぶりである。
日本テレビが月曜日に連続ドラマを放送するのは『乱歩R』(読売テレビ制作)以来7年3カ月ぶりとなる。
連動データ放送を本格的に取り入れており、放送中に「ウォッチャーズボイス」と呼ばれるリアルタイムコメントを投稿することが出来る。(ただし、反映されるコメントは局が選別する)これらのコメントは、通常のデータ放送時において画面下部に表示されるが、画面上に直接コメントを表示させる「オーバーレイモード」の設定もできる。
あらすじ
有名SNSの開発者として名を馳せていた脇谷優が、兄の影に隠れて「ワキヤク人生」を送る平凡な弟・脇谷秀を残して謎の死を遂げた。兄の葬儀の日、秀は謎の男から突然「兄を殺したのは君だ」と告げられ、無理矢理睡眠薬を飲まされてしまう。
目を覚ました秀は、腕に「2」というタトゥーを刻まれ、同様のタトゥーを刻まれた男女7人と共に、謎の貨物船に監禁されていた。状況がつかめず船内が恐怖と不信に包まれる中、アナウンスが船内に響き渡る。
「この船に乗っているのはみな犯罪者である。これから命を賭けたゲームを行い、罪を償ってもらう」「刻まれた数字の意味に気付き、罪を告白すれば解放される」。
彼らは理不尽なゲームの中、自らの人生、そして目を背けてきた「罪」と向きあう。
キャスト
濱田岳 - 脇谷秀役
平凡な大学生。日本でも有数の実業家の兄・優がいる。優秀な兄とは違い、何をしても平均よりちょっと下。周囲からは「ワキヤクくん」と呼ばれている。だが、兄の死をきっかけに、“PieceVote”の乗船者となり、命懸けのゲームに参加していくうち、「本当の生きる意味」を知ることに。
平愛梨 - 岩見サキ役
フツーのOLで、周囲から嫌悪されることを極端に嫌う。だが秀と同じく、突然“PieceVote”に乗せられ、彼女の秘密が少しずつ明らかになっていく。
金子ノブアキ - 藤堂司役
高校教師。手には「54321」の数字が彫られている。命がけのゲームに冷静に立ち向かおうとするが、うまくいかない。威圧的な男。
高山侑子 - 柏原緑役
専門学校に通う学生。手には「117」の数字が彫られている。物怖じしない今ドキ女子のように見えるが、実はビビリ…!?
関めぐみ - 皆川紗耶役
元・地方局の女子アナ。高圧的な態度で人に接する。手には「30」の数字が彫られている。
藤原竜也 - 脇谷優役
秀の兄。平凡な弟とは正反対で、何でもできる優秀な男。実業家として知られていたが、突然の死に見舞われる。
陣内孝則 - 謎の男役
乗船者たちをある目的で連れ去る。
スタッフ
脚本 - 溝井英一デービス、山岡潤平
演出 - 落合正幸、小笠原直樹、中田志保、西野真貴
チーフプロデューサー - 田中芳樹
プロデューサー - 福井雄太、柳内久仁子、佐藤敦、伊藤響
制作協力 - AX-ON
製作著作 - 日本テレビ
主題歌
『KO-SO-KO-SO』倖田來未
各話あらすじ(2011.7.4 - 2011.9.19)全12話 平均視聴率 3.25%
第1話 2011年7月4日「罪人たちの出航」
第2話 2011年7月11日 「囚人と看守のゲーム」
第3話 2011年7月18日「最初の下船者」
第4話 2011年7月25日「命の連帯責任」
第5話 2011年8月1日「依存者の涙」
第6話 2011年8月8日 「胸を張る弱さ」
第7話 2011年8月15日「命懸けの討論」
第8話 2011年8月22日「理不尽な評価」
第9話 2011年8月29日 「閉ざした本心」
第10話 2011年9月5日「誰が為の人生」
第11話 2011年9月12日「この船の真意」
最終話 2011年9月19日「優秀な二人」
各話視聴率
番組公式サイト
(ピースボート -Piece Vote- - Wikipedia)