羽雲(加部亜門)の目の前で倒れた大地(反町隆史)は、もう自分一人では羽雲の面倒を見ることができないと悟り、仕事がはいったから、しばらく羽雲を預かって欲しいと華織(井川遥)に連絡。
その翌朝、大地はまるで親子の最後の時間を惜しむように羽雲と一緒にカレーを作り、何事もないように羽雲を学校に送り出し、ひとり病院へ向かうのだった。
円山(伊原剛志)の前で意識を失い、そのまま入院することになった大地は、羽雲に連絡しようとする円山を制し、羽雲とはもう一緒には暮らせないと口にする。
夕方、学校で大地を待っていた羽雲を迎えに来たのは華織だった。羽雲は華織の目を盗んで大地に電話をかけ、土曜日には戻るという言葉を信じて帰りを待ちわびていた。
約束の土曜日がやってきた。羽雲は大地のため目玉焼きを乗せたカレーを用意して待つが、大地は戻って来ないばかりか、連絡すらつかない。
その頃、病院を抜け出した大地は、世話になった元上司の奥田(北見敏之)を誘って酒を酌み交わし、密かに最後の別れを告げていた。
その夜、自宅に帰った大地は、まるで自分が消えゆく怖さを打ち消すように黙々と私物を処分し、ひたすら身辺整理を続けるのだった。
翌日、大地は慎平(鹿賀丈史)を訪ね、自らのがんを告白し、華織と羽雲の今後を見守ってやって欲しいと深く頭を下げる。慎平はそんな大地の姿を目の前にかける言葉も見つからない。
大地は最後に華織を呼び出し、「羽雲を引き取って欲しい」と親権譲渡を切り出す。華織に事情を知らせたくない大地は、羽雲の世話に疲れ、記者に復帰することにした、と淡々と嘘を語るが、何も知らない華織は絶句。
羽雲が大地の帰りを待ち続けているという華織の言葉にも、耳を貸さず去っていく。
その夜、病院に戻った大地は、七海(榮倉奈々)から、このまま羽雲に会わずに別れてしまっては、羽雲を後悔させることになるといさめられる。そして深夜、「早く帰って来て」と泣きながら訴える羽雲からの留守番電話を聞いた大地は、意を決して華織に電話をかけ、羽雲と2人だけで話をさせて欲しいと頼む。
明くる日、華織に連れられた羽雲が、病院の中庭にやってくる。うれしそうに駆け寄る羽雲に厳しい声で「そこに止まれ」と制した大地は、羽雲に顔も向けず、「お前はこれからお母さんと暮らすんだ」と強い口調で別れを告げる。
羽雲は自分の描いた絵を渡そうと、必死にすがるが、大地は「お前とは、もう会えない」ときっぱりと言い切る。
ついに泣き出した羽雲を大地は「お前は今から大人だ。子どもみたいに泣くな。これからお母さんを守って強く生きていけ」と断腸の思いで突き放し、華織のもとへと向かわせる。
羽雲は泣きながら華織のもとへ去り、ひとりになった大地は、羽雲が用意していた絵のリボンをほどく。
そこに描かれていたのは、羽雲と自身の幸せそうな姿だった…。
それを目にした大地は、張りつめていた糸が切れたように泣き崩れ…。
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