スポーツライターの松浦仁(岡田眞善)が仕事部屋で殺害された。部屋にあった灰皿で殴られたようだが、ダイイングメッセージなのか遺体の右手指が2本立ったまま硬直しており、現場には粉々に割れたガラスの破片と少量の土が残されていた。分析の結果、その土が甲子園球場のものと一致したと聞いたおみやさん(渡瀬恒彦)は、14年前の事件を思い出す…。
それは会社員の緑川博(や乃えいじ)が雑居ビル屋上から突き落とされ殺された事件で、やはり現場にガラスの破片と甲子園の土が落ちていたのだ…。
被害者の姪・まりえ(末永遥)は当時、高校野球部のマネージャーで、甲子園の土を少しずつガラスの小瓶に入れてお守りとして部員全員に配ったばかり。そのため、野球部のメンバーが疑われたのだが、選手たちには全員で夜間練習をしていたという完ぺきなアリバイがあり、迷宮入りしていた。
当時、メンバーの中で唯一、まりえにもらった小瓶を紛失していたのは、エースピッチャーの柚子原茂(斉藤祥太)だった。野球部はその年、地方予選で敗退し甲子園出場は叶わなかったが、柚子原だけは大学野球に進んだ後、プロ野球で活躍。“FAの予告宣言”など図太い言動で、世間の注目を集めていた。
おみやさんと洋子(櫻井淳子)は、14年前、野球部キャプテンで柚子原とバッテリーを組んでいた宮田啓介(金井勇太)を訪ねる。まりえと結婚して家業の京漬物店を継いだ宮田は、高校時代にまりえにもらった甲子園の土を今も持っているかというおみやさんの質問には無言だった…。
はたして、甲子園の土が結びつけた過去と現在の殺人事件の真相は…!? そしてダイイングメッセージが示す真実とは…!?
おみやさん TOPへ
2011年春ドラマ(4-6月)TOPへ
タグ:おみやさん 第8シリーズ