京都市内の機器メーカー“エクサ製作所”の元社長・佐久間豊(藤田宗久)が、自宅で刺殺された。佐久間は20数年前に離婚し、ひとり娘とも絶縁。現在は2人の家政婦に身の回りの世話をしてもらっており、社長職を引退してからは、自宅にこもって隠居生活を送っていたという。遺体を解剖した結果、悪性の腫瘍が発見されたが、担当医によると佐久間自身が治療を望んでいなかったこともわかった。
佐久間が営んでいた会社・エクサ製作所の名前を聞いたおみやさん(渡瀬恒彦)は、ある事件を思い出す。5年前、会社の社員寮から期間作業員の青年・安川茂樹(井上剛)が転落死したのだ。安川は、期間工として働いており、携帯電話から「すべてに絶望した」という遺書とおぼしき文面が見つかったほか、彼が「死にたい」ともらしていたことを同僚2人が証言。自殺として処理されていたのだった。
安川の自殺と今回の事件は、はたしてつながりがあるのか…。安川の母を訪ねたおみやさんと洋子(櫻井淳子)は、彼女から佐久間への感謝の言葉を聞く。当時社長だった佐久間は、わずか半年間の契約だった安川の死にも責任を感じ、実家を捜し出して遺骨を届けに来てくれた上、会社で葬式まであげてくれたというのだ。
だが、刑事課の聞き込みの結果、佐久間は横暴な経営者であり、不当なリストラを繰り返し、暴言で部下を精神的に追い詰めるなど、冷酷な一面が浮かび上がってきた。
そんな中、事件の夜、現場近くで家政婦の辻原エリ(奥山佳恵)が目撃されていたことが発覚!エリは真面目な働きぶりで周囲に信頼されていたが、以前デート商法に関わっていた犯歴が明るみになり、エリに疑惑が集中する。
しかし、どうしても5年前の事件が気になるおみやさんは当時、安川の自殺を裏付けた証言をした元同僚・丹沢正平(三宅弘城)と金田俊(中村繁之)を直撃するが…!?
2つの顔を持つ被害者・佐久間と、その佐久間に対して“殺意”と“憐れみ”という2つの気持ちを抱く容疑者・エリ…。2人は本当などんな人間なのか…!? 彼らの周辺を探るうち、おみやさんは事件の真相にたどり着いていく…!
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タグ:おみやさん 第8シリーズ