新人弁護士の鮎川若葉(新垣結衣)の夢は、年収100億円の国際弁護士。しかし、採用された外資系の弁護士事務所が日本からの撤退を表明。結局、桜川昇子(薬師丸ひろ子)が代表を務める弁護士事務所に採用された。
翌日、若葉は、オフィスで働くイケメン弁護士の新堂響一(平山浩行)に目を留めた。秘書の汐田そよ子(蓮佛美沙子)によれば、響一は事務所のエースだという。しかし、弁護士の九条実夏(青山倫子)曰く、響一は誰にも"落とせない"存在だという。そこへ、昇子がクライアントが待っていると若葉を呼ぶ。若葉は目を輝かすが、紹介されたのは昇子の5歳の娘の日向(谷花 音)だった。昇子は、若葉に日向の世話係を任せたいという。嫌味な弁護士のモーリス佐古田(佐藤二朗)は、若葉が26人目の世話係だと告げた。
日向は、世話係はすぐに代わるから、名前も覚える必要がないという、クールな少女だった。それを聞いた若葉は、自分は子どもが嫌いだが、引き受けたことはやり遂げると宣言。納得した日向も、自分でできることは自分ですると約束した。
その後、ふたりは日向が通う保育園へ。すると、途中で、若葉の視線が釘付けになった。昨日、若葉がチカンと勘違いした山田草太(錦戸 亮)がいたのだ。草太は、ビー太郎(高木星来)という子どもと一緒だった。保育園では、園長の花村仁(竹内力)と娘のうらら(皆藤愛子)が4人を迎えた。初対面の若葉に、花村らが草太のことを「イクメンの星」だと褒めると、若葉は、生産性がないイクメンがあふれたら日本の経済はダメになる、自分はイクメンには興味も関心もない、と一蹴し、花村らを絶句させる。
オフィスに戻った若葉が仕事をしていると、保育園から日向が熱を出したと連絡が入る。若葉は駆けつけるが、その頃には熱は下がっていた。ホッとしたのもつかの間、今度は、昇子から、日向に夕飯を食べさせ、寝かしつけておくよう命じられる。事務所に戻りたいのに、保育園では夜間の預かりはしていないと言う。若葉が困っていると、ビー太郎が日向を自分の家に誘う。若葉は困惑するが、結局、草太の家で預かってもらうことになる。
仕事を終えた若葉は、草太の家にやってきた。そこは、「ル・佐藤」という定食屋で、草太は料理人だった。草太は、店を切り盛りしながら、子どもたちの世話をしていた。そこへ、林佐間男(荒川良々)、西野健太郎(鈴木亮平)、チャボ(皆川猿時)が入ってきた。佐間男らは草太のイクメン仲間で、全員、父子家庭のため、協力しながら子育てをしているという。将来性も感じられず馴れ馴れしい佐間男らに、若葉はイライラする。
若葉は貧しい家庭に生まれ、幼い頃から借金取りに追われる父親を見て育った。ランドセルすら買い与えてもらえない、そんな暮らしから抜け出したい一心で勉強し弁護士となった。そんな若葉にとって、信じられるものは、お金と法律だけなのだ。
そんな折、日向が病院に運ばれたと連絡が入った。若葉が駆けつけると、そこには草太の姿も。なんと、ビー太郎と日向がキスをし、その後、日向が失神したのだという。そこへ昇子も到着した。医師によると、日向はビー太郎の口に付いていたピーナツバターによるアナフィラキシーショックで失神したが、意識も回復し大事には至っていないという。キスをしたのは日向からだというが、草太は昇子に平謝りに謝った。キスの理由がわからない昇子は、若葉に日向からそれを聞き出すように言うと、その場を立ち去る。その後ろ姿に頭を下げ続ける草太に、若葉は落ち度は昇子側にあるのに、なぜ謝るのか、と尋ねた。草太は、申し訳ない気持ちがあったから謝っただけで、謝らなかったら自分は後悔する、と答えた。
その後、保育園にビー太郎を迎えに行った草太は、そこで、七夕用に飾り付けられた笹の木を見上げた。すると、そこに、日向が書いた「あかちゃんがほしい」という短冊を見つける。前日、ビー太郎から子どもの作り方を聞かれた草太は、男女がキスをすればできると教えた。ビー太郎がそれを日向に教え、日向が実行したのだろう、と草太は若葉に話した。若葉は、それを昇子に報告、明日、改めて日向に言い聞かせると話したが、昇子は、明日から来なくていい、と言って電話を切ってしまう。
深夜、草太は若葉に呼び出され、公園にやってきた。すると、若葉が芝生の上に座っていた。手にはカップ酒を持ち、すでに赤い顔をしている。草太と、その後追いついた佐間男らを見つけた若葉は、なんで自分がクビになるんだ、と草太たちに言いがかりを付けはじめる。そして、キスなんてしたって何も起こらないんだ、と言って草太ににじり寄る。佐間男らがそんなことはないと反発すると、若葉は、それなら証明してやると言って、草太の頭をグイと掴んで、キスをした。唖然とする佐間男らを尻目に、ふたりは長いキスをし…。
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