私を殺してと叫んだ女嵐山〜祇園〜八坂神社母子の京都殺人案内」
投資コンサルタント・柳川の撲殺体が見つかった。現場には割れた大皿が散乱しており、よく見ると修復のために金継ぎされた痕があった。柳川の隠し金庫には携帯電話が入っており、その持ち主、神田玲子(舟木幸)は、5年前に殺害されていた。おみやさん(渡瀬恒彦)と洋子(櫻井淳子)は、玲子の夫・雄彦(山田純大)、そして5年前の事件を目撃したという雄彦の妹で修復師のいずみ(須藤理彩)に会いにいく。すると、兄・雄彦と妹・いずみの間には、深い確執があることにおみやさんは気付く。その確執の原因とは…!?雨の夜に響くハーモニカの音色に乗せて、兄妹の隠された過去が明かされる!
その頃、もう一つの迷宮入り事件が動き始めていた…。
元社会保険庁の役人だった山崎という男が、白井というサラリーマンに歩道橋から突き落とされる傷害事件が起きた。山崎は重病の年金受給者のデータを入手し、親の死亡を隠して不正に年金を受給している家族を見つけ出しては強請っていたと判明、白井も脅されていたという。
山崎が所持していたリストに、“拘束型心筋症”という珍しい病気を持つ女性高齢者の名があったことを聞いたおみやさんは、6年前の事件を思い出す…。
6年前の秋、山奥で、同じ病を患っていた老女が首を絞められて殺害された事件があったのだ。被害者は身なりもよく裕福そうだったが、所持品が見つからず身元も特定できないまま迷宮入りしていた。また、遺体の爪からは炭酸カルシウムの白い粉末が見つかったが、事件との関連もつかめず、捜査が終わっていた。
山崎のリストに載っていた拘束型心筋症の高齢者は、十和田久子(吉村実子)という名だった。リストをもとにおみやさんと洋子が久子の息子・公平(西村和彦)を訪ねると、彼は、妻・琴美(かでなれおん)との結婚を機に母とは離れて暮らすようになったといい、現在、久子は九州の友人宅にいると話す。また、母は元々、年金を納めていなかったため、不正受給とはまったく関わりがないと迷惑そうな顔をする。
だが、公平が昔、人形職人だったと知ったおみやさんは、あまりにも偶然が重なりすぎていることが気にかかる。雛人形のひび割れを修復するために、炭酸カルシウムを主成分とする粉末“胡粉”を使うと知ったからだ。そんなとき、前橋徹(佐川満男)という男が、6年前に山奥で老女を殺したと自首してくる。
おみやさんが、久子の胃の内容物を手がかりに、久子が辿ったであろう最後の一日の足跡を辿るうちに見えてきた驚愕の事実とは!?そこに見えてきたのは、犯人の被害者に対する愛情だった!
第1話 2011年4月28日「母から娘へ…京都、愛と死のメロディー!祇園の悪女が隠す過去!!」
第2話 2011年5月5日 「京のおばんざい屋に殺人連鎖!!手がかりは花街の所作」
第3話 2011年5月12日「京都嵐山に潜む罠!満開の桜が暴く8年目のトリック」
第4話 2011年5月19日「同時発生!ふたつの事件の点と線…10年後京都鴨川での再会!!」
第5話 2011年5月26日「アリバイに利用された男!京都の夜に響く母子の叫び」
第6話 2011年6月2日「19人の殺人容疑者!死体の二本指が導いた京都大原…涙の再会」
第7話 2011年6月9日「あの人は今どこに……京都の思い出殺人事件!!」
第8話 2011年6月16日「家政婦は見た!京の花街、娘から来た死を呼ぶ手紙!!」
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タグ:おみやさん 第8シリーズ