京都市内で人気の土佐料理店のオーナー・矢部左千夫(いわすとおる)が、店内で絞殺体となって発見された。店員によると、このところ何度か矢部のもとを知人らしき男が訪ねてきて口論していたらしい。矢部とその男が高知弁で言い争っていたことから同郷の人間と思われたほか、男の左手の甲には大きな傷跡があったという。
容疑者の特徴を聞いたおみやさん(渡瀬恒彦)は、過去のある出来事を思い起こす。10年前、市内の高校に通う少女が線路を横断中、貧血を起こして動けなくなったところを通りすがりの男性が危機一髪救出した、という美談があったのだ。人命救助した男性は名乗らずに立ち去ったが、目撃者によると、高知弁を話し、左手に大きな傷があったという。
おみやさんは洋子(櫻井淳子)を連れて、10年前、踏み切りで救助された向井ゆかり(高野志穂)のもとを訪ねる。現在、結婚して3歳の娘を育てているゆかりは、貧血で朦朧としていたため当時のことは記憶にないと話すが、男性が助けてくれなければ今の幸せはない、できることなら娘を会わせたい、と感謝の気持ちを口にする。
その後、この事件は過去から調べたほうがよいのではと直感したおみやさんは、ゆかりを救助した男の足跡をたどりはじめる。すると男は“サトウ”と名乗り、京都市内の工場や大阪のラーメン店など、職場を転々としていたことがわかる。ところが8年前、そのサトウが自殺していたことがわかり…!?
身の危険を顧みず、ゆかりを助けたサトウが自ら命を絶ったことに違和感を抱く、おみやさんと洋子。真相を追ううち、10年前の人命救助に隠された意外な事実が明らかになっていく…!
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タグ:おみやさん 第8シリーズ